企業の持続的な発展成長
を実現するためには、
「構想力」と「実行力」
という二つの切り口から
組織の能力を高める必要があります。
「構想力」とは、
夢のあるビジョンや
ビジョン実現のための具体的な
経営戦略や経営計画を企画する力
であります。
精鋭の叡智を結集し、
より優れた構想力によって、
企業が進むべき道を示します。

一方の「実行力」は、
示された通りに
戦略や計画を実行し、
着実に成果に結びつける力であり、
優れた戦略も実行されなければ、
まったく意味がないという観点から、
場合によっては
「構想力」以上に重要な要件
となります。

今回は、この組織の実行力と
組織が有する企業文化(組織風土)
の関係を考えてみたいと思います。
この「実行力」という能力は、
社員一人ひとりの能力と
企業文化(組織風土)
の掛け算で考えることができます。
よって、社員一人ひとりの能力向上を図り、
企業文化(組織風土)を好ましいもの
にできれば、
組織の実行力は格段に上がります。
反面、社員一人ひとりの能力が高くても、
企業文化が個々人の能力にマイナスに
作用するようなものであったり、
個々人の能力を弱めてしまう
ものであれば、
組織の実行力は高まるどころか、
かえって弱まってしまうのです。
このように、
組織の能力を高めることは、
この企業文化(組織風土)抜きでは
考えられないのです。
では、この企業文化(組織風土)
とは何か。
組織風土とは、
組織において共有された価値観であり、
暗黙のうちに共有する
思考や態度・行動の規範
となっているものです。
組織特有の性格ともいえます。
この組織風土に、
経営者の強い意志や方針が加わって
強化されたものが、
企業文化と呼ばれるものです。
この企業文化は、
個々人の思考や言動に
強い影響を与えますので、
企業文化が好ましいものであれば、
それは社員一人ひとりの力を
押し上げる効果が期待できます。
すなわち相乗効果です。
こうした企業文化を
よりよいものに変えていくことが、
組織の能力を高める上で
欠かせない課題となりますが、
今現在、組織にどういう企業文化(組織風土)
が醸成されているかを
何らかの切り口で
明確にする必要があります。
企業文化(組織風土)は、
社員の日常的な思考や言動に
強い影響を及ぼしているわけですが、
それが目に見える形で
存在しているわけではありません。
よって、社員の日常の言動から、
その背景にある志向や感情は
どういうものなのかを
推し量る必要があります。
そして、その思考や感情を
形成している原因は
どこにあるのかを、
つぶさに観察し、
その要因を特定すると同時に、
企業文化(組織風土)を
より好ましいものに変えていくための、
具体的なアクションを
見出さなければいけません。
日本全体が成熟期に入り、
厳しい競争環境の中、
企業の競争力の強化は必須の課題です。
そのために「組織の能力向上」
は欠かせません。
自社の企業文化という切り口から、
最適なアプローチを
見出していく必要があるのです。