2012年05月29日
福島第一原発4号機が報道陣に公開されました
昨日の朝刊の1面で報じられた記事は、かねてからそのありようを心配していた福島の4号炉建屋の件でした。この件は今まであまり報道されてきませんでした。
4号機は地震のときは検査でとまっていましたが、3号機から流れ込んだ水素が爆発の原因かといわれています。
現在燃料プールには1535本の燃料が納められているとの事ですが、このうち未使用のものが204体あるので、24年7月ごろにはこの内数本を取り出し、燃料の状態を確認し取り出す作業を検証するとの事です。
未使用分は発熱量が小さく、取りだすときの危険が少ないそうです。
計画では来年12月に取り出し始め、2年かけて近くの共用プールに移すことになっています。
専門家の間ではこの建屋の耐震性に疑問を持つ声が多く、ある専門家は「自衛手段のひとつとして、高機能のマスクとパスポートを取得しておくように」と講演会で伝えているほどです。
しかし東電側は25日に4号機は傾いていないとの調査結果を公表しました。壁の西側一部が爆発で外側に、3,3センチほど膨らんだものの、安全上問題はないとしています。
5月27日に「国会事故調査委員会(黒川清委員長)は事故当時官房長官だった枝野幸男・経済産業相を参考人として招致しました。
その中で情報発信より、政府としての情報集約と想定ができなかったことを反省すべきだったと述べられています。
この反省は基礎自治体が今後の災害に備えるべき点を示唆しているように思います。政府の反省を基礎自治体に当てはめ、シュミレーションするのもいい機会になるかもしれません。
また枝野さんの発言では「ただちに人体に影響を及ぼす数値ではない」というフレーズが耳にこびりついていますが、これの真意は「もし(農産物の)出荷制限前に流通した食品を口にしたとしても、その後にちゃんと規制されれば、健康に影響を及ぼさないという意味だった」と釈明されました。自ら避難住民の蜂須賀礼子委員からは「当時は枝野さんの会見が唯一の情報源だった。リスクをもっと言ってもらえればよかった」と詰め寄ると枝野さんは「長期間の避難は食い止められると認識していた。より詳しく言うべきだったと指摘されれば、それは甘んじて受けなければいけない」と反省の弁を口にされたそうです。
蜂須賀委員の発言は、当時必死で情報を集めていた被災地の母親たちの気持ちを代弁していると思います。現に西日本に避難している人からも同じ意見をお聞きしました。また子どもたちの体調の変化がこの発言に疑問を抱かせるきっかけにもなったようです。
「チェルノブイリ症候群」と同様の症状、たとえば「目の下のクマ、口内炎、のどの痛み、アトピーの悪化、鼻血」などです。
災害時における情報の集約と想定についての研究は当市にとって、喫緊の課題だと感じています。
4号機は地震のときは検査でとまっていましたが、3号機から流れ込んだ水素が爆発の原因かといわれています。
現在燃料プールには1535本の燃料が納められているとの事ですが、このうち未使用のものが204体あるので、24年7月ごろにはこの内数本を取り出し、燃料の状態を確認し取り出す作業を検証するとの事です。
未使用分は発熱量が小さく、取りだすときの危険が少ないそうです。
計画では来年12月に取り出し始め、2年かけて近くの共用プールに移すことになっています。
専門家の間ではこの建屋の耐震性に疑問を持つ声が多く、ある専門家は「自衛手段のひとつとして、高機能のマスクとパスポートを取得しておくように」と講演会で伝えているほどです。
しかし東電側は25日に4号機は傾いていないとの調査結果を公表しました。壁の西側一部が爆発で外側に、3,3センチほど膨らんだものの、安全上問題はないとしています。
5月27日に「国会事故調査委員会(黒川清委員長)は事故当時官房長官だった枝野幸男・経済産業相を参考人として招致しました。
その中で情報発信より、政府としての情報集約と想定ができなかったことを反省すべきだったと述べられています。
この反省は基礎自治体が今後の災害に備えるべき点を示唆しているように思います。政府の反省を基礎自治体に当てはめ、シュミレーションするのもいい機会になるかもしれません。
また枝野さんの発言では「ただちに人体に影響を及ぼす数値ではない」というフレーズが耳にこびりついていますが、これの真意は「もし(農産物の)出荷制限前に流通した食品を口にしたとしても、その後にちゃんと規制されれば、健康に影響を及ぼさないという意味だった」と釈明されました。自ら避難住民の蜂須賀礼子委員からは「当時は枝野さんの会見が唯一の情報源だった。リスクをもっと言ってもらえればよかった」と詰め寄ると枝野さんは「長期間の避難は食い止められると認識していた。より詳しく言うべきだったと指摘されれば、それは甘んじて受けなければいけない」と反省の弁を口にされたそうです。
蜂須賀委員の発言は、当時必死で情報を集めていた被災地の母親たちの気持ちを代弁していると思います。現に西日本に避難している人からも同じ意見をお聞きしました。また子どもたちの体調の変化がこの発言に疑問を抱かせるきっかけにもなったようです。
「チェルノブイリ症候群」と同様の症状、たとえば「目の下のクマ、口内炎、のどの痛み、アトピーの悪化、鼻血」などです。
災害時における情報の集約と想定についての研究は当市にとって、喫緊の課題だと感じています。