雲の下の日記

interioshopMILES in SELCY 5F インテリア以外のこと(敬称略)

2009年11月

今日は最初で最後の一日フリー。
ローマは観光スポットがてんこ盛りなので、一日ではとても足りない。
どれだけ目的を絞って回るかが重要になる。
ただ、この日は日程の関係で日曜日。
教会などは日曜日の営業時間だけ通常と違うところも多い。
ショッピングはあまり興味ないので休みなのは構わないが、
レストランも地元客相手の店は大概休みなので困る。
あとスーパーや商店の類もアウト。
要は観光客収入の比率が比較的大きいところ以外は営業してないということだ。

「ボロミニ」は中心部から外れているので、
まずタクシーかバスで移動しなければならない。
節約のためタクシーは避けたいところだったが、
何とこの日は朝から雨。
ずっと天気が良かったのに、よりによってフリーの日に降るとは・・・・・・
しょうがないのでフロントでタクシーを呼んでもらう。
フロントが何やら端末を操作すると
機械からチケットが吐き出されてくる。
そこにタクシー番号が書いてあるので、
タクシーが着いたら確認できる。
これ、混んでるときにはかなりわかりやすくてよさそう。
タクシーは5分ほどで到着。
とりあえずポポロ教会が近くにあるスペイン広場まで行くことに。
地図で観るとちょうどボルゲーゼ公園を挟んだ反対側だ。
所要時間は10分足らず。
料金も12,3ユーロくらいで思ってたより安かった。

ポポロ教会を見学したあとはスペイン広場まで戻り、
メトロを利用する。
B.I.G.という一日乗り放題券が圧倒的に便利でおトク。
価格もわずか4ユーロ(24時間券)。券売機で簡単に買える。
次の目的地はピラミデ駅なので、テルミニでもう一つの線に乗換。
ピラミデ駅からテスタッチョ地区を横目に見ながら北上すると
テヴェレ川を渡ってすぐポルタ・ポルテーゼの門があって、
そこでは朝一が開催されて賑わっていた。
(今回は時間がなかったのでパス)
トラステヴェレ通りの手前にサン・フランチェスコ・ア・リーバ教会があり、
ベルニーニの作品を鑑賞することができる。
ちなみにこの日ここでは結婚式をやっていた。
Ariva

さすがに日本のなんちゃってチャペルとは違うなあ。
このような古い教会はイタリアの新婚さんに大人気らしく、
ずっと先まで予約で埋まってるらしい、とガイドさんが言っていた。

この日のランチはテスタッチョ地区の有名店「DA FELICE(ダ・フェリーチェ)」にて。
Felice00

ホームページには思いっきり「DOMENICA CHIUSO(日曜休み)」と書いてるが、
実は昼のみ営業している。
ここは日本から何回メールしてもなしのつぶてだったので、
イタリア語ができる友人Nに頼んで電話予約してもらった。
行ってみると全席に「予約」の札が立っている。
おそらく余程運が良くなければ飛込みでは無理っぽい。
Nに感謝しなければ・・・。

注文したのはパスタ2品。
まずは何と言ってもここの名物「cacio e pepe(カショ・エ・ペペ)」。
Felice01

コレを食べに来たと言っても過言ではない。
太めのちぢれパスタに胡椒とパルメザンが山盛り。
大量のオリーブオイルも併せてスタッフの兄ちゃんがテーブルで混ぜてくれる。
まず日本では絶対に食べられないこってりパスタだがめっちゃ美味しい。
いうなればパスタ界の天下一品といったところ。
こってり好きなら絶対にクセになる味。
当分食べられないと思うと悲しくなるくらい。

もう一皿はフィレンツェで食べそびれたということで選んだ「ポルチーニのタリアテッレ」。
Felice02

これもバツグンに美味しい。旨味がハンパじゃない。
となりの子供が頼んでいた「グリーチャ」も旨そうだった・・・・・・
やっぱパスタはローマなんだなあ、と妙に納得したランチであった。

全ての道はローマに通ず。
今日はいよいよ永遠の都・ローマに入る。
が、その前に「天空の都・チビタ・ディ・バニョレッジョ」を観光。
そのネーミングからして「ラピュタ」好きの心をくすぐる。

