2024年03月19日
Mシード
床屋さんへ行った。頭皮マッサージや肩マッサージなど大切な癒しの時間だ。
そこでも話したのだが、最近髪の毛が増えてきた。少し黒くもなってきたような気もする。増毛罪などだめだったのにどうしてだろうか。
ぼくは朝、夜、数種の薬を飲むが、半年前術後から1つ新しい薬が増えた。
ネットで調べると、副作用で発毛作用があるのだそうだ。ありがたい副作用だ。
そこでも話したのだが、最近髪の毛が増えてきた。少し黒くもなってきたような気もする。増毛罪などだめだったのにどうしてだろうか。
ぼくは朝、夜、数種の薬を飲むが、半年前術後から1つ新しい薬が増えた。
ネットで調べると、副作用で発毛作用があるのだそうだ。ありがたい副作用だ。
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2024年03月18日
物理学と神
池内了著、集英社文庫。
天体はどうなっているか、宇宙はどうなっているかは、われわれの世界観にかかわる物理学の最初の課題だった。(宇宙の宇は空間、宙は時間だそうだ。宇宙の誕生は空間と時間の始まりである。)
その物理学の歩みをたどる。その前は、古事記でも聖書でも神が世界と人間の創造主だった。
そこに、コペルニクスやガリレオ・ガリレイが現れ、地動説を展開。天地がひっくり返り、「悪魔」の学問、物理学が誕生する。
本では、ニュートンの万有引力、量子論、原子論、ビッグバン、確率論、対称性、と物理学の発展が語られる。地動説で神と悪魔の勝負はついたかに見えたのだが、神は物理学の中でも生き残る。
宇宙方程式を発見したアインシュタインでさえも、宇宙の均衡と不滅、つまりは神の永遠性のために宇宙項を考えた。(自身は最大の失敗と言っているそうであるが。)確率論は神様のサイコロ遊びにたとえられる。
とにかく面白い。
ぼくが正確に理解できていないこともたくさんあるのだろうが。
ダンテの『新曲』や別役実『犯罪症候群』をはじめ文学や人文学についての造詣も各所に散りばめられている。「すぐ熱くなる私は賭博師にはなれない」、「名前はサトルではあっても、悟りとは縁遠い私」と、あちこちに「私」がユーモアを交えて登場するのもいい。
創造主である神が主人公になる宇宙は、つまるところ人間中心主義である。それは宇宙の認識を誤らせる。人間は奇跡のような存在だが、人類はいつかは滅びる。宇宙の年齢は135億年と言われるが宇宙にも終わりがある。地球は50億才だが、寿命は半分くらい過ぎたところだという。いわんや人間においておや。
もうひとつ。物理学は、「原爆という悪魔」をつくりだすほどに発展したが、人間の知りえたことはまだほんのわずかで、未知の領域ははるかに広がっている。物理学の歴史を学ぶことは、私たちの未知を知るためでもある、というのは傾聴に値する。
1990年代、季刊『人間と教育』の編集長になったぼくは、学問や芸術の他領域に学ぶことを大事にしたいと思い、書評を重視した。自然科学の分野から執筆をお願いしたのが池内さんだった。ぼくも池内さんも40代だった。
この本は、2002年に発行された。翌年、ぼくは大分・由布院の文化記録映画祭に行ったとき、池内さんに会った。最初で、いまのところ唯一のことだ。この本もそこで手に入れ、夜飲んだ時にサインしてもらった。人間の無知を言いながら、しかし池内さんは不可知論ではない。「知は力」。そのあとやはりご一緒した池澤夏樹さんは、「情も力」と書いた。物理学者と文学者だ。これについては書いたことがある。本は、今は講談社学術文庫から出ている。
天体はどうなっているか、宇宙はどうなっているかは、われわれの世界観にかかわる物理学の最初の課題だった。(宇宙の宇は空間、宙は時間だそうだ。宇宙の誕生は空間と時間の始まりである。)
その物理学の歩みをたどる。その前は、古事記でも聖書でも神が世界と人間の創造主だった。
そこに、コペルニクスやガリレオ・ガリレイが現れ、地動説を展開。天地がひっくり返り、「悪魔」の学問、物理学が誕生する。
本では、ニュートンの万有引力、量子論、原子論、ビッグバン、確率論、対称性、と物理学の発展が語られる。地動説で神と悪魔の勝負はついたかに見えたのだが、神は物理学の中でも生き残る。
宇宙方程式を発見したアインシュタインでさえも、宇宙の均衡と不滅、つまりは神の永遠性のために宇宙項を考えた。(自身は最大の失敗と言っているそうであるが。)確率論は神様のサイコロ遊びにたとえられる。
とにかく面白い。
ぼくが正確に理解できていないこともたくさんあるのだろうが。
ダンテの『新曲』や別役実『犯罪症候群』をはじめ文学や人文学についての造詣も各所に散りばめられている。「すぐ熱くなる私は賭博師にはなれない」、「名前はサトルではあっても、悟りとは縁遠い私」と、あちこちに「私」がユーモアを交えて登場するのもいい。
創造主である神が主人公になる宇宙は、つまるところ人間中心主義である。それは宇宙の認識を誤らせる。人間は奇跡のような存在だが、人類はいつかは滅びる。宇宙の年齢は135億年と言われるが宇宙にも終わりがある。地球は50億才だが、寿命は半分くらい過ぎたところだという。いわんや人間においておや。
もうひとつ。物理学は、「原爆という悪魔」をつくりだすほどに発展したが、人間の知りえたことはまだほんのわずかで、未知の領域ははるかに広がっている。物理学の歴史を学ぶことは、私たちの未知を知るためでもある、というのは傾聴に値する。
1990年代、季刊『人間と教育』の編集長になったぼくは、学問や芸術の他領域に学ぶことを大事にしたいと思い、書評を重視した。自然科学の分野から執筆をお願いしたのが池内さんだった。ぼくも池内さんも40代だった。
この本は、2002年に発行された。翌年、ぼくは大分・由布院の文化記録映画祭に行ったとき、池内さんに会った。最初で、いまのところ唯一のことだ。この本もそこで手に入れ、夜飲んだ時にサインしてもらった。人間の無知を言いながら、しかし池内さんは不可知論ではない。「知は力」。そのあとやはりご一緒した池澤夏樹さんは、「情も力」と書いた。物理学者と文学者だ。これについては書いたことがある。本は、今は講談社学術文庫から出ている。
