経営者の仕事とは、
突き詰めてしまえば
「適切な意思決定を下す」
ことに尽きます。
変化する経営環境に適合するために
中長期のスパンで下す意思決定、
あるいは競合との目先の競争に
打ち勝つために下す意思決定、
これら様々な意思決定を
適切に下すことで、
企業の成長と発展が
決定付けられることになります。
それ故、変化の激しい時代、
競争の激しい時代こそ、
より多くの質の高い意思決定
が求められるのです。
このように、
経営者の仕事とは、
意思決定そのものである
と言っても過言ではありません。

では、適切な意思決定を
スピーディーに実行するには、
何が必要でしょうか。
意思決定のプロセスから
考えてみましょう。
意思決定のプロセスは、
通常、問題認識
(あるべき姿と現状とのギャップ認識)
から始まります。
ギャップから形成される問題を構造化し、
そこにある本質的課題
を特定します。
そして、その課題を解決するために、
必要な情報を収集し、
得られた情報群を組み合わせることで
複数の解決策を見出(考察)します。
その解決策から最善策(と思われるもの)
を選択し、実行に移します。
併せて、次なる意思決定の
精度が高まるよう、
フィードバックのための
効果測定を行います。
一般的にこのようなプロセスとなりますが、
よりよい意思決定を
スピーディーに行うためは、
いくつかのポイントがあります。
一つには、情報共有(コミュニケーション)
の仕組み(制度・システム)の構築
であります。
問題認識も解決策の立案も、
有効な情報共有が肝になります。
より多くの、適切な情報が
共有できる仕組み、
要するに有効なコミュニケーションが誘発され、
より好ましい情報が流通・蓄積
されていくような仕組みがあれば、
意思決定の質とスピードは格段に
向上することが期待できます。
つぎに、常に仮説検証を繰り返すことも
意思決定のレベルを上げるうえでは、
大事なポイントとなります。
具体的には、事前に経営戦略を練り、
具体的なアクションプランとして
経営計画を持つことです。
PDCAサイクルをしっかりまわすことで、
意思決定プロセスへの
適切なフィードバックが可能になります。
結局のところ、
より好ましい意思決定とは、
多くの経験とそこから得られた学び
が源泉であるのです。
それらの経験をどれだけ多く
体験できるかが重要であり、
その点からも自社の経営に戦略を持ち、
計画に展開し、実行、評価、フィードバックと
繋げるマネジメントサイクルの実践は、
意思決定レベルを上げるうえで、
これ以上ないツールとなるのです。

以上、経営者の意思決定が、
企業の浮沈がかかった重要な機能
であることを理解すれば、
意思決定レベル・スピードの向上が
急務であることは
ご認識いただけると思います。
勝ち抜ける企業となるべく、
経営者の意思決定力を高めたいものです。