雨風によって周辺の大地を浸食されたこの街は
文字通り陸の孤島となっており、
細く長い橋を渡ってしか中に入ることができない。
chibita

しかもこの橋が結構な距離と勾配で、
門をくぐる頃には息が切れていた。情けない・・・・・・

この町で暮らすのは今では数世帯のみになっているとか。
一応観光地らしく土産店や飲食店もあるが、
どこか物悲しい雰囲気が漂っていて、
別名「死に行く町」というのも納得できる。
それはそれで味わい深いものがあるのだけど。
chibita01


ガイドさんの事前説明によると
町の奥にはおばあさんが立っていて、
自分の家の庭を見ていけと
にこやかな表情で呼び込んでいる。
それにつられて中に入ってしまうと、
帰りにチップを要求されるらしい。
ホンマかいなと思っていたら、
ホンマにおばあちゃん、立ってました(笑)。
ここは高地のせいか、とにかく寒かった・・・

さて、天空の街をあとにして、バスはローマに向かう。
今日は昼頃ローマに入って、主要な観光場所を廻る予定だったが、
デモの影響でサンピエトロ寺院の見学が難しいらしく、最終日に順延となった。
さすがに首都だけあってローマはデカい。
街のそこここに歴史的建造物や教会がある。
まずはコロッセオ、そしてトレビの泉、最後になぜか三越(!)。
コロッセオは「ふうん」といった感じ。
誰かがブログで野良猫がたくさんいると書いてたように思うが、
一匹も見掛けなかったなあ。
colosseo


ホテルは街外れにある「BORROMINI(ボロミニ)」。
日本でいうならデザインホテルで、内装はモダンデザインで統一されている。
鏡台前にはマルト・スタムのサイドチェア。
stam

ベッド脇には見たこと無いアームチェア。
ミッドセンチュリーとバウハウスのあいのこ的なデザイン。
borromini

バスルームも広くて使いやすい(アメニティグッズはエトロ)。
etro

ずっとシャワーしか使ってなかったので、初めて脚を伸ばして湯船に浸かった。
最後がいいホテルでよかった・・・ちょっと遠いけど。
さあ、明日は唯一の丸一日フリーだ。

昼食後はサンタ・マリア・ノヴェッラ駅へ。
今晩はフィレンツェで夕食を予約してるので、
ポンタシエーベのモデルノまでは自力で帰らないといけない。
ガイドさんはタクシーを薦めていたが、おそらく35〜40ユーロくらいかかる。
これが電車なら1人2〜3ユーロである。
安心料に10倍も払うのはもう少し歳を取ってからでいいんじゃね?
今後のことを考えてもここは節約すべし。
ということで、電車を利用することに決めて、
昼のうちに切符を買っておくことにしたのだ。

駅に着くと窓口は長蛇の列。
こりゃ時間がかかりそうだと覚悟を決めかけていたところ、
自動券売機らしきものを発見(青い機械)。
SMN

こちらはそんなに並んでいない。3〜4人くらい。
機械よりも人から買いたい人が多いのだろう、多分。
触ってみると予想以上に操作は簡単。
「英語」と「機械」がよほど苦手でなければ失敗することはないはず。
しかも「目的地」を選んだあとで出発時刻から電車を選べるので、
時間もわかって便利。
最後に人数を選択し、お金を投入して完了。
ちなみに、2人分買っても切符は1枚だった(ある意味合理的)。

用事を済ませた後は駅の近くにある「サンタマリアノヴェッラ薬局」へ。
800年以上の伝統を守る世界最古の薬局であり、
自然治癒や予防医学という思想をもとに石鹸やハンドクリーム等を作っている。
『ハンニバル』の中でレクター博士がハンドクリームを購入した場所でもある。
行ってみると確かにかなり格式が高い。
pharmacy

日本語の商品リストがあるので、そちらで選んでも良いし、
日本人のスタッフに相談することもできる。
ただ、この方すこし不愛想、というか無表情で淡々としてるので、
妙に気が急いて、あまりゆっくり選ぶことができない。
とりあえずイタリアっぽい(?)ものでオリーブオイルの石鹸を購入。
値段は10ユーロ。
帰国後知ったのだが日本にあるS.M.N.薬局で買うと¥2940。

その後日が落ちるまで美術館や教会を巡る。
が、正直あんまり感想を覚えていない。
多分頭の中が飽和状態なんだろう。
どうせなら「ジョットの鐘楼」にでも昇ってみた方が、
いい思い出になったかもしれない。
そんななか妙に印象に残ってるのが
アカデミア美術館のトイレにあった落書き。
Nopope


