さて、前回のメルマガでは、
「企業財務と経営判断」というタイトルで、
自社の財務状況を財務分析
というアプローチで把握し、
正しい意思決定をすることの重要性
をお伝えしました。
そこで今回は、もう少し範囲を広げて、
自社の経営を診断するとした場合、
どういうものを、どのように診断すればよいか
についてお伝えしたいと思います。
自社の現状を正しく認識することこそ、
正しい問題形成、問題解決の第一歩です。
そのためのアプローチの全体像
を理解しておくことは意味のあることです。
経営の診断は経営資源の分析ともいえます。
すなわち、人、モノ、金、情報
といった経営資源別に考えれば、
整理しやすいでしょう。
先の財務分析は、まさに「金」の調達と運用
に関する診断です。
そのほか、「人」であれば一人ひとりの特性を診断
するツールは世の中にたくさん出回っています。
弊社であれば、CUBIC(キュービック)等を
活用しています。
また、組織がどういう特性、風土
を持っているかを診断する「企業文化サーベイ」等も、
「人」に関わる診断の一つといえます。
「モノ」はどうでしょう。
会社の「5S診断」などはこの「モノ」
にあたる診断といえそうです。
そのほか、「営業プロセスの診断」や
「オフィスの生産性の診断」など、
組織の仕組みや制度、その結果としての生産性
をチェックする診断なども、
この「モノ」の診断といえるかもしれません。
最後、「情報」に関していえば、
組織内のコミュニケーション(報連相)の診断、
コミュニケーションツール(社内インフラ)の
運用状況等の診断は、
この「情報」に関する診断となります。

このように、企業の現状を把握するためのツールは、
様々存在します。
こうした道具を上手く活用し、
組織の問題(課題)を明確にし、
解決のために優先順位をつけて取り組んでいくのです。
人間の健康診断同様、定期的に実施
することが有効でしょう。
優秀な企業ほど問題が山積していると言いますが、
そういう企業は常に高いレベルで
問題を形成する仕組みを持っているのです。
その一つのアプローチがここで紹介した
様々な診断であり、問題形成する上で
欠かせないアプローチなのです。

よりよい企業体質を構築するために、
自らを取り巻く環境に基づき、
自ら課題を形成し、解決していくという
自己革新プロセスを組織内に
埋め込むことができれば、
理論的には企業は永遠に生き続ける
ことができるでしょう。
常に自己を前向きに否定し続ける
・・・永続(ゴーイングコンサーン)
を使命とした企業にとって
無くてはならない永遠のテーマです。