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2024年03月17日
公民館を考えよう会
昨日は、事前に欠席の連絡が多く、どのくらいの参加者がいるのか不安で迎えたが、初めての人を含む20人の参加があった。
前半は、会で出した請願「市立公民館条例と上福岡西公民館を廃止しないことを求める」についての3月1日の議会・常任委員会での審議の報告と討論。
傍聴に来たが議場に入れなかった人たちの様子も初めて聞いた。
議場に入れなくても、せめて中の様子を知りたいとずいぶんやりとりもあったようだ。
傍聴は市民の権利なのだから議場に入れなくても別室でテレビを見るとか、テレビ中継をするとか、公開の方法を考えるべきだという意見。自治体によっては、そういう方法を取っているところもあるのではないか。
富士見市から来てくれて2日間傍聴をしてくれたHさんの意見。
富士見市では、施政方針は市長と教育長は別々に出すが、ふじみ野市では市長だけで、教育長の文書や演説はない、教育行政の独立性はどうなっているのか。
長く議員をしていたGさんに聞くと、旧大井町では町長と教育長は別々にやっていた、いつからそうなったのか。これも今後の課題だろう。
もうひとつ、考えよう会が出したチラシを公民館に置くことを許可しなかったことについて。
最初、2月24日、ぼくがチラシを持って行くと、館長は「議会前だから置けない」と言う。議会前だからこそ公民館廃止の方針について、むしろ公民館が市民に知らせ意見を聞くべきではないかとぼく。
その後、27日、電話での話では、「市の施策に反対する一方的なものだから置けない」ということで、文書で回答を欲しいと要請。出せないとのこと。ぼくが文章にするので確認してほしいと言い、文章で持参すると議会前で忙しいので待ってほしい。議会後(5日)電話があり、ファックスが不調なので口頭で伝えるということで「チラシの内容の趣旨に公民館が賛同できないため」ということだった。それで確認ということになった。
この経過を報告すると、参加者からは「浦和の9条俳句問題と同じだ」、「憲法21条2項の検閲の禁止に反している」などの意見があった。どう対応するかは事務局で相談して、お知らせするということになった。
この日のメインは、「公民館の歴史に学ぶ」の3回目。
阿部美根子さんの話を聞いた。
上福岡市は、1972年、公民館条例を改正、館長が常勤化された。同時に専任職員が増員され5人になり、3人が新たに採用された。いずれも社会教育主事の有資格者で、阿部さんもその一人だった。
以来、上福岡市で公民館主事として勤務し、合併後、大井中央公民館の館長も務めた。阿部さんは、ふじみ野市の公民館の歴史とご自分の仕事を振り返りながら、公民館の大事さを語った。教育の中立性とは、公序良俗に反しない限り、市民の教育・学習の自由を守ることだと言う。また公民館は決まった人が使っている、同じ部屋で同じ団体が定期的に使っているという批判には、学習の継続性から言って当然だ、でも新しい人や団体が使いたいと言うときは公民館の出番で、調整すると答えたと言う。
阿部さんのやさしい語り口と公民館職員としての自信と誇りは参加者に感銘を与えた。
前半は、会で出した請願「市立公民館条例と上福岡西公民館を廃止しないことを求める」についての3月1日の議会・常任委員会での審議の報告と討論。
傍聴に来たが議場に入れなかった人たちの様子も初めて聞いた。
議場に入れなくても、せめて中の様子を知りたいとずいぶんやりとりもあったようだ。
傍聴は市民の権利なのだから議場に入れなくても別室でテレビを見るとか、テレビ中継をするとか、公開の方法を考えるべきだという意見。自治体によっては、そういう方法を取っているところもあるのではないか。
富士見市から来てくれて2日間傍聴をしてくれたHさんの意見。
富士見市では、施政方針は市長と教育長は別々に出すが、ふじみ野市では市長だけで、教育長の文書や演説はない、教育行政の独立性はどうなっているのか。
長く議員をしていたGさんに聞くと、旧大井町では町長と教育長は別々にやっていた、いつからそうなったのか。これも今後の課題だろう。
もうひとつ、考えよう会が出したチラシを公民館に置くことを許可しなかったことについて。
最初、2月24日、ぼくがチラシを持って行くと、館長は「議会前だから置けない」と言う。議会前だからこそ公民館廃止の方針について、むしろ公民館が市民に知らせ意見を聞くべきではないかとぼく。
その後、27日、電話での話では、「市の施策に反対する一方的なものだから置けない」ということで、文書で回答を欲しいと要請。出せないとのこと。ぼくが文章にするので確認してほしいと言い、文章で持参すると議会前で忙しいので待ってほしい。議会後(5日)電話があり、ファックスが不調なので口頭で伝えるということで「チラシの内容の趣旨に公民館が賛同できないため」ということだった。それで確認ということになった。
この経過を報告すると、参加者からは「浦和の9条俳句問題と同じだ」、「憲法21条2項の検閲の禁止に反している」などの意見があった。どう対応するかは事務局で相談して、お知らせするということになった。
この日のメインは、「公民館の歴史に学ぶ」の3回目。
阿部美根子さんの話を聞いた。
上福岡市は、1972年、公民館条例を改正、館長が常勤化された。同時に専任職員が増員され5人になり、3人が新たに採用された。いずれも社会教育主事の有資格者で、阿部さんもその一人だった。
以来、上福岡市で公民館主事として勤務し、合併後、大井中央公民館の館長も務めた。阿部さんは、ふじみ野市の公民館の歴史とご自分の仕事を振り返りながら、公民館の大事さを語った。教育の中立性とは、公序良俗に反しない限り、市民の教育・学習の自由を守ることだと言う。また公民館は決まった人が使っている、同じ部屋で同じ団体が定期的に使っているという批判には、学習の継続性から言って当然だ、でも新しい人や団体が使いたいと言うときは公民館の出番で、調整すると答えたと言う。
