三月は革新的な月だった。
何を隠そう各月更新だったブログがまさかの更新ラッシュだったからだ。
これで私の中にある考えが浮かんだ。

 暫く書かなくて良いんじゃないか

想うとやはりそれは行動に現れる。

引っ越しを言い訳にあっさり四月は更新なし。
バチが当たった様に見事に体調を崩した。
なんと今もってまだ変。

よし、禊の意も込めてブログを書こうではないか!



ということで前回の記事で匂わせた「長老族」について今回は触れたい。


それは二月末のことだった。(げ。何ヶ月前だよ。)
逆さ族の優しさと尊さに触れ、そして「KIZUKA」改め「カズキ」と共に無事日常に戻ることが出来た私。
ところが翌日から酷い体調不良に襲われた。

咳が止まらないのだ。
声もおかしい。

こういう時はどうするか。

私は13年前、劇団四季「ジョン万次郎の夢」という作品で全国を回っていた。
半年を超える全国ツアー、公演は過密スケジュール。
にも拘わらず我々は自分たちで(遊びで)更に過密にしていたのだから愚かしい。
若かったとはいえそこには限界がある。
当然体調を崩す者が出てくる。
そうするとどうするか。

暴君(吉◯光夫)が声を張るのだ。

 うどんだ!

これは讃岐人にとって納得しかない。
消化の良い物でしっかり栄養を摂るのだ。
さすがみっちゃん、皆のことを考えている!

常に連帯していた我々は健康・不健康関係なく皆でうどんを啜った。

さぁ、宿に帰ろう。



というところで暴君は言う。

 よし、風呂だ!

ま・・・まぁ、わかる。
身体を温めた方が良い場合もあるだろう。
宿に戻り即風呂にしっかり入り温め、湯冷めする前に布団に潜り込めば回復も早かろう。
さすがみっちゃん!皆のことを考えている!
今夜は集合せずに早く寝ようということだね!

しかし暴君は云フ

 よし、風呂だ! 皆で!

・・・皆?

かくして我々は皆で銭湯に行った。
しかも「筋肉をほぐす」という名目でサウナと水風呂を繰り返した後、露天風呂に入り浸った。
そして湯冷めどころかガチガチに冷えた身体で宿に戻り、眠ることなくまた朝方まで過ごしたのだった・・・

当然良くなるものも良くならず悪化の一途を辿る者が続出。
千穐楽を迎える頃には体力自慢の猛者共が満身創痍となっていたのだった。




体調がおかしいとそんな良い(?)思い出が頭を過る。


 行く・・・か。

こういう時の己の判断ほど信じられないものはない。
しかしそうして私は車を駆って奥多摩の温泉郷へと出かけたのだ。


二月末の奥多摩を訪れたことのある方はご存知だと思うのだが・・・

 極寒

恐ろしく寒い。
路肩には雪が積もり路面は凍っていた。
都内とは思えない雰囲気なのだ。
寧ろ四国に近い!

寒さは苦手だが旅好きとして思わずテンションが上がった。

到着した温泉は山の中に佇んでいた。
車を降りるとそこは白銀の世界だ。


入浴料を支払い目的の温泉へ。

 ゲホゲホ

うむ、絶不調。
気管支がお祭り騒ぎだ。


平日だったことが幸いしたのだろう。
風呂は貸切状態だった。

誰もいない大きな風呂。
なんとも言えない幸福感が満ちてきた。
先ほどまで猛威を奮っていた咳も治まるから不思議だ。(湿度が高いのだから何も不思議ではない)

日頃から長風呂の私。
温めの風呂から始め、だんだん熱めの風呂へ移行。
サウナも楽しんだ。

本当は水風呂にも入りたいがそこは体調を考慮し敬遠。
もう若くはない。
シャワーで汗を流し温めの岩風呂に20分程入り、そろそろ出ようとした時だった。

一人の老人が入ってきた。
私のいる岩風呂に浸かり唸り声を上げたところで私と目が合った。

 「うわぁ!」

どうやら私がいることに気付いていなかったようだ。
そんな驚かなくたって・・・

そこからこの老人との会話が始まった。

彼は近くに住んでいるらしく、ここにはよく来るらしい。

 「いつも貸切だからびっくりしたよ。」

と老人は照れ臭そうに言った。
彼が言うにはこの風呂は昔からある知る人ぞ知る風呂らしい。
昔は道が舗装されていなかった為冬には道が閉ざされ本当に貸し切りになることがよくあったとか。
そして今日は奥さんと来ているそうだ。

 「一人で来た方が時間を気にしなくて良いんだけどね。」

もうお気付きだろう。
私は出るに出られなくなってしまった。
手がもうシワシワで彼と変わらない。
と、彼が言った。

 「いつから入ってるの?」

チャンスだ!私は応えた。

 「かれこれ一時間ほどです。」

 「そう、風呂好きなんだねぇ。」

ち、違う!
いや、違わないけど、違うんだ!

その後我々は露天、サウナ、再び岩風呂を巡ったのだった。
こうして私は予想外の長時間の入浴に完全にのぼせ上ってしまった。

風呂から上がる際、老人は言った。

 「楽しかったよ。」

そう言ってもらえて光栄です。

Snapseed(24)


























来た時には高い位置にあった陽が帰る頃には沈もうとしていた・・・!

体調はその後この上なく悪化。
睡眠に支障が出る程であった。

でもまた行こうと思う。
奥多摩の翁に会わんが為に。


来週末のライブについて書かねばならないこともあったのですが長くなってしまったので今回はこの辺で。



それではまた!



まさとう