コロナショックの影響により、
慢性的な人手不足は一気に人余りとなり、
これから多くの人材が転職市場にあふれて
くる可能性が高いといえます。

今後は、AIやRPA等の発達により、
省人化の流れが更に進むと同時に、
こうした景気の影響も受けながら、
人材の需給関係は微妙に変化
していくことでしょう。

それでも、いつの時代でも、どんな状況でも
優秀な人材が必要であることは
間違いありません。
企業の競争力を維持し続けるためにも、
優秀な社員の育成は重要な経営課題
として位置付ける必要があります。

ここ最近、尋常ではない成長
を続けている企業の状況を観察していますと、
いくつかの共通する要素が確認できます。
その一つに、社員が非常に楽しそうに働いている
という状況があります。
傍から見れば大変そうな仕事であっても、
当の本人達はすごく楽しそうに
取り組んでいるのです。
そういう会社は、
だいだい業績が良いものです。
では、どうすればそういう状態を
つくり出すことができるのでしょう。
この“楽しい”という状況は、
達成感や充実感といった感情と
色濃く関係があると考えられます。
すなわち、仕事を通じて、
達成感や充実感が常に得られる状態
をつくることができれば、
仕事は楽しいものと感じ、
労力や時間を惜しむことは無くなります。
仕事に情熱を傾け、
限られた時間の中でも
自らの精一杯を発揮して
頑張ろうと考えてする仕事が、
ただ時間に流されてする仕事とは
全く次元の異なるものであることは
想像に難くありません。
成果が大きく違って当然なのです。
では、仕事を通じて達成感や充実感を
得るにはどうすればよいか。
これにはいくつものアプローチがありますが、
“働くことの価値観”という観点から見ると、
内向きより外向き、
すなわち“自己の成長”よりも“社会への貢献”
という方向に働く価値を見出せるほうが、
仕事の達成感や充実感が得られやすいように思います。
また、そうした想いを強く持てれば持てるほど、
仕事への使命感が高まり、
同時に達成感や充実感は
より得やすいものになると思うのです。
ただ、こうした状態まで持っていくには、
時間がかかります。
新人が社会に出て、
直ぐには受け入れがたい価値観(やっぱり自分が大事)
といえるかもしれません。
入社三年程度でこういう価値観を醸成できなければ、
仕事ができるようになるにつれ、
徐々に横柄で、傲慢な態度を取るようになります。
こういう状況では、
とても仕事に充実感や達成感等
得られるはずもありませんので、
いまの組織に不平不満を言い、
いずれ辞めていくことになります。
こうならないためにも、
組織においては教育というアプローチが
極めて重要になります。
早い段階で仕事に対する正しい価値観を
身に付けさせ、
仕事ができるようになることで生ずる
副作用を上手くコントロール
できるように育てなければいけません。
それには、好ましいものの考え方、
捉え方が非常に重要なのです。