阿部さんのやさしい語り口と公民館職員としての自信と誇りは参加者に感銘を与えた。
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2024年03月16日
高尾山
低山ハイクの会第7回目は高尾山。
ぼくはまったく記憶にないが、高尾山は一度行ったことがあると思い込んでいた。それは1965年、駒場寮に入ってじきに行った合ハイ(合同ハイキング)だった(と思っていた)。駒場寮のサークル(「コーラス」)で津田塾大学の学生と月に一度くらい読書会をしたり、ハイキングに出かけていた。
昨日、高尾山に向かいながらそのことを思い出そうとしていたら、そういえば湖でボートに乗ったなあと思い出し、高尾山には湖はないなあ、そうだ、あれは相模湖だったと思い出した。
つまり高尾山は初めてだ。
今回は10人参加。
高尾山口駅で降りて、リフトに向かう。
リフトは乗りでがある。長い。
リフトを降りて薬王院に向かう。
山門。
仁王と天狗がいた。
薬王院。
奥の院までいくつもの寺院がある。
山頂に着く。
標高599メートル。今までの最高峰だ。
富士山も見える。
大勢いたが、外国人が多かった。
下りへ。
下りでは3人が転倒。ひとりは額を切ってしまった。(3針縫ったとあとで連絡があった。)
なにせ高齢者登山なので気をつけなければ。
歩数1万9千歩。
ふじみ野に着いたのは行程8時間で4時半。
居酒屋ビッグへ。
ここから参加する人もいて、さらに4時間。今後の予定などを話し合った。
ぼくはまったく記憶にないが、高尾山は一度行ったことがあると思い込んでいた。それは1965年、駒場寮に入ってじきに行った合ハイ(合同ハイキング)だった(と思っていた)。駒場寮のサークル(「コーラス」)で津田塾大学の学生と月に一度くらい読書会をしたり、ハイキングに出かけていた。
昨日、高尾山に向かいながらそのことを思い出そうとしていたら、そういえば湖でボートに乗ったなあと思い出し、高尾山には湖はないなあ、そうだ、あれは相模湖だったと思い出した。
つまり高尾山は初めてだ。
今回は10人参加。
高尾山口駅で降りて、リフトに向かう。
リフトは乗りでがある。長い。
リフトを降りて薬王院に向かう。
山門。
仁王と天狗がいた。
薬王院。
奥の院までいくつもの寺院がある。
山頂に着く。
標高599メートル。今までの最高峰だ。
富士山も見える。
大勢いたが、外国人が多かった。
下りへ。
下りでは3人が転倒。ひとりは額を切ってしまった。(3針縫ったとあとで連絡があった。)
なにせ高齢者登山なので気をつけなければ。
歩数1万9千歩。
ふじみ野に着いたのは行程8時間で4時半。
居酒屋ビッグへ。
ここから参加する人もいて、さらに4時間。今後の予定などを話し合った。
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2024年03月15日
2024年03月14日
広島風
Uさん夫婦が来訪。
新座時代、同じマンションに住んでいた。住み始めたのは、大学に就職した年である。だからもう48年のお付き合いになる。
同じマンションにいた人たちと5夫婦、「五人会」をつくって折々に会ってきたが、今回はUさん夫婦のみ。
ぼくがリクエストして、ご夫婦の出身の広島風おでん(牛筋を入れるのが特徴)と作ってきてもらい、広島風お好み焼きをつくってもらった。
昔の写真を引っ張り出して思い出話をしたり、楽しい時間はどんどん過ぎる。
新座時代、同じマンションに住んでいた。住み始めたのは、大学に就職した年である。だからもう48年のお付き合いになる。
同じマンションにいた人たちと5夫婦、「五人会」をつくって折々に会ってきたが、今回はUさん夫婦のみ。
ぼくがリクエストして、ご夫婦の出身の広島風おでん(牛筋を入れるのが特徴)と作ってきてもらい、広島風お好み焼きをつくってもらった。
昔の写真を引っ張り出して思い出話をしたり、楽しい時間はどんどん過ぎる。
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2024年03月13日
板橋校舎2
パイロットナミキヒデユキ奨学金機構というものがあって、理事の末席を汚している。理事長の並木さんは大学の卒業生でもあり、この機構をつくる前から陸上部などの支援をしてくださっており、機構の設立後も大東文化大学やタイの大学などに奨学支援の活動をされている。
昨日は、大東文化大学の学生でさまざまな分野で顕著な活動をした人たちへの授賞式があり、プレゼンターとして出席させてもらった。今回は、パラ五輪入賞の水泳の選手、全国ビブリオバトルの受賞者、そして陸上部男子長距離チーム。真名子監督が代表して出席。
授賞式、その後の懇親会を含めて若い人たちから学び、元気をもらった。
陸上部は、伊勢駅伝で7位、箱根で10位とシード権を取った。箱根では、4年生の活躍がめざましかったのでその4年生が卒業してしまう来年が心配だと言うと、真名子監督は、3年生が7人残るし有力な新人も入るので大丈夫、出雲、伊勢、箱根のすべてで5位をめざすと力強かった。
2週間ほど前、ラジオの文化放送で2時間ほど真名子さんが出ていて、ぼくはずっと聴いていた。
おれについてこい、ということと、4年のK君がやめたいと言ってきた時の話をして学生に学んだという話をしていた。こういう監督のもとでなら学生は強くなれると思ったものだった。
校舎では、学部時代の同僚、運転手として7年間お世話になったHさん、Eさんと久しぶりに会ってうれしかった。
昨日は、大東文化大学の学生でさまざまな分野で顕著な活動をした人たちへの授賞式があり、プレゼンターとして出席させてもらった。今回は、パラ五輪入賞の水泳の選手、全国ビブリオバトルの受賞者、そして陸上部男子長距離チーム。真名子監督が代表して出席。
授賞式、その後の懇親会を含めて若い人たちから学び、元気をもらった。