フィレンツェでの晩ご飯は予約していた「BUCA MARIO(ブーカマリオ)」。
BucaMario

「BUCA=穴倉」の名のごとく、
路面の入り口から半地下の店内へと階段を下っていく。
ランチで行った「ヴィナイーノ」は女性的な店だったが、
こちらは無骨で男性的な活気のある店だった。
早い時間なら予約なしでも行けるかもしれないが、
30分もすると満席になっていた。
おそらく観光客と地元客が半々くらい。

前菜は「牛肉のカルパッチョ 白トリフとルッコラとパルメザンチーズ」。
Ca

これがめちゃめちゃ美味しい。。
今思い出すだけでも涎が出てきそうになるくらい。

パスタは「バターと白トリュフのタリオリーニ」。
Tarutuffo

かなりコッテリ系。

メインはもちろん「ビステカ・アラ・フィオレンティーナ」。
Bisteca

「Tボーンステーキ」に塩だけをふって、炭火で焼いたもの。
これでも1人前。相当なボリュームである。
外は焦んがり焼けているが、中はレアで血がしたたっている。
特に端のカリッとなっているところが旨い。
デザートも食べたかったがここでギブアップ。
帰りしなにお土産でビスケットをくれた。
電車の時間が迫っていたので小走りで駅へ。

金曜の夜(10時くらい)にもかかわらず駅に人はまばら。
昼間の喧騒が嘘のようだ。
ホームに停まっている電車は2階建てで車体もキレイ。
発車時刻が近づいてもドアが開かないなあと思っていたら、
自分でボタンを押さないとダメらしい。
危うく動き出す電車をホームから呆然と見送るところだった・・・・・・

定刻から4分ほど遅れて電車は発車。
イタリアの電車は社内アナウンスが無いので注意すべし、
と書いてある本もあったが、ちゃんと社内放送は流れていた。
ただ、若干ボリュームが小さいので聞き取りにくい。
フィレンツェからポンタシエーベまでは3駅。
「SIECI(シエチ)」という駅の次だ。
Pontassieve

ポンタシエーベの駅で降りたあとは、
地下道を通ってホームとは反対の線路の向こう側へ。
駅周辺はほとんど人がおらずとても静かだが、
郊外の住宅街なのでそれほど危ない雰囲気ではない。
Ponta

モデルノまでは徒歩で約10分。
拍子抜けするくらい何の問題もなし。
そういえば噂の検札もなかったなあ。
もちろん打刻はちゃんとしてたけど。

今日は一日フィレンツェ観光。
朝一でバスに乗ってミケランジェロ広場へ行き、
高台からフィレンツェの町を一望する。
この広場にはダヴィデ像のレプリカがある。
快晴!!
DavideFake


その後丘を下り、
サンタクローチェ広場前のギフトショップへ。
めぼしいものが無かったので、広場をうろうろ。
サンタクローチェ教会前には『神曲』のダンテ様の像が。
dante

ちなみにここはガイドブックに、
「夜になると麻薬常習者や売人がたむろする」
と書かれている場所。

そこからは徒歩でウフィッツィ美術館とドゥオーモに向かう。
ウフィッツィはとにかく混んでいる。外も中も。
主要な作品の前には
常に10〜20人単位のグループが張り付いて、
ガイドの説明を聴いている状態。
なので、個人で来てもゆっくり鑑賞できる環境では無いかも。

フィレンツェのシンボルとも言えるドゥオーモの印象は
一言で言って「デカい」。
めいっぱい引いて写真を撮影。
FireDuo

このアングルどっかで観たな、
と思ったら旅行前にストリートビューで観てたのと全く同じだ。
内部は意外に地味。
それだけにクーポラ内の『最後の審判』が際立っている。
DuomoFire

オペラグラス持って来ればよかったと後悔する。
(ウフィッツィの売店で販売してたが高かった)

ドゥオーモを出るとちょうどお昼時。
予定ではランチに中華料理ということになっているのだが、
どうしても行きたいレストランがあったので
ツアーとは別行動を取らせてもらう。

そのレストランとは「i'Vinaino(イ・ヴィナイーノ)」。
ここも『CREA Traveller』に載ってた店で、
サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から南に少し行った所にある。
Vinaino

