急激な相場変動の影響

先週末に為替相場が大きく動き、
1ドルの価格が140円を下回る水準
まで円高が進みました。
米国の物価上昇が鈍ったことで、
利上げのペースが減速するのでは
との思惑が広がったことによるもの
のようですが、
こうしたトレンドが続くのであれば、
原料高、燃料高に泣かされている
多くの企業にとっては、
有難いことといえそうです。
為替に関しては、昨年の今頃は
1ドル115円程度でしたので、
昨今のピークであった150円と比較すると、
35円(=150円-115円)、
130%(=150円÷115円)の円安といえます。
実際の原材料費等は、こうした為替に加え、
ウクライナ問題により
原材料等そのものの相場が
上がっておりますので、
負担感という点では「昨年の倍」くらい
に増加しているのではないでしょうか。
こうした変化が、
急激に起こっているため、
円安も円高もどちらも
迷惑な話でしかありません。
ノックアウト(KO)を食らわないように、
柔軟な対応が求められます。

売上最大・経費最小の実践

企業経営は、収益(売上)と費用(経費)
の差引きで評価されます。
京セラ創業者の故稲盛和夫氏の言葉に、
「売上最大、経費最小」
というものがあります。
経営とは売上高の最大化を図ると同時に、
経費の最小化を徹底的に追及することであり、
それを突き詰める姿勢が
高収益な企業体質を生むという教えです。
当たり前といえば、当たり前の話なのですが、
凡人である我々は
ついつい売上が伸びていれば、
経費が増加しても仕方ないと考えがちです。
先の相場の変動(によるコスト増)も
ついつい自分達とは関係のない世界
で起こっていること(天災)と考え、
仕方ないと容認してしまいがちです。
しかし、それではいけません。
どんな状況においても、
どうすれば経費は最小化できるのか
を常に考え、実践することが大事
であると教えられます。

生産性という視点を持つ

そこで重要なものが生産性という視点です。
生産性とはインプット(投入)に対する
アウトプット(算出)の程度
を表す指標です。
代表的な指標である労働生産性は、
社員1人(インプット)が、
どれだけの粗利益(アウトプット)を
生み出しているかを見る指標です。
売上高が増えていても、
それ以上に社員の頭数が増えていては、
生産性は低下します。
これでは売上最大、経費最小は
実現できません。
このようにあらゆるところで
生産性という観点を持ち、
どんなに状況が変わろうとも、
生産性だけは下げないような努力
を徹底する必要があります。
先の事例で言えば、
材料費が倍になったのであれば、
生産性を倍にして値上りを帳消しにする
くらいの意識をもって、
計画を練り、直ちに実行に
移さなければいけません。