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「ポーの一族」、原作ファンも多くチケット難だと予想されましたが、なんとか2回観劇できました。もう千秋楽も終わったし、ネタばれしてもいいよね?

見どころが多すぎる


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本当に見どころの多い舞台です。原作よりアツい感じで、ぐいぐいきます。場面転換も多くて、気が抜けません。場面転換しながらも、さりげなく話が進んで点のが「時間に無駄がない!」という感じがして宝塚っぽいです。どの演目も、2時間半きっかりです。

オープニングの合唱、迫力がすごかった。人形が歌いおどってるような、悪夢みたな場面でした。花組は、チケットが一番取りにくい印象で、去年は1度も取れなかったのです。わかる、全体的にレベル高いもの。

見どころが多すぎる(2)花組さんすごい



観る前にいつも「よーし、今回は(主役のほかに)この人を見よう」と決めていくのですが、今回はポーツネル男爵役の瀬戸さん。・・・のはずが、ジャン・クリフォード役の鳳月さんにうっとりして帰っていました。2回目は「よーし鳳月さんをじっくり!」と意気込んだら、降霊術師のブラヴァツキーにくぎづけでした。

ポーツネル男爵は、わりとDVパパってかんじで、怖いね。瀬戸さんにぐっとこなかったのは、100%役柄のせいでしょうね。単純。

老け役のキングポー、老ハンナはどっしりとしてる。死ぬ(消える)場面まで見どころ。

娘トップの仙名さんが、演技ではしっとりしていたけど、フィナーレのデュエットダンスではぐいぐいと攻めてくる感じで、好き♡って思いました。城妃さんのマーゴット、悪役だけど、かわいそうだなって思うくらい、表情のゆれに心動かされました。本当はアランのこと好きなんだろうな〜なんて思っちゃう。メリーベルはお人形みたい。花組、娘役さんも層が厚いです。ジェインもかわいそうな役ですが「気が弱そう」感が、すごい出てた。こういうの意外と難しいと思う。

主演のふたり、エドガーとアラン。巻き毛で大人びたエドガーと、金髪でガラスのようなハートのアラン。並んで歌う場面、声が合ってていいなあ。主演の明日海さん、決して大柄ではないけど、やっぱり堂々とトップスターです。


悲しすぎる展開…からの!?


人の血(エナジー)を糧に、永遠の時を生きるポー一族、正体がばれると人間たちに殺される運命。一族は攻撃され、生き延びたものたちも死に、エドガーとアランだけが残る。ポー一族にかかわった人間たちもみんな傷つけあい、救いのない悲しすぎる展開。

そのあとのフィナーレが、突然のロック展開。今までの悲しさ帳消しみたいなムードで、エレキギターが鳴り響き、突然終わり。びっくりしました。1回目見たときは、まったくポカーンとするばかりで、2回目もやっぱりあれっ、これでOKなの?と思いましたが、あれはあんなもんなんでしょうか…、まあ宝塚だから、小池先生だから…アリなのかな?(むりやり)

そのあとのショーがオラオラな感じだったので、そこへのつなぎとしては(舞台としては)つじつまがあってるのかな〜とも思いました。←まだ言ってる

あ、あと降霊術の場面(ここは宝塚オリジナルでしょうか)霊となったキングポーとブラヴァツキーがいっしょにしゃべるシーン。あそこ面白かった〜と言ったら、あれはオペラでよくある演出なんだよ、と一緒にいったともこさんが教えてくれた。なるほど! 降霊術がロンドンで流行っていたんだそうですね。コナン・ドイルも参加したとか…。私は気づかなかったけど、もっといろんなオマージュがちりばめられてるのかもしれません。

2回見たら、2回目のほうが明日海さんがちょっと小さくなってる気がしました。おつかれさまでした。

感想まとめ


「るろうに剣心」「All for One」を見たときに思ったのだけど、やっぱり演出「小池修一郎」のときの、舞台にかかる金額が違うな…と感じます。プログラムもずいぶん豪華でした。”小池先生じゃない宝塚”のほうが割合としては多いので、そしてそちらも別の良さがあると思います。それはまた別の機会に。

舞台装置、衣装などのハード面、役者のスキル(歌・演技・ダンス・年齢)、もちろん脚本・演出・セリフ…、いろんな面で楽しめるので、「ポーの一族」は、ぜひシリーズで再演してほしいです。ほかの話も見たい!