「自分の身体のことは、
  自分が一番よくわかっている」、
「自分は健康だから大丈夫」、
などと高を括っていたら、
自覚症状の無いまま癌や心臓病が
ひそかに進行し、
気がついた時には既に手遅れ…
といったことにならないように、
多くの人は定期的に
健康診断や人間ドックを受診します。

これは企業にとっても同様であり、
「自分の会社のことは、
  自分が一番よくわかっている」、
「今まで何事もなくやってこられたのだから、
  これから先も大丈夫」
などと高を括っていると、
ある日突然、売上高の急減、
社内の不正発覚、
不良品の市場流出といった、
会社の存続を揺るがしかねない大問題
に見舞われるかもしれません。
そうしたリスクを早期に発見するために、
定期的な経営診断が必要なのです。

人間は、どんなに摂生し、
健康であり続ける努力をしても、
いずれは必ず死にます。
それゆえ、(生きていく上で)
少々不合理な行いも
大目に見ればよいでしょう。
その方が人間らしく生きることができる
というものです。
しかし、企業はそうはいきません。
摂生し、健康体でい続ける努力をすれば、
何十年、何百年、大袈裟に言えば
永遠に生き続けることができるのです。
それゆえ、摂生し、健康体でいるための努力
を怠ってはなりません。

ここでは、経営の健康診断を行う上での
2つのセオリーをご紹介します。

■セオリー①:指標(数値)化すること

経営資源(人、物、金、情報など)、
業務プロセス(受注→仕入→生産→出荷)
といった切り口から、
それらが良い状態なのか悪い状態なのかを
測るためのモノサシを作る必要があります。
モノサシですから数値化が必須です。
同時に、一つのテーマに複数のモノサシ
があることが良いといえます。
例えば、人件費であれば、
「総額人件費」、「一人当り人件費」、
「労働分配率」といった具合です。

■セオリー②:定点観測すること

モノサシは変えずに、
一定のサイクル(日次、月次、年次など)で
データを取り続けます。
そうすることで、
会社の状態の変化を読み取ります。
入手可能であれば、
同業他社の指標との比較(ベンチマーク)
も有効です。
管理サイクルは、
個々の診断内容によって、
最適なサイクルで行うのが良いといえます。
財務診断であれば、
少なくとも年に一度、
企業文化であれば、1~3年程度に一度
といった具合に決めておくとよいでしょう。

人間の健康診断と同様に、早期発見、
早期治療が大原則です。
健康な企業でい続けるためには、
定期的な診断が効果的です。