陸上部は、伊勢駅伝で7位、箱根で10位とシード権を取った。箱根では、4年生の活躍がめざましかったのでその4年生が卒業してしまう来年が心配だと言うと、真名子監督は、3年生が7人残るし有力な新人も入るので大丈夫、出雲、伊勢、箱根のすべてで5位をめざすと力強かった。
2週間ほど前、ラジオの文化放送で2時間ほど真名子さんが出ていて、ぼくはずっと聴いていた。
おれについてこい、ということと、4年のK君がやめたいと言ってきた時の話をして学生に学んだという話をしていた。こういう監督のもとでなら学生は強くなれると思ったものだった。
校舎では、学部時代の同僚、運転手として7年間お世話になったHさん、Eさんと久しぶりに会ってうれしかった。
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2024年03月12日
千と千尋の神隠し
宮崎駿監督の原作を帝国劇場が舞台化したもの。3月11日、昨日から再演されている。
初演のとき以来すごい人気らしく、チケットは今回も発売と同時に売り切れた。4月からはロンドン公演も始まるので、初演のときから出演している青年劇場の吉村直ちゃんに、なかば冗談、なかば本気でイギリスに行って観ようかなと言っていたら、10日のゲネプロに招待してくれた。(ロンドン公演では「Spirited Away」という題らしい。)
最前列の席で観た。
実は、ぼくは、すっかりミュージカルだと思っていた。帝国劇場でやること、上白石萌音さんや直ちゃんが出ること、などからの思い込みだった。そうしたらそうではなく普通のセリフ劇だった。しかし、舞台装置や芝居のスケールはまったく普通ではなく、壮大なエンターテインメントだ。
湯婆婆や、カオナシ、などの妖怪やその変化を、大がかりな大道具を駆使し、集団的な激しい動作、パフォーマンスで表現する。俳優たちは若くなければ到底務められないだろうと思った。迫力があり、面白かった。
原作にほとんど忠実でむしろ驚いた。
千尋の親を思うけなげな気持ち、勇気がよく伝わってくる。不気味なカオナシの顔がしだいに哀愁を深め、かわいらしくなっていくのは不思議だ。
直ちゃんは初演のときには「釜爺」だったが、今回は千の「父親」。ダブルキャストで、この日は、父親役は別の俳優さんだったが、公家さん役やほかの役で登場。面白かった。
初日の昨日、宮崎監督の「きみたちはどう生きるか」がアカデミー賞を受賞。映画「千と千尋の神隠し」以来だそうだ。
初演のとき以来すごい人気らしく、チケットは今回も発売と同時に売り切れた。4月からはロンドン公演も始まるので、初演のときから出演している青年劇場の吉村直ちゃんに、なかば冗談、なかば本気でイギリスに行って観ようかなと言っていたら、10日のゲネプロに招待してくれた。(ロンドン公演では「Spirited Away」という題らしい。)
最前列の席で観た。
実は、ぼくは、すっかりミュージカルだと思っていた。帝国劇場でやること、上白石萌音さんや直ちゃんが出ること、などからの思い込みだった。そうしたらそうではなく普通のセリフ劇だった。しかし、舞台装置や芝居のスケールはまったく普通ではなく、壮大なエンターテインメントだ。
湯婆婆や、カオナシ、などの妖怪やその変化を、大がかりな大道具を駆使し、集団的な激しい動作、パフォーマンスで表現する。俳優たちは若くなければ到底務められないだろうと思った。迫力があり、面白かった。
原作にほとんど忠実でむしろ驚いた。
千尋の親を思うけなげな気持ち、勇気がよく伝わってくる。不気味なカオナシの顔がしだいに哀愁を深め、かわいらしくなっていくのは不思議だ。
直ちゃんは初演のときには「釜爺」だったが、今回は千の「父親」。ダブルキャストで、この日は、父親役は別の俳優さんだったが、公家さん役やほかの役で登場。面白かった。
初日の昨日、宮崎監督の「きみたちはどう生きるか」がアカデミー賞を受賞。映画「千と千尋の神隠し」以来だそうだ。
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2024年03月11日
熊谷ラグビー
早い時期にO先生に誘ってもらって決めていた、ラグビーリーグワンの埼玉ワイルドナイツと東京ブレイブルーパスの試合を観に行った。最近ラグビーにはまってしまったというO夫人と、ルールがわからないから気が進まないという連れ合いもいっしょ。ファンクラブに入っているOさんがチケットを取ってくれて、途中の高坂からクルマに乗せてもらって、と至れり尽くせりである。年に1,2度は連れて行ってもらっている。
埼玉ワイルドナイツは、リーグワン発足の一昨年は優勝したが、去年は優勝を逃し、この試合は今シーズンこれまで全勝同士の対決である。ワイルドナイツには、大東文化大学の卒業生が多い。この日は藤井大喜、長谷川崚太、小山大輝の3人が先発出場。ぼくらのためのようでもあった。寒いなかでの観戦だったが、試合は熱かった。
開始早々、1分もたたないうちに、ニュージーランド・オールブラックスの中心選手であり、東京BLのSOのモウンガ選手がいきなりの独走トライを決めたのには度肝を抜かれたが、埼玉は松田選手のPGなどで得点を重ね、堅い守りで勝った。両チームともトライシーンもあり、面白い試合だった。プレイヤー・オブ・ザ・ゲームは小山選手だった。
帰ってから調べてみると、2012年2月19日に、ぼくは長谷川崚太くんの母校である石川県輪島の日本航空高校を訪問している。長谷川くんが大学に入学することが決まって、別の仕事で輪島に行った機会にあいさつに行ったのだ。それ以来見てきたので、12年にもなるわけだ。長谷川くんは大学でもパナソニックでも日本のトッププレイヤーとして活躍し続けているからうれしいことだ。
同じ期間、ラグビー部長だったOさんと、ラグビーは素人だが大好きなぼくは、いろいろな試合をごいっしょした。印象に残るのは、2015年12月27日、滋賀県大津での大学選手権、同志社大学との準決勝だ。逆転勝ちで勝利したのだが、久しぶりのベスト4になり、強化策が実ったことを喜んだ。
記念の旗には、パナソニックに行った小山君、戸室君、古畑君、リコーに行ったサウマキ君の署名もある。
