人口の減少、会社数の減少などの影響か、
日本経済全体としては、
それほどぱっとしないのですが、
比較的忙しくしている企業様が
多いように感じます。
遅くまで残業を強いられるケースも
少なくないようです。
忙しいということそのものは、
悪いことではありません。
企業に活気をもたらし、
組織風土の面からも好ましいことと思います。
ただし、それには条件があります。
「ほどほど」であることと、
「利益を伴っている」ことです。
一つ目の条件はともかくとして、
今回は二つ目の条件について
考えてみたいと思います。
バブル崩壊以降、小さな活況は
何度となく経験してまいりましたが、
その都度、忙しいわりに儲からない
というケースを見てまいりました。
仕事はあるものの、
それと同時に厳しい原価低減要請があり、
結果的に年々忙しくなるも、
なかなか儲からないという
切実なケースは後を絶ちません。
どうしてこのようなことになるのでしょう。
それには原因があります。
利益を出すには、
以下の3つの条件が必要ですが、
そのいずれかが上手く機能しないために、
忙しくも利益の出ない体質
になってしまっているのです。

1.正しい原価の把握
2.適正な値決め
3.管理体制の構築

一つ目は、正しい原価の把握です。
売上原価が正確に把握できていないのに、
適切な価格設定ができようはずがありません。
ここが曖昧であるがゆえに、
需要に応じた臨機応変な対応を
取ることができず、
結果的に儲からないという結果
を招いているケースは非常に多い
ように思います。
まずは厳正な原価管理の仕組みが必要です。

二つ目は、適正な値決めです。
価格決定については、
どうしても低い方向へ、
低い方向へと向く傾向にあります。
価格競争が最も簡単で、
分かりやすい競争方法ゆえに、
安易に安値合戦に入り込み、
結果的に業界全体で薄利多売傾向
になっているというケースも
多々見受けます。
企業経営にとって値決めは
“商売の肝”です。
明確な根拠に基づく値決め
のルールが必要です。

三つ目は、管理体制の構築です。
在庫や販売の管理が適切でないために、
個々で見れば、
8割の販売で正しく儲けているのに、
最後の2割の販売で
大きくマイナスを余儀なくされ、
トータルで見た儲けはぱっとしない
ということも多くあります。
中堅中小企業は、
全般的に管理が弱い傾向にありますので、
それによる機会損失は、
思いのほか大きいと認識しておく
必要があるでしょう。
全般的な管理体制の構築は
重要な課題です。

いかがでしょうか。
これら三つのポイントを
十分ご理解いただき、
自社で不足する点を
補っていくことが肝要です。