昨今の学生の働く意識は、
大きく変わってきています。
各社の調査による残業に対する認識を見ると、
ここ最近で給与やキャリアより、
残業が少ないことを優先する人達
のウェイトが急激に高まっているのです。
実際、私どものクライアントでも、
長時間労働が離職の大きな原因となっており、
意図的に残業の削減、
有給休暇の取得促進を行ったところ、
離職率が劇的に下がったという事実もあります。
急激な高齢化、共働き世帯の増加、
ライフスタイルの変化などを理由に、
今後、益々こうした傾向は強まることでしょう。
一方で、企業側はどうでしょうか。
景気回復の折、様々な業界で激しい競争
が繰り広げられています。
流通など、商品そのものでの差別化が
難しい業界では、まさに体力勝負の消耗戦
の様相を呈しています。
こうした業界では、
薄利多売の方向に向かいやすいので、
どうしても労働時間は
長時間化しやすいといえます。
このように働く側の意識は
どんどん時短へ向かう中、
働く現場の実態がそれとは
真反対の状況となりつつあることにより、
人材が採用できないだけでなく、
既存の社員の離職リスクも
どんどん高まることでしょう。
労働時間の短縮は、
時代の要請となりつつあります。
今後、様々な方面から労働(時間)
を抑制する圧力がかかることでしょう。
こうした経営環境に変化に
適応できなければ、
いずれ存続が危ぶまれることとなります。

「お仕事ダイエット」とは、
数年前から弊社にて提案している
労働時間削減のための取り組みです。
ただし、労働時間を削減することで、
企業収益を悪化させるようでは
意味がありませんので、
生産性の向上により、
収益力を高めつつ、
労働時間の短縮を狙った取り組みであります。
タイムマネジメントによる
社員の意識改革、職場の業務改革、
会社の制度改革の3つの取り組みにより、
時短と生産性向上の両立を図ります。
社員の意識改革は、
タイムマネジメント(時間管理)により、
生産性を強く意識させる取り組みです。
集団で実行することにより、
そうした風土をも作り出し、
時間への意識を強く持ち続けることのできる
組織にすることを狙いとしています。
2つ目の職場の業務改革は、
個人の生産性を阻害する職場の悪条件を
取り払う取り組みです。
具体的には、2Sと呼ばれる
整理と整とんにより、
職場のあらゆるムダを排除します。
同時に業務プロセスを見直し、
最短化することで、
そもそもの仕事の工数を減らす
こともあわせて実施します。
これらにより、生産性が高まりやすい条件
を整えていくのです。
最後に、制度改革です。
人事制度を始めとした会社の各種制度は、
組織の風土形成に大きく影響しています。
それゆえ、環境の変化に合わせ、
時代にあった制度に変更していかなければ、
ネガティブな風土が生まれやすくなります。
若者の価値観に安易に迎合することは
よくありませんが、
そうした変化に共感し、
いまどきの若者達でも受け入れやすい制度
を作ることは、
組織の生産性を高める上で、
非常に重要な要件といえます。
今後、企業の存続には、
この生産性という言葉が
重要なキーワードとなってきます。
変化に流されることなく、
積極的に変化と向き合い、
強い組織作りをしていただきたい
と存じます。