アンティパストは「Crostini misti」
バゲットにトマトやパテを乗っけて食べる。
Crostini

パスタは「Spaghetti alla Carrettiera(カレッティエラ風スパゲティ)」。
簡単に言うとアラビアータ(トマトソース)にニンニクと唐辛子を加えたもの。濃厚!
SpaKarre

セコンドは「Peposo(ペポーゾ=牛肉の煮込)」と迷うが
「Arista(アリスタ=豚の背肉)」にする。
ディナーでビステカを食べる予定だったので。
シンプルながら味が染みていて食べ応えがある。
arista

写真が食べかけなのは、食べるのに集中しすぎて撮影するのを忘れていたため(笑)。
それだけ美味しかったということ。
このお店、内装はカワイイし、店員さんも明るくて気が利くし、
値段も良心的(パスタで5ユーロくらい)で言うことなし。
オススメです。

移動日。
早朝ベニスを発ってフィレンツェに向かう。
途上で2箇所の世界遺産に立ち寄る予定。

まずはSan Gimignano(サン・ジミニャーノ)。
うろ覚えだが、中世に貴族がその権勢を誇るために、
競って高い塔を建てた街らしい。
sangi02

これがまたベニスとは全く違う趣を持った街で、
思わず溜め息が出てしまう。
sangi01

街の奥の方に教会があって、その手前にあったお店で初ジェラート。
何かの大会で世界チャンピオンになったと「日本語で」書いていて、
『不思議発見』のロケで訪問したらしい「はまじ」の写真が貼ってある店。
今ツアー1発目のジェラートなので他店との比較はできないけど、充分美味しい。
塔に登る時間は全くなさそうなので、
ドゥオーモ内だけ見学することに。
壁には聖書の世界がマンガのようにわかりやすく描かれていて面白い。
確かに字が読めなくても、あれを前に説明すれば一目瞭然だ。
滞在時間は約1時間。

2つ目に訪問するのはSIENA(シエナ)の街。
siena

その昔、まだ都市国家が存在していた時代に、
フィレンツェとライバル関係にあった街。
なかなか勝負はつかなかったらしいが、
疫病などの影響もありシエナは衰退。
とは言っても規模はサンジミニャーノより遥かに大きく、
丘の上にあるということもあって坂が多い。
1番の見ものはやはりドゥオーモ。
他の建物がレンガ造りで茶色いくすんだ色合いが多い中、
その荘厳な白いファサードにはとてつもない存在感がある。
sienaduomo

内部は写真撮影もOK。
ボーダー柄(?)の柱がど迫力!
induomo


「世界で一番美しい広場」と言われるカンポ広場では
7月と8月に競馬が行われ(Palio)、
その勝者は1年間英雄扱いされるとか。
この辺はだんじり祭りの感覚と同じかもしれない。
campo

シエナ滞在はランチも入れて2時間ほど。短すぎる!
この街は奥が深そうなので、次に来る機会があれば、
泊まってもよいかも。
個人的にも好きな雰囲気だった。
しかし、イタリアの街はどこもキャラが立ってるなあ・・・・・・

シエナからフィレンツェは1時間ほど・・・のはずが渋滞により倍くらいかかってしまった。
フィレンツェといっても今回宿泊する「HOTEL MODERNO(モデルノ)」は、
フィレンツェの近郊ポンタシエーベにある。
計画では、ホテルにチェックイン後、夕食までの間にダッシュでポンタシエーベの駅前にあるCOOPで買い物をする予定だったが、あきらめざるをえなかった・・・・・・

「モデルノ」は前日の「ウニベルソ」と比べれば居心地がよい。
ただし、ベッドはちょっと柔らかすぎ。

美術館巡りを終えたあとは最後の力を振り絞って
サン・マルコ広場までもどり、由緒ある「カフェ・フローリアン」にて
「チョコラータ・コン・パンナ」。
ハンパない値段だが、生クリームの量もハンパない。
味はふつう。
frolian

