人手不足倒産

「人手不足倒産」というキーワードを
よく見受けるようになりました。
帝国データバンクの発表によりますと、
従業員の退職や採用難、人件費高騰など
に起因する「人手不足倒産」は、
2023年度に313件発生し、
過去最多を更新(前年度の146件から倍増)
したとのこと。
特に直近2024年3月は49件にのぼり、
月次ベースで最も多い件数
となったそうです。
4月からの2024年問題を前に、
既に人手不足による機能不全は
深刻な状況となっています。

こうした事態に陥らないために、
一つには人材が辞めない会社にすることと、
もう一つは優秀な人材が入りたい
と思うような会社にすることです。
当たり前のことですが、
それを実現することは極めて困難
であると思うでしょう。
確かに困難ではありますが、
そうした状態を目指さなければ、
早晩人手不足で頭を抱えることになる
可能性が高いと言えます。

ミスマッチは何故おこるのか

会社と社員の関係は、
昔ほどシンプルではないのかもしれません。
待遇の良し悪しだけで
社員を繋ぎとめることはもはや不可能です。
待遇よりむしろ、
自分にとっての働きがい
(もちろん待遇のよさが働きがいに
繋がっているというケースはあります)
の方が重視される傾向にあり、
そこがマッチしなければ
退職にも躊躇はありません。
では、どうしたらこういうミスマッチを
防げるのでしょう。
ミスマッチが起こる最大の原因は、
そもそも双方の「働くことへの価値観」
が相違していることといえます。
ここが嚙み合わなければ、
働きがいどころか、双方に大きな不満
が生じます。
不満を持ったまま雇用関係を続けるケース
もありますが、売り手市場の昨今では
社員の側から早々に退職を
選ぶことになるでしょう。

共有したい価値観を明示する

こうした事態を避けるために、
まずは「社員と共有したい働く価値観」
を明示することが有効でしょう。
価値観とは何に重きを置くか、
その優先順位ともいえます。
こうした価値観をまずは明確にすることです。
働き方を含む生活スタイルそのものが
多様化している時代において、
働くことへの価値観は
それこそ十人十色と言ってよいでしょう。
それゆえ、自分達の会社はどんな人達
(働くことにどんな価値を見出し、
何を優先するか)に社員になってほしいのか
を具体的に示し、
できるだけ早い段階でミスマッチを
見抜く必要があります。
働く側にとっても、
あらかじめ明示してもらった方が、
早めに(辞退の)ジャッジができるでしょう。
お互いにとってムダのない採用活動
が行えます。
多様化が求められる時代だからこそ、
あえて自社が重視する価値観を示し、
その指に止まりたい(優秀な)人達と
ともに価値ある仕事をしていくことが、
双方にとって幸せなやり方
ではないでしょうか。