2009年が始まりました。何かニュース見てると殺伐とした気分になりますね。決して眼を逸らす気は無いんですが、そないに毎日同じような切り口にせんでも、と思いながらテレビを眺めていた年末年始でした。

 正月はちょっと気分を変えたくて、ツタヤで『めがね』を借りました。のんびりした気持ちになれそうだったので。前作の『かもめ食堂』より落ちるのかなあと思ってましたが、予想に反して僕は『めがね』の方が好きです。多分都会からやってきた主人公(小林聡美)が当初、島の住人との距離感を掴めない感じがすごいよくわかります。あと、劇中に「マリンパレス」っていう「イタい」ペンション(?)が出てくるのですが、そういったものに対する監督自身の若干冷ややかな視線を感じて、ちょっとニヤリとさせられました。主人公が泊まる部屋は、和室にベッドと小さい木のテーブルとランプが置いてあるだけの極めてシンプルなインテリアで、それがとてもお洒落です(正確に言うとベッド周り以外は写らない)。何でもない部屋をあれだけ感じよく撮れて、センスが悪いとこは凄いナチュラルにカッコ悪く映せる、というのは多分相当に難しいことで、それがバッチリできているこの作品は凄いなあと思いました。それにしてもいいとこですね、与論島。

 映画の雰囲気を味わいながら思い出したのは高野文子の作品です。言葉の言い回しや、ちょっと乾いてるのに暖かい感じが似ているなあと。市川実日子のひょろっとした立ち居振る舞いなんかは、まんまマンガの中に出てきそう。






 楽しみにしていた『福家警部補の挨拶』(NHK)は、少し期待はずれ。演出がウケを狙いすぎで、自分の中では「ややスベり」。永作博美自体は良かっただけに残念。今後に期待、と思ってたら単発ですか。連ドラなら良かったのに。