埼玉ワイルドナイツは、リーグワン発足の一昨年は優勝したが、去年は優勝を逃し、この試合は今シーズンこれまで全勝同士の対決である。ワイルドナイツには、大東文化大学の卒業生が多い。この日は藤井大喜、長谷川崚太、小山大輝の3人が先発出場。ぼくらのためのようでもあった。寒いなかでの観戦だったが、試合は熱かった。
開始早々、1分もたたないうちに、ニュージーランド・オールブラックスの中心選手であり、東京BLのSOのモウンガ選手がいきなりの独走トライを決めたのには度肝を抜かれたが、埼玉は松田選手のPGなどで得点を重ね、堅い守りで勝った。両チームともトライシーンもあり、面白い試合だった。プレイヤー・オブ・ザ・ゲームは小山選手だった。
帰ってから調べてみると、2012年2月19日に、ぼくは長谷川崚太くんの母校である石川県輪島の日本航空高校を訪問している。長谷川くんが大学に入学することが決まって、別の仕事で輪島に行った機会にあいさつに行ったのだ。それ以来見てきたので、12年にもなるわけだ。長谷川くんは大学でもパナソニックでも日本のトッププレイヤーとして活躍し続けているからうれしいことだ。
同じ期間、ラグビー部長だったOさんと、ラグビーは素人だが大好きなぼくは、いろいろな試合をごいっしょした。印象に残るのは、2015年12月27日、滋賀県大津での大学選手権、同志社大学との準決勝だ。逆転勝ちで勝利したのだが、久しぶりのベスト4になり、強化策が実ったことを喜んだ。
記念の旗には、パナソニックに行った小山君、戸室君、古畑君、リコーに行ったサウマキ君の署名もある。
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2024年03月09日
土曜日の殺人者
長野の飯島勝彦さんの小説では、主人公が鬱々とする日に、なかば後ろめたい気持ちで推理小説を読むようになっている。いまのぼくもそうかもしれない。
アンネ・ホルト著。アンネ・ホルトはノルウェイの作家で、テレビキャスター、弁護士で、法務大臣も務めたことがあり、小説家としても随一の人気を誇る人らしい。
土曜日に連続しておこった殺人事件。被害者はいずれも女性で、死体が出てこないためにわかるのは最後だが、いずれも外国人。殺人のない土曜日には強姦事件もあった。事件はむしろ強姦事件が中心になる。
警部補のハンナが担当するが、なかなか事件の糸口がみつからない。
被害者と父親を含む3人が、それぞれ犯人に迫っていく後半はスリリングである。
ノルウェイは広大な面積の国土でありながら人口は420万人、埼玉県よりはるかに少ない。移民は5%というから比率では日本の倍以上。テーマは、著者が憎む女性に対する犯罪である。
北欧は推理小説が人気らしい。推理小説でもその国の文化や生活がうかがえて楽しい。
いかにもノルウェイだなあと思うことがしばしば出てくる。
たくさんの事件を抱えて手が回らないハンナが、深夜まで働いて疲労困憊して自宅に帰りベッドに倒れ込むのだが、時間は夜9時。日本よりははるかにゆったりと生活しているということだろう。
小説は6月だが、夜、近所の人々が外へ出て飲みながら談笑したり、子どもたちが遊んでいる。時間はと言えば、10時半。北緯60度で、まだ昼間のように明るい。
ぼくは5年前の7月に北欧を旅行したが、ノルウェイには4日間いた。フィヨルドも、氷河も、海も、ベルゲンやオスロの街も好きで、花もきれいだった。
アンネ・ホルト著。アンネ・ホルトはノルウェイの作家で、テレビキャスター、弁護士で、法務大臣も務めたことがあり、小説家としても随一の人気を誇る人らしい。
土曜日に連続しておこった殺人事件。被害者はいずれも女性で、死体が出てこないためにわかるのは最後だが、いずれも外国人。殺人のない土曜日には強姦事件もあった。事件はむしろ強姦事件が中心になる。
警部補のハンナが担当するが、なかなか事件の糸口がみつからない。
被害者と父親を含む3人が、それぞれ犯人に迫っていく後半はスリリングである。
ノルウェイは広大な面積の国土でありながら人口は420万人、埼玉県よりはるかに少ない。移民は5%というから比率では日本の倍以上。テーマは、著者が憎む女性に対する犯罪である。
北欧は推理小説が人気らしい。推理小説でもその国の文化や生活がうかがえて楽しい。
いかにもノルウェイだなあと思うことがしばしば出てくる。
たくさんの事件を抱えて手が回らないハンナが、深夜まで働いて疲労困憊して自宅に帰りベッドに倒れ込むのだが、時間は夜9時。日本よりははるかにゆったりと生活しているということだろう。
小説は6月だが、夜、近所の人々が外へ出て飲みながら談笑したり、子どもたちが遊んでいる。時間はと言えば、10時半。北緯60度で、まだ昼間のように明るい。
ぼくは5年前の7月に北欧を旅行したが、ノルウェイには4日間いた。フィヨルドも、氷河も、海も、ベルゲンやオスロの街も好きで、花もきれいだった。
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雪
昨日朝、起きてみると再び雪が積もっていた。
ここへ来てよく降る雪だ。
ジャガイモを植えようと切ってあるが、2度の雪でできないでいる。
ピルカ、十勝カムイ、トウヤ、メイクィーンなどである。
こんなに長く置いておいて大丈夫なのかと心配になる。
ここへ来てよく降る雪だ。
ジャガイモを植えようと切ってあるが、2度の雪でできないでいる。
ピルカ、十勝カムイ、トウヤ、メイクィーンなどである。
こんなに長く置いておいて大丈夫なのかと心配になる。
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2024年03月08日
ふじみ野市の公民館を考えよう会
昨日、先日の議会報告を書き、次回研究会のお知らせをつくって会員に発送した。
阿部美根子さんは、長く上福岡市の公民館の仕事をされ、いちばん歴史をご存じの方だと思う。
上福岡市の足立邦彦さん、大井町の金子さん、富士見市の河本さんらが亡くなり、今のうちに歴史の証言をまとめておきたいと思う。
