2009年09月19日

大阪府建設事業再評価委員会を傍聴して

今朝の新聞を踊るような気持ちで見ました。まさに政権交代を実感するできごとでした。

17日の再評価委員会での知事発言を簡単にご報告します。知事は約50分ほど再評価委員会に在席し、委員との意見交換をしました。

冒頭知事は「ダムは原則として建設はやりたくない。具体的な理由があればやらざるを得ませんが・・・。政権交代がありましたが、民意が反映されたということです。自分は大戸川ダムに反対したが、大変だった。ダム担当者がワァーッと来て説明しようとした。槇尾川ダムについては去年経営企画会議でゴーサインを出した。それは河口から順に河川改修をやってきて、ダムだけが残っていると説明を受けた。流域全体で考えればダムも必要だと思ってゴーサインを出した。でも是非委員の皆さ
ん方には厳しく判断して欲しい。どんな意見が出されても最終的な判断は知事がする。もしもダム中止という結論が出ても地元の説得は自分がする。」

その後柏原委員から「われわれは府民感覚を持ちながらやってきた。
専門的見地と聞かれても困る。専門委員に聞いて欲しい。知事の求めはこの委員会の位置づけを変えないと無理ではないか。何故知事はダムをしたくないのか根拠を聞かせて欲しい」との質問があり、知事は「ダムは自然現象に手を加えることだから作りたくない。総合治水でやっていけるならやればいい。評価委員会の仕組みは見直しを迫れるものだと思っている。責任は委員にはない。現状維持を追認する場ではない」等の発言があり、それに対して柏原委員からは反論するような意見が出されましたが、聞いていて気分が悪くなりましたので、省略します。

その後知事は退席し、委員の議論が始まりました。
現地を見て、前回とは180度違った意見を出された委員にはびっくりいたしました。

また後半の議論では「本契約をしたのだから、いまから引き返せば今までの事業費が無駄になる。やるしかない。」「この10年の議論は何だったのか。ゼロからスタートするのか」「全体のダム工事を発注したのか。契約解除が出来るのか。違約金はどれぐらいかかるのか」等の意見がだされ、行政側から「平均毎年4億円確保していける。用地買収は8パーセント未買収だが、収用も視野に入れて進めている。違約金は2割で約6億円。」との回答がありました。
このレベルの議論で本当の再評価になっているのかとの思いがわいてきました。
委員の方たちは行政から出された数字を鵜呑みにして議論をされています。
費用対効果にしても平成16年は 1.46.今回1.27で大差ありませんが平成11年は10倍以上になっていました。他の項目では平成11年が表示されているのに、ダム推進に都合の悪い数字は水面下に隠されています。恣意的な資料の作り方です。
大阪府は委員会に公正で、公平な情報提供をすべきす。

残り時間わずかになったとき、京大の星野さんが「不特定利水21億円を事業費から除外していることは議論されたのか」と発言し結論を出そうとしていた流れが少し遅くなりました。

結果的に星野さんは行政側の説明に納得されたように見受けられましたが、本心は分かりません。
委員会終了後星野さんに府民の意見陳述で荻野先生がそのことを指摘している旨お伝えしておきました。

また終了間際に委員長から何故危険な上流が10年以上も工事が出来ないのか。危険なところの工事をすべきではとの質問に「工事は下流からしていかなければ危険です。」とこれまた紋切り型の説明に終始しました。

これもまやかしです。工事は原則下流からするものですが、下流の流量が大きければ上流での工事は可能です。

次回に意見具申の案を出して検討したいと委員長が発言されましたので、今回で議論は終了したものと思います。

委員会を傍聴して隔靴掻痒の感を持ちました。議会を傍聴してくださる皆さんもこのような思いかと大いに反省もした次第です。



masako_hiroba at 11:58コメント(0)トラックバック(0) 

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