企業経営における理想的な経営活動とは、
トップ(層)によって示された
経営理念やビジョンを
実現するための経営戦略、
それを活動計画に落とし込んだ
経営計画を策定し、
その計画通りに遂行する(させる)
ことで、期待通り(あるいはそれ以上)
の結果を出すことといえるでしょう。
こうした経営活動を行うことは、
それほどたやすいことではありません。
数人の社員で運営される規模ならまだしも、
数十人、数百人と規模が
大きくなるにつれ、
こうした取り組みを
トップだけで実行することは
難しくなっていきます。
それゆえ、企業の成長、発展には
優秀な管理者が欠かせないのです。
経営者に成り代わり、
自身の管轄する部門をリードしていける
優秀な管理者がいてこそ、
大きな組織であっても
理想的な経営活動を
展開することができるのです。
では、こうした優秀な管理者には、
どんな能力が必要なのでしょうか。
一つにはコミュニケーション能力
といえるでしょう。
人間関係の基本はコミュニケーションです。
上司、部下の双方と信頼関係を
構築できるコミュニケーション能力
が求められます。
ビジネスにおけるコミュニケーションの基本は、
ロジカルな思考によって生み出されます。
筋の良い思考、伝わりやすい説明力
といったロジカルなコミュニケーション
が求められるのです。
一方で、このようにビジネス上の
コミュニケーションを
ただ抜け漏れなくすればよい
というものではありません。
それは、コミュニケーションをとる相手が、
感情を持った人間であるからです。
その意味でより良いコミュニケーション
を図るためには、
相手の立場や状況、
心情を理解しようとする気持ち、
すなわち“相手を思いやる気持ち”
が必要なのです。
そうした気持ちを持てる管理者には、
より多くの情報が入ってくることでしょう。
加えて、思考や言動のベクトルが
常により好ましい方向に向かう
ということも重要です。
優れた管理者は、現状を前向きに否定し、
常により良い方向は何かと考察し、
行動に移せることが重要です。
レベルの高い欲求水準を
常に維持することです。
そして、こうした一連の思考、言動を
裏付ける心情として、
管理者としての使命感と倫理観が必要です。
使命感とは、自身の役割に対する
強い責任感であり、
管理者の自主性を強化する上では
欠かせない心情です。
また、倫理観とは社会の規律や秩序
に従おうとする心情ですが、
ハラスメントなどのコンプライアンス違反
が盛んに取り上げられる昨今、
管理者の倫理観は
(組織への影響の度合いも含めて)
非常に重要な要素といえるでしょう。
いかがでしょうか。
このように、経営層と現場の間で
意思疎通の仲介者となる管理職には、
一般の社員とは異なる能力が求められます。
しかし、あらかじめこうした能力
を持った人はそれほど多くはありません。
意識して訓練し、
身に着けていくしかありません。
その割に、こうした能力は
誰かに改めて教えてもらえる場面
が用意されることは少ないといえます。
そこに管理者教育の重要性があるのです。