噂の「ChatGPT」を試してみた

今話題の「ChatGPT」
をご存じでしょうか。
アメリカの新興企業である
OpenAI社
が公開している、いわゆる
「チャットボット
(ロボットを相手にしたチャット)」
で、こちら(人間)の質問に対し、
生成AI(ロボット)が適切な回答を
出すというプログラムです。
試しに「アフターコロナにおける
中小企業経営の生き残り戦略とは」
と質問を入れてみると、
ものの30秒程度で
「アフターコロナにおける中小企業の
 生き残り戦略には、以下のようなもの
 があります」
との書き出しの後、
5つのポイントでそれぞれにおいて
箇条書きが示されました。
同じことを若手の社員に聞けば、
一日かけてもここまでのレポート
にはならないかもしれません。
ちなみに、同じ質問をしても、
(時間が経過すれば収集できる情報も
異なるからか、)回答は微妙に変化します。
テーマに従い、
レポートのストラクチャーを考え、
必要な情報を集め、
それらをもとに自分の意見を簡潔にまとめる
という仕事を、ものの数十秒で
やってのけてしまいます。
これまでもAIによる
簡単なチャットボットは存在していましたが、
このChatGPTはレベルが違います。
もちろん、細かな間違いはありますが、
かなりのレベルで回答を返してきます。
AIですので、このまま学習を続けることで、
更にレベルアップしていくかと思うと、
末恐ろしい感覚も覚えますが、
ホワイトカラーのビジネスでは、
相当程度活躍するのではないでしょうか。

人間は何ができる

かつて、「AIに奪われる仕事リスト」
というものが話題になりましたが、
実際にこのレベルのAIを体験すると、
本当に近い将来、
結構な種類の仕事において、
もはや人がする必要は無くなる
ようにも感じます。
そもそもホワイトカラーの仕事は、
その大半が様々な情報の理論的な組み合わせ
によって成り立っていますので、
そのほとんどが奪われると言っても
過言ではないかもしれません。
運ぶとか、組み立てるとか、検査する
といった物理的な作業で、
ロボットでは十分でないところを人がする。
そう考えると、悲しくなってくるのは
私だけではないでしょう。
一方で、更なる思考に
十分な時間を掛けるために、
テーマに沿った多くの情報を収集し、
理論的に組み立てて、
一定の回答を得るということに
AIを活用するのであれば、
仕事の生産性は劇的に向上できる
可能性があります。
もちろん、AIが出した回答に
ひと捻りも、ふた捻りも入れて、
より価値の高いものにするという部分を
人間が担わなければ、
より高いレベルの生産性は
期待できませんので、
人に求められる期待は
これまで以上に大きくなることでしょう。
いかがでしょう。
仕事の質が益々問われるようになってきます。

※ちなみに、現時点(2023年3月14日時点)
 では、情報流出を懸念して、ビジネスへの
 利用を制限している企業が増えています。