色んな国の人が休憩していて、みな一様に疲れた表情をしている。
元気なのは子供だけ。
frolian2

正直ゆっくり休憩ができる雰囲気ではないものの、内装は確かに歴史を感じさせる。
frolian3

モダンなカフェならグッゲンハイム美術館のカフェが非常に雰囲気が良さそうなので、再訪した際には是非行ってみたい。

さて、カフェを出ると5時半。
晩ご飯まではまだ時間があるので、駆け込みで教会を見学することに。
訪れたのは「サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ教会」。
外観は極めて地味だが、中は荘厳の一言。
薄闇の中に浮かび上がる絵画や彫刻を前に言葉を失う。
閉館直前で人があまりいなかったこともあって、古い教会が持つ本来の雰囲気・質感を味わうことができた。
特にティツィアーノの祭壇画『聖母被昇天』は必見。
(そういえば、同名の学校が近所にあったような・・・・・・)
絵そのものというより、窓から差し込む光を使った演出が美しい。

晩ご飯は『CREA Traveller』に載っていたバーカロへ。
店名は「Osteria Al Ponte"La Patatina"」。
入り口は小さめで、外からは結構わかりにくい。
patate

でも、中は意外に広くて内装もカワイイ。
店員はみな若くて威勢がよいので、少々言葉が通じなくてもノリで対応してくれる。
patatina

まずこのお店の名物らしい、惣菜の盛り合わせから、生ハム、パスタと食す。
carne

多分パスタ、リゾット系は得意では無いと思うので、避けたほうがよいかも。
となりのオーストラリア人は「リゾットが冷たい」といってクレームをつけていた。
あと、写真は撮れなかったけどティラミスは絶品。
トイレが汚かったのがタマに傷。

夕食後、徒歩で帰路につく。
夜のベニスは中心部を外れると意外なほど人通りが少ない。
街灯もあまりないので、迷子になろうものならテンパって泣きそうになるだろう。
venicen

ホテルは駅の近くだったのでひたすら「Per Ferrovia」の表記に従う。
これぞ「迷宮都市」の醍醐味、と言ったら聞こえがいいが、実際は「本当に正しいのか」不安との戦いである。
20分ほど歩き、無事到着できたときには正直ホッとした。
(この後バーカロに忘れ物をしたことに気付き、もう1往復することになるのだが・・・)

2日目の午前中はヴェネツィアの主要名所を観光。
ホテルから船で溜め息橋近くまで行き、サン・マルコ寺院を見学。
sanmarco

その後、ベネチアングラス工房を見学した後
イカ墨パスタ等を食べ、13時ごろ解散、自由行動。

まずはサン・マルコ広場から鈍行ヴァポレットに乗って「SALUTE」へ。
サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂のすぐ横に
安藤忠雄が手がけた「punta della dogana(プンタ・デラ・ドガーナ)」があります。
僕の手許にある何年か前の「CASA BRUTUS」では、
この美術館はフランスの郊外・セガン島に建築予定のものとして
取り上げられていますが、どうやらその計画は頓挫。
紆余曲折を経て、今年6月ベニスにてオープンの運びとなったらしいです。

チケットは「Prazzo Grassi(パラッツォ・グラッシ)」とのセットで20ユーロ。
高い・・・・・・
内部はそれほど広くは無いものの、興味深い作品がたくさん。
中でもチャップマン兄弟の「Fucking Hell」という作品は
とてつもないボリュームで圧倒されます。
写真は三角州の先端部分に展示されてるチャールズ・レイの作品。
punta


その後は徒歩で移動。
グッゲンハイム美術館、そしてアカデミア美術館はスルーして、
アカデミア橋を渡りさらにてくてくと細い路地を行くと、
「Parazzo Grassi」の入口が唐突に現れます。
所要時間は約20分(迷わなかったとして)。
ひょっとしたら運河方面から来たほうがわかりやすかったかも。
grassi

入口は結構わかりにくいのですが、
覗き込むと内部で派手な色彩が明滅してるのですぐにわかります。
個人的にはこちらの方が色々と楽しめました。

ただ・・・今回はスケジュールの都合もあってやむを得ず
1日で両方の美術館を回りましたが、
やはり美術館は1日に1館がベストだなあとつくづく感じました。
一気にたくさん観てもなかなか消化できない・・・・・・
1時間くらいかけて全体をゆっくり鑑賞して、
そのあと館内でお茶でも飲みながら感じたことを整理して、
そのあとミュージアムショップを覗いてみる、
ってな感じがいいけど、それだけで半日はかかるしなあ。

あと移動もあるので、当然体力が奪われていきます。
体調がベストでないときは、
何を鑑賞してもあまり響くものがありません。
せっかく行ったのに勿体無かったような気もします。
(これはフィレンツェでも感じたこと)

↑このページのトップヘ