経営計画の実行性
を高めたいという課題は、
ほとんどすべての経営者が
持っているのではないでしょうか。
とりわけ、高いレベルで
成長・発展を求める経営者は、
常にこの課題の解決に向けて、
様々な手段を講じていらっしゃいます。
経営計画の実行性は、
どうして高まらないのか。
そこには、いくつもの共通する事情、
個別の事情が存在しています。
こうした事情を取り払わない限り、
経営計画の実行性は高まらないのです。
ここでは、一般的にありがちな問題と、
そこへの対処法について
考えてみたいと思います。
一般的に多いと思われる問題を
列挙してみます。

□そもそも方針(及び計画)が明確でない
 (フォーカスすべき事項が明確でない)
□難解な文章による表現で、
 ただ伝えているだけ(伝達レベル)
□各組織に与えられた方針が大事なこと
 はわかるが、事業経営にどのように
 貢献できるのかが分からない
 (理解できるが納得できないレベル)
□方針(及び計画)に基づくコミュニケーション
 が成り立っていないため、
 効果的な行動に結びつかない
 (納得しているが、行動に至らないレベル)
□自分の努力がどのように評価されるか分からない
 (モチベーションが高まらない)

こうした問題を排除するために、
方針・計画に求められる基本的な考えは、
「出来る限り定量化すること」と、
「結果(指標)でなく先行(指標)を管理すること」
の二点に尽きます。
定量化するとは、
数字に置き換えるということですが、
例えば「顧客満足向上」という方針には、
「顧客リピート率80%以上」、
「顧客単価○○万円以上」というように、
具体的に満足していると思われる状態を数値化し、
達成するための目標として示すことができます。
また、先行(指標)を管理するとは、
単に売上高や利益の目標を定めるのではなく、
売上高を構成する複数の要素、
例えば、顧客数と顧客単価、
見込件数と受注率、
といったように、
売上高や利益の先行指標となる
具体的な項目を見つけ出し、
その改善に向けた
具体的な取組みを展開していくことです。
このように計画の個々の項目を、
できるだけ定量的かつ先行的に明示できれば、
自分達の日常のアクションと(業績)の
紐付けが非常にやりやすくなるでしょう。
そして、計画の全体像の理解を高めるには、
誰から見ても分かりやすいように、
全体像が1枚のペーパーで
ビジュアル的に表現できるとなおよいでしょう。
例えば漫画のようなものでもいいと思います。
要は、社員一人ひとりの腹に落ち、
達成すべき有効な目標とすることが肝心なのです。
こうして、方針・計画の意図するところ、
プロセス、期待される成果が明確に腹に落ちれば、
実行される可能性は格段に改善することでしょう。
方針・計画は、実行に移されて初めて
成果が期待できるのです。
実行性を意識した方針・計画作りが肝要です。