中小企業を取り巻く経営環境は、
人手不足の深刻化もさることながら、
AI、IoTが進展する中で、
ITリテラシー(ITを使いこなす能力)が
圧倒的に低いという企業側の事情により、
益々厳しいものとなる可能性が高いといえます。
労働人口が減少する中、
企業の生産性の向上は、
日本経済にとっても
国を挙げての最重要課題となっています。
そうした中で、大企業を中心に、
ITによる業務改善が急速に進んでいます。
例えば、RPA(Robotic Process Automation:
ロボティック・プロセス・オートメーション)
の導入により、
ホワイトカラーの繰り返し業務は激減し、
大幅なコストダウンが実現できます。
大企業がこうした取り組みを積極的に行う反面、
中小企業では一部の先進的な企業を除き、
まだまだ遅れているといわざるを得ません。
このタイムラグは、
時間が経つにつれ決定的な差となり、
企業の競争力に大きな影響を及ぼすことになります。

会計システムや給与計算システム等は、
中小企業でも比較的早い段階から
広く利用されてきたといえます。
いまから20数年程前、
PCの急速な普及に伴い、
多くの中小企業でこうしたシステムの導入が進みました。
あれから20年以上が経過し、
その間、PC本体も、
そこで使われるアプリケーションソフトも
急速に進化を遂げました。
また、昨今ではクラウド化が進んだことにより、
導入コストもうんと下がり、
様々な業務系のシステムが、
誰にでも簡単に活用することが可能となっています。
ところが、中小企業の現場では
(さすがに手書きはほとんど存在しませんが)
まだまだアナログなやり方を踏襲しており、
こうしたアプリケーションソフトの
本当の機能を十分有効に活用できているとは
到底言えない状況です。
また、日常の仕事に目を向けてみると、
ホワイトカラーの多くは
PCを使いこなせるかどうかで、
その生産性には雲泥の差ができることになります。
エクセルに代表される表計算ソフトは、
ホワイトカラーの生産性向上に
劇的な効果をもたらしました。
我々は仕事柄、
多くのホワイトカラーの皆さまと
仕事を共にさせていただきますが、
例えば、こうした表計算ソフトの機能さえも
十二分に使いこなせる人は
ほんの一握りというのが実状です。
こういう部分を見直すだけでも、
相当程度の労働時間の削減が可能といえます。
現在の企業を取り巻くIT環境は
驚くほどスピーディーに進化
しているにも関わらず、
企業側の変化は遅々として
進んでいないのが現状です。
それでもまだ決定的な差異にまでは至っていませんが、
その差が今後、急速に進むと理解すべきです。
もし、自分達がITを有効に活用
できていないと感じるなら、
大きな危機感を持つべきでしょう。
ビジネスの本質はそう簡単には変わりませんが、
ビジネスのスピードは
こうした環境変化により劇的に変化します。
そこに乗り遅れてしまうことは、
すなわち存続の危機といっても過言ではありません。
もはやITは苦手などと言っている場合ではありません。
自社では、何を、どのように活用できるかを、
何より真剣に考えていく必要があります。