成長が当たり前の時代では、
個々人の仕事の質(時間の使い方の質)
は大きな問題ではありませんでした。
仕事は常に、
次から次へとやってきました。
その仕事をただひたすらこなせばよかったのです。
働く時間など気にすることもありません。
どれだけ多くの利益を上げられるか
が最大の関心事でした。
そこで働く人達も、
やってもやっても終わらないほどの仕事に
追われていましたが、
毎年給与が上がり、
生活の向上とともに、
やったらやっただけの豊かさと
充実感を実感してきたことでしょう。
ところが、1990年台初頭、
バルブ経済の崩壊以降、
状況は一変します。
それまで当たり前であった成長が、
当たり前ではなくなったのです。
成長しない時代「失われた20年」は、
もう30年になろうとしています。
その間、日本の労働者人口は頭打ちとなり、
これから本格的な「成長しない時代」
を迎えようとしています。
一方で、豊かになった日本は、
ますます働きにくい国となりました。
コンプライアンスが強化され、
かつてのように自由に働くという状況は、
もはや許されなくなりました。
すなわち、
労働者人口の減少による人手不足の中、
時間で稼ぐことしかできない企業は、
もはや生き残ることさえ困難な時代
となったのです。
この30年で企業経営のあり方も、
根本的に変革が求められてきたのです。
こうした背景において、
ビジネスパーソンの仕事の仕方にも、
大きな変革が求められています。
労働人口が減少する中、
成長を支えるには、
一人ひとりの仕事の生産性を
常に高めていかなければいけないのです。
成長した時代のように、
仕事に引きずられて結果を出すのではなく、
成長しない時代では、
自らの力で成果を生み出していくような仕事の仕方
が求められているのです。
個々人の仕事の質(時間の使い方)を高め、
最小の労働時間で最大限の成果を上げること
が本気で求められてきているのです。
タイトルにある“残業ゼロ職場”には、
私個人としては反対ですが、
生産性を極限まで高めようと考えれば、
“残業ゼロ”くらいの極端な発想
が必要だと思います。

では、組織の生産性を高めるために、
具体的にどのようなことに
取組む必要があるのでしょう。
それには、社員一人ひとりが正しい仕事の仕方
を学び直すことと、
組織全体で生産性を高めるための、
効果性の高い施策を打ち出すことです。
正しい仕事の仕方とは、
まさしく自身の生産性が
持続的に向上するような働き方を指します。
タイムマネジメントにより、
自身の使っている時間を
より質の高いものにし続ける習慣
を身に付けることです。
組織全体の生産性を高める取組みとは、
組織のルールや制度を変更したり、
新たな組織的取り組みをすることで、
個々人の生産性向上活動を
後押しするような取組みを指します。
弊社では2S(整理・整とん)と
BPR(ビジネスプロセスの再構築)により、
仕事のムダを徹底的に排除すること
が有効であると考えております。
社員一人ひとりが生産性向上に向けて、
自身の仕事の仕方を積極的に見直し、
組織全体でそれを支援する活動が行われれば、
まだまだ組織の生産性は
高めることができるはずです。