「最近の若者は、・・・」とは、
よく聞くベテラン社員の
愚痴の枕詞であります。
人材教育の重要性は理解しつつも、
教育を受ける側の
若手の価値観や
育った背景が理解できず、
驚くような言動を目の当たりにし、
思わず口をついて出てきてしまう
光景をよく目にします。
教育計画の重要性については、
以前にもこのブログで
お伝えしておりますが、
成長しない経済環境において、
企業間の競争を
勝ち抜いていくためには、
人材の能力(スキル・マインド)向上は、
組織にとって
無視できないテーマであます。
また、その課題を効果的に
クリアしていく上で、
計画を持つことが
いかに有効であるか
といった内容をお伝えしたと思います。
それを踏まえて今回は、
教育を受ける側の変化という点から、
教育アプローチの方法
という観点で計画のあり方を
考えてみたいと思います。
随分以前になりますが、
ラグビーの元日本代表選手であり、
日本代表監督でもあった故平尾誠二氏
の講演を拝聴したことがあります。
その際、平尾氏は、
最近の若者の傾向を
自分達の時代と比べて、
このように表現しておられました。
「最近の若い選手は、昔の選手(自分達)
 に比べて反発係数が弱く、
 昔なら厳しく突き放されれば、
 ナニクソの根性で突き返してきたが、
 最近は厳しく突き飛ばすと、
 そのままどこかへ飛んでいってしまう」と。
併走して問題に向き合い、
自分でもやれるということを
理解させることができなければ、
力を発揮させることは難しい
というニュアンスのお話しを
されていたと思います。
そこまでしなければいけないのか、
という気もしなくもないですが、
昔とは異なる価値観のもとで
育ってきた若者達に、
自分達の価値観だけを押し付けるのも、
効果的に成果を上げることを考えると
どうしても無理があります。
現在の若者の価値観を
十分に理解した上で、
そういう人材が
ある程度受入れやすい形で、
教育のあり方を
工夫していく必要が、
企業側にもあるのです。
そもそも現在の若者に
能力や意欲がないわけではありません。
明確なゴールを共有し、
そこに向けてのプロセスと
マイルストーンを意識させれば、
持っている能力を
十二分に発揮する可能性は
高いといえます。
自分で考えることは
もちろん重要ですが、
ただ単に「考えろ!」だけでは、
それこそどこかへ
飛んでいってしまいます。
組織側として、
一人ひとりの成長や
ステップアップのための期待事項
を明確にするとともに、
どういうプロセスで
それらをクリアしていけばよいのか、
その方法を示すのです。
その上で、それをクリア
していくための計画を共有し、
日常の行動レベルに落とし込んで、
日々の中でチェック・フォロー
していく必要があります。
教育計画は、
計画だけがあっても、
それを有効に実行する運用がなければ、
十分な成果は得られません。
教育する相手が変われば、
やり方も変えていかなければ
ならないのです。
これらを踏まえて、
有効な教育計画を
運用していただければと存じます。