阿部美根子さんは、長く上福岡市の公民館の仕事をされ、いちばん歴史をご存じの方だと思う。
上福岡市の足立邦彦さん、大井町の金子さん、富士見市の河本さんらが亡くなり、今のうちに歴史の証言をまとめておきたいと思う。
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ふじみ野駅
ふじみ野駅は東武東上線の駅だが、相互乗り入れが多くなって6つの路線がきている。
地下鉄有楽町線は、映画を見るために銀座まで1本というのがうれしかった。民主教育研究所も直通になった。
副都心線は、新宿3丁目まで1本、青年劇場に行くのに便利になった。
数年前、東急線が来て、横浜中華街まで直通というのは驚きだった。
去年、相鉄線が相互乗り入れになった。
昨日、品川の大井町へ行くのに、ふじみ野駅で待っていると、「湘南台」行きというのが入ってきた。
湘南台は初めて聞く駅の名前。調べると、相鉄線の駅で、何と藤沢市にあるのだそうだ。
各駅というのだが、どのくらい時間がかかるのだろうか。
地下鉄有楽町線は、映画を見るために銀座まで1本というのがうれしかった。民主教育研究所も直通になった。
副都心線は、新宿3丁目まで1本、青年劇場に行くのに便利になった。
数年前、東急線が来て、横浜中華街まで直通というのは驚きだった。
去年、相鉄線が相互乗り入れになった。
昨日、品川の大井町へ行くのに、ふじみ野駅で待っていると、「湘南台」行きというのが入ってきた。
湘南台は初めて聞く駅の名前。調べると、相鉄線の駅で、何と藤沢市にあるのだそうだ。
各駅というのだが、どのくらい時間がかかるのだろうか。
masao55ota1 at 09:26|Permalink│Comments(0)│
赤ひげ
山本周五郎原作「赤ひげ診療譚」の舞台化。嵐圭史さんが企画、制作、主演のすべてをやっている自主公演だ。品川の「きゅりあん」ホールで。ホールの名称は、ラテン語のcuria (集会所)からだそうだ。
江戸時代、幕府がつくった小石川療養所を舞台に、医師、新出去定(にいできょじょう)、「赤ひげ」と、若い見習の保本登を主人公にした物語。
映画では、三船敏郎と加山雄三が演じたのだが、今もその役柄の印象が強烈に残る。1965年というから60年も前である。40年くらい前には、中村梅之助の赤ひげと、嵐圭史さんの保本で前進座がやっている。
きゅりあんホールは1000人を越す大きなホール、それに比べると観客が少なかったせいか、演劇としての緊張や熱気がもうひとつ。芝居も間がもたない感じがすることが何度かあって残念だった。
江戸時代、幕府がつくった小石川療養所を舞台に、医師、新出去定(にいできょじょう)、「赤ひげ」と、若い見習の保本登を主人公にした物語。
映画では、三船敏郎と加山雄三が演じたのだが、今もその役柄の印象が強烈に残る。1965年というから60年も前である。40年くらい前には、中村梅之助の赤ひげと、嵐圭史さんの保本で前進座がやっている。
きゅりあんホールは1000人を越す大きなホール、それに比べると観客が少なかったせいか、演劇としての緊張や熱気がもうひとつ。芝居も間がもたない感じがすることが何度かあって残念だった。
masao55ota1 at 09:15|Permalink│Comments(0)│
2024年03月06日
雪
朝起きたら雪が積もっている。
この時期に雪とは。
今日は畑の共同作業が予定されていたが、無理なので延期。
それよりも数日前にトンネルを除去したので、サヤエンドウ、そら豆などの苗がだめになってしまわないか心配だ。
この時期に雪とは。
今日は畑の共同作業が予定されていたが、無理なので延期。
それよりも数日前にトンネルを除去したので、サヤエンドウ、そら豆などの苗がだめになってしまわないか心配だ。
masao55ota1 at 07:43|Permalink│Comments(0)│
板橋校舎
歴史資料館の運営委員会で久しぶりに板橋校舎へ。
3つくらいの事務所に行き、職員、教員の友人たちと会った。
みなさんお元気でうれしい。
アルバイトの方お二人が3月いっぱいで退職されるという。アルバイトとはいえ、20年以上重要な仕事を担ってこられ、ぼく個人も大変お世話になった方たちだ。これから行っても会えないと思うと寂しい。
大学は、入試・学生募集、私立学校法改正への対応など大きな課題を抱えているようだ。
そのこととも関係して3月には、あと3回は大学に来る予定である。
3つくらいの事務所に行き、職員、教員の友人たちと会った。
みなさんお元気でうれしい。
アルバイトの方お二人が3月いっぱいで退職されるという。アルバイトとはいえ、20年以上重要な仕事を担ってこられ、ぼく個人も大変お世話になった方たちだ。これから行っても会えないと思うと寂しい。
大学は、入試・学生募集、私立学校法改正への対応など大きな課題を抱えているようだ。
そのこととも関係して3月には、あと3回は大学に来る予定である。
masao55ota1 at 07:41|Permalink│Comments(0)│
2024年03月04日
踊子草
一昨日、下南畑のSさんの家に行った帰り、田んぼが一面の紫の絨毯を敷いたようになっていた。
踊子草だ。
畑では厄介な草だが、こうしてみると見事なものだ。
長野では昔、レンゲソウがこうして咲いていた。もう少し深い紫だったかもしれない。
踊子草だ。
畑では厄介な草だが、こうしてみると見事なものだ。
長野では昔、レンゲソウがこうして咲いていた。もう少し深い紫だったかもしれない。
masao55ota1 at 10:12|Permalink│Comments(0)│
埼玉市民劇場総会
昨日、第55回の総会。1969年に発足し、55年を迎えるということだ。
配られた資料を見ると、会員数は、1990年がピークになっている。今の3倍以上だ。
先日の青年劇場の総会で観客数の推移を見たが、そこでも90年がピークだった。新劇の大きな流れなのだろう。さらにコロナも大きな打撃だった。
