企業は人なり。
経営の神様と謳われた松下幸之助氏の名言に、
「事業は人なり」という言葉があります。
事業を運営する企業体は組織で成り立っており、
更に組織は人の集まりであるがゆえに、
企業の成長と発展の源泉もまた、
「人にある」といえます。
一方、企業の経営資源を端的に表現する言葉として、
「人・モノ・金・情報」というものがあります。
この4つの資源の中で
(本来並列にすべきではないと思うのですが、)
その他と比較して圧倒的に重要であるのが、
やはり「人」に違いありません。
企業の経営とは、時代の変化(流れ)
を適切に読み、
その変化に適応していくことだと言われます。
時代の変化(流れ)に適合するために、
正しいやり方(戦略)を見出し、
それを上手く実行(戦術)することで、
競合他社との競争に先んずることができるのです。
そして、これらを企図するのも「人」、
実行するのもやはり「人」なのです。
人の優劣が企業の経営に圧倒的な
影響を及ぼすことは、
疑いようのない事実なのです。

企業経営の要諦は、
この「人」がそれぞれに期待される役割において、
自身の持てる力を最大限発揮することだといえます。
そして、組織における「人」の頂点
に立つものが経営者です。
よって、経営者が本来の経営者としての役割
を全うできれば、
すべての「人」の力を最大限
発揮させることができるでしょう。
一方、そうした役割を全うできなければ、
個人の力は分散し、
組織としての相乗効果を上げることが難しくなるのです。

それゆえ、経営者は経営を実学として、
常に学び続けなければいけません。
そして、学んだ知識を実践することで、
自身の知恵としていくのです。
優れた経営者は、学びの実践者です。
学ばない人、学びを実践しない人とは一線を画し、
自社の発展にとどまらず、
企業経営を通じて社会に革新をもたらし、
社会全体を引っ張っていく存在にすら
なっていくことでしょう。

また、経営者はツキを味方にしなければいけません。
優れた経営者は、ほぼ間違いなくツキのある経営者です。
ツキのない経営者では、
良い経営は実現できません。
ツキが逃げていくのです。
ゆえに、ツキを呼び込む習慣を身に付けることです。
ツキを呼び込む習慣とは、
以下の類の行動的・思考的習慣を指します。


 □自分は“運がい良い”と思っている
 □ビジョンが明確である
 □何事にも貪欲
 □経営の軸がぶれない
 □自責思考が強い
 □置き換え能力が高い
 □損得ではなく善悪で判断する
 □変化を好む
 □勉強好き
 □基本的にポジティブ
 □お世話好き
 □人を大事にする
 □コミュニケーションを大事にする
 □聞き上手
 □自分より他人を優先
 □常に謙虚で腰が低い


企業を取り巻く環境は、厳しいというより、
変化のスピードと程度がこれまでにないくらい
大きなものとなる可能性が高いと言えます。
そうした中においても、
企業が勝ち続ける条件は、ただ一つ、
“変化への適応”
しかありません。
そして、その適応行動の陣頭指揮を執るのは、
紛れもなく経営者なのです。
それゆえ、経営者の質が、
直接的に企業の浮沈に決定的な影響を及ぼす
と言っても過言ではありません。
我々は、優れた経営者となるべく、
常に学び、実践し、
ツキを呼び込まなければいけません。
強い使命感を持って経営にあたりたいものです。