「人・モノ・金」。
企業における経営資源を表現する言葉として、
長く使われている言葉です。
この三種の経営資源に「情報」が加わり、
四種の経営資源として表現されるようになって、
二十年以上経つでしょうか。
そのころと現在を比べると、
「情報」に関する変化の程度は、
「人・モノ・金」に関する変化とは
比べものにならないほど、
飛躍的な変化であったといえます。
この間に、情報を駆使する術を
身に付けた企業の成長は、
著しいものであったことは
言うまでもありません。
こうした情報化の背景には、
情報インフラの整備があります。
情報は持っているだけでは意味がありません。
情報は流通させ、共有することで
大きな価値を生み出します。
スマートフォン、タブレット端末の
急速な普及によって、
情報の流通量は劇的に増加し、
あらゆる情報が複数の関係者で
共有されるようになり、
情報の価値は更に高まってきました。
手軽に大量の情報を処理
できる能力を備えた結果、
使いようによっては
組織の生産性を
劇的に改善することができるでしょう。
働き方改革が叫ばれる昨今、
生産性の向上は必須課題ですので、
今後、「社会の情報化」は
更に進んでいくことでしょう。
一方で、このように情報の活用度が高まると、
それと比例して生じるのが
「情報漏えいリスク」です。
某教育会社の大量の個人情報漏えい事件も
記憶に新しいところですが、
そこに意図があったか否かに関わらず、
扱う情報量が増えれば増えるほど、
漏えいリスクの頻度、程度ともに
きわめて大きくなるのです。
もちろん、情報漏えいを起こさない、
起こしにくい仕組みやアイデアは、
様々生まれてきています。
しかし、情報漏えい事故の多くは、
ヒューマンエラーを原因としています。
すなわち、いくら仕組みやアイデアを講じても、
人の意識が変わらない以上、
漏えいを完全に防ぐことは不可能だ
ということです。
情報漏えい防止には、
社員の意識改革が重要な課題となるのです。
では、どうすれば社員の意識が
変わるのでしょうか。
もちろん、様々なアプローチ
があると思いますが、
やはり“教育”というアプローチが、
効果性の面からも、
副次的な効用も大きいように思います。
ただ、教育は繰り返すことが重要で、
思い付きの単発研修では、
その効果も十分なものは得られません。
継続して、繰り返し実施することで、
徐々に意識が高まり、
「当たり前」のレベルが高まってくるのです。
繰り返しますが、
継続して行うことが何より肝要なのです。
ただ、組織の規模が大きくなってくると、
研修を一度実施するのも、
なかなか簡単には行えません。
運営する側の手間も、
多分にかかってくることでしょう。
それゆえ、毎回、全員が顔を合わせて
行うのではなく、
e-ラーニングのような仕組みを活用して、
定期的に学ぶ場を提供することも有効です。
もちろん、事の重要性を理解させるためには、
直接顔を合わせて話をする場面も重要ですが、
すべてをそのようにする必要はありません。
コストとの兼ね合いで、
より効果的、効率的な教育方法を
見出すことが肝要です。