でもさまざまな工夫や努力で今の劇場がある。運動をどう広げていくか、討論がされた。
総会の後は、講演会。これもコロナで中断されていて、久しぶりなのだそうだ。
講演者は文学座の演出家・松本祐子さん。
この日は、ひな祭りということで和服にしたと、華やかな衣装で登場。
声が大きく、立て板に水のごとく話す。全球直球のようだ。
ぼくは最近数年で、劇団銅鑼の「絡まる法則」や「花火ならそかひらひら振ろか」、俳優座劇場の「罠」など4回ほど見ている。
「演出家の仕事と演劇の魅力」ということで、芸術選奨を受賞した「五十四の瞳」を例に、題目の選定から、脚本家、俳優の配置、稽古や上演までの演出家の仕事を話した。執筆の遅い脚本家で苦労したことなど、面白く語る。
ぼくが興味を持ったのは、なぜ演出家になったのかという質問への答え。小さい頃、松竹新喜劇の藤山寛美さんが好きで俳優になりたかったこと、あるとき見た鵜山仁さん演出の芝居を観て演出家になろうと思ったことなどだ。場面転換の見事さなどに驚いたのだそうだ。ぼくも鵜山演出の「花と龍」の場面転換について書いたところだった。
4月に「五十四の瞳」が上演されるのが楽しみだ。
配られた資料を見ると、会員数は、1990年がピークになっている。今の3倍以上だ。
先日の青年劇場の総会で観客数の推移を見たが、そこでも90年がピークだった。新劇の大きな流れなのだろう。さらにコロナも大きな打撃だった。
でもさまざまな工夫や努力で今の劇場がある。運動をどう広げていくか、討論がされた。
総会の後は、講演会。これもコロナで中断されていて、久しぶりなのだそうだ。
講演者は文学座の演出家・松本祐子さん。
この日は、ひな祭りということで和服にしたと、華やかな衣装で登場。
声が大きく、立て板に水のごとく話す。全球直球のようだ。
ぼくは最近数年で、劇団銅鑼の「絡まる法則」や「花火ならそかひらひら振ろか」、俳優座劇場の「罠」など4回ほど見ている。
「演出家の仕事と演劇の魅力」ということで、芸術選奨を受賞した「五十四の瞳」を例に、題目の選定から、脚本家、俳優の配置、稽古や上演までの演出家の仕事を話した。執筆の遅い脚本家で苦労したことなど、面白く語る。
ぼくが興味を持ったのは、なぜ演出家になったのかという質問への答え。小さい頃、松竹新喜劇の藤山寛美さんが好きで俳優になりたかったこと、あるとき見た鵜山仁さん演出の芝居を観て演出家になろうと思ったことなどだ。場面転換の見事さなどに驚いたのだそうだ。ぼくも鵜山演出の「花と龍」の場面転換について書いたところだった。
4月に「五十四の瞳」が上演されるのが楽しみだ。
masao55ota1 at 08:50|Permalink│Comments(0)│
2024年03月03日
花と龍 −中村哲と玉井金五郎
文化座の新作。脚本・東憲司、演出・鵜山仁。俳優座劇場。火野葦平原作の「花と龍」は、昔映画にもなって、ぼくは任侠ヤクザ物語と思っていたので、何で文化座が舞台化するのだろうと不審に思っていた。しかし、休憩を入れて3時間の大作なのに夢中になって見入るほど芝居として面白く、文化座がとりあげた意味もわかった。
小説「花と龍」は、火野葦平の自伝的小説であり、祖父の生涯を、主人公・玉井金五郎として描く。金五郎は、愛媛の農村から出て、中国大陸に渡るという夢を抱きながら、北九州の門司、ついで若松のゴンゾーになる。ゴンゾーは沖仲士などの港湾労働者のことで、伝馬船から汽船に石炭を積み込む作業などを受け持つ。やがて仲間に押されて玉井組をつくり、若松港汽船積小頭組合を結成する。それはゴンゾーたちの労働観環境の改善を要求する、より戦闘的な労働組合を生み出していく。
ゴンゾーたちは、それぞれ親方が組織する「組」に所属して仕事をする。「組」のなかにはヤクザや任侠に近いものもある。荷主からの請負をめぐって争いもあり、喧嘩、出入りもある。「川筋気質」というものがあったらしい。洞海湾にそそぐ遠賀川流域の土地柄のものだった。川筋気質というのは、飲む、打つ、買うに喧嘩早い、を加えた4拍子のことだが、その基本は「弱きを助け、強きをくじく」という相互扶助の精神だったという。
時代は、明治なかば、八幡製鉄ができ、日露戦争があり、日本資本主義の発展期である。石炭はその象徴である。
その時代の息吹を強く感じさせてくれるいい芝居だった。
舞台は、労働の掛け声や歌でつながり、テンポのいい迫力のある場面が展開する。ゴンゾーの人数、俳優も多く、壮大である。金五郎を演じた藤原章寛さんは見事で、最後の場面では涙をにじませていた。
金五郎は、火野葦平の父だが、その甥っ子が中村哲さんである。
中村哲さんが、どこかの文章で、アフガンで献身的に働く自分に大きな影響を与えた人物として金五郎の妻、自分には祖母にあたるマンのことを書いていたのを思い出した。マンは、孫たちに、「身を捨てて、みんなのために尽くせ」「弱いものをかばわんと世の中は成り立たん」と説いていたという。
藤原さんは、去年紀伊国屋演劇賞の個人賞を受賞した。そのとき、ぼくはすぐメールでお祝いの言葉を送った。精進します、と返事があった。
今回も藤原さんのお母さんのお世話で観た。大東一高の中村勤さんや藤原さんのPTA仲間も一緒である。その一人であるKさんは、大学の青桐会で長くごいっしょした方である。久しぶりに再会を果たしたのだった。
玉井金五郎と中村哲さん。じつによく似ている(パンフ等から)
真ん中が火野葦平さん。下の子どもが中村哲さん。右後ろがマンさん。
小説「花と龍」は、火野葦平の自伝的小説であり、祖父の生涯を、主人公・玉井金五郎として描く。金五郎は、愛媛の農村から出て、中国大陸に渡るという夢を抱きながら、北九州の門司、ついで若松のゴンゾーになる。ゴンゾーは沖仲士などの港湾労働者のことで、伝馬船から汽船に石炭を積み込む作業などを受け持つ。やがて仲間に押されて玉井組をつくり、若松港汽船積小頭組合を結成する。それはゴンゾーたちの労働観環境の改善を要求する、より戦闘的な労働組合を生み出していく。
ゴンゾーたちは、それぞれ親方が組織する「組」に所属して仕事をする。「組」のなかにはヤクザや任侠に近いものもある。荷主からの請負をめぐって争いもあり、喧嘩、出入りもある。「川筋気質」というものがあったらしい。洞海湾にそそぐ遠賀川流域の土地柄のものだった。川筋気質というのは、飲む、打つ、買うに喧嘩早い、を加えた4拍子のことだが、その基本は「弱きを助け、強きをくじく」という相互扶助の精神だったという。
時代は、明治なかば、八幡製鉄ができ、日露戦争があり、日本資本主義の発展期である。石炭はその象徴である。
その時代の息吹を強く感じさせてくれるいい芝居だった。
舞台は、労働の掛け声や歌でつながり、テンポのいい迫力のある場面が展開する。ゴンゾーの人数、俳優も多く、壮大である。金五郎を演じた藤原章寛さんは見事で、最後の場面では涙をにじませていた。
金五郎は、火野葦平の父だが、その甥っ子が中村哲さんである。
中村哲さんが、どこかの文章で、アフガンで献身的に働く自分に大きな影響を与えた人物として金五郎の妻、自分には祖母にあたるマンのことを書いていたのを思い出した。マンは、孫たちに、「身を捨てて、みんなのために尽くせ」「弱いものをかばわんと世の中は成り立たん」と説いていたという。
藤原さんは、去年紀伊国屋演劇賞の個人賞を受賞した。そのとき、ぼくはすぐメールでお祝いの言葉を送った。精進します、と返事があった。
今回も藤原さんのお母さんのお世話で観た。大東一高の中村勤さんや藤原さんのPTA仲間も一緒である。その一人であるKさんは、大学の青桐会で長くごいっしょした方である。久しぶりに再会を果たしたのだった。
玉井金五郎と中村哲さん。じつによく似ている(パンフ等から)
真ん中が火野葦平さん。下の子どもが中村哲さん。右後ろがマンさん。
masao55ota1 at 10:05|Permalink│Comments(0)│
2024年03月02日
議会請願審議
昨日、考えよう会で出した「ふじみ野市立公民館条例と上福岡西公民館を廃止しないことを求める」請願についての審議が、ふじみ野市議会総務・教育常任委員会行われた。当日午前9時30分から。
最初にぼくが請願の趣旨説明。与えられた時間は15分。委員は、青藍会、自民党、公明党、日本維新、参政党、日本共産党、無所属の議員の方々。
質問は、日本共産党と無所属の委員から請願の趣旨を補強する方向からの、青藍会の委員からは請願に反対の立場からの質問があった。最初の説明と質問への答えは、ぼくとしては精いっぱいやったが、反対の質問に対しては、あとで、こう答えればよかったという悔いも残った。
傍聴は、規則では8人が定員だが、委員会で諮られ15人まで認められた。ぼくを除いて15人が会場で傍聴したが、ほとんどが考えよう会の会員、参加者だった。あとで知ったのだが、会場には入れなかった人が10人ほどいたそうで、外で聴いてくださったのだそうだ。ありがたいことだ。すごいことだ。
審議は1時間以上行われたが、結局、請願に賛成は2人で不採択になった。与党、野党の構図はかえられなかった。
条例についての審議は、他の条例を含めて午前では終わらず、午後に持ち越され、ぼくは出られなかったが、会の3人(くしくも公民館、図書館、資料館の元職員)が傍聴し、Tさんが傍聴記を送ってくれた。紛糾場面も2度ほどあったようだが、合理的な回答はないままに採決されたそうだ。
今後、21日の本会議で討論、採決が行われるが、議案は通ることになるのだろう。
しかし、市長の施政方針で「社会教育主事など職員体制の充実」「社会教育事業の推進」を謳わざるを得なかった(それで公民館を廃止するというのは大きな矛盾だが)ことは、会の運動の反映とも言えるのだろう。
消耗感も強いが、いっしょにやってきたみなさんと自分に、ひとまずご苦労さん。
最初にぼくが請願の趣旨説明。与えられた時間は15分。委員は、青藍会、自民党、公明党、日本維新、参政党、日本共産党、無所属の議員の方々。
質問は、日本共産党と無所属の委員から請願の趣旨を補強する方向からの、青藍会の委員からは請願に反対の立場からの質問があった。最初の説明と質問への答えは、ぼくとしては精いっぱいやったが、反対の質問に対しては、あとで、こう答えればよかったという悔いも残った。
傍聴は、規則では8人が定員だが、委員会で諮られ15人まで認められた。ぼくを除いて15人が会場で傍聴したが、ほとんどが考えよう会の会員、参加者だった。あとで知ったのだが、会場には入れなかった人が10人ほどいたそうで、外で聴いてくださったのだそうだ。ありがたいことだ。すごいことだ。
審議は1時間以上行われたが、結局、請願に賛成は2人で不採択になった。与党、野党の構図はかえられなかった。
条例についての審議は、他の条例を含めて午前では終わらず、午後に持ち越され、ぼくは出られなかったが、会の3人(くしくも公民館、図書館、資料館の元職員)が傍聴し、Tさんが傍聴記を送ってくれた。紛糾場面も2度ほどあったようだが、合理的な回答はないままに採決されたそうだ。
今後、21日の本会議で討論、採決が行われるが、議案は通ることになるのだろう。
しかし、市長の施政方針で「社会教育主事など職員体制の充実」「社会教育事業の推進」を謳わざるを得なかった(それで公民館を廃止するというのは大きな矛盾だが)ことは、会の運動の反映とも言えるのだろう。
消耗感も強いが、いっしょにやってきたみなさんと自分に、ひとまずご苦労さん。
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2024年03月01日
年金者組合
昨日は、市議会の常任委員会で発言する原稿を書いていた。
終わってから年金者組合の新春の集いに顔を出した。
オカリナや謡曲のサークル、手品などの出し物があったようだ。
最後のぴんしゃん体操をしているところで、ぼくも少しだけ運動した。
終わってから年金者組合の新春の集いに顔を出した。
オカリナや謡曲のサークル、手品などの出し物があったようだ。
最後のぴんしゃん体操をしているところで、ぼくも少しだけ運動した。
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