業界大再編

ホンダと日産自動車が経営統合に向けた
協議に入るというニュースには、
業界関係者ならずとも、
大きな驚きを受けたのではないでしょうか。
世界の自動車産業は、
テスラやBYDといったEV系新興勢力
の急伸により、
大きく変化しようとしています。
これまで徐々に進んでいくように
思われた変化は、
かつてではあり得ない会社同士の
統合協議という事態により、
その変化のスピードと重大性を
再認識させられることとなりました。
こうした変化を象徴するように、
企業の倒産件数は大きく増加しています。
環境の変化に適応できなければ、
たちどころに退場となってしまいます。
あらゆる業界において、
大再編が進むと認識し、
自社の方向性を
示していかなければいけません。

縮小均衡から成長拡大へ

もし、現時点で赤字が続いているようなら、
まずは立て直しから始める必要があります。
しかし、いきなり売上アップの
成長拡大路線に転換できるかと言えば、
そんなに甘いものではありません。
まずは現状の中で、
確実に黒字を出せる体質に
転換する必要があります。
そのためのアプローチが縮小均衡です。
不採算の商品群や顧客群を見出し、
改善ではなく、取引き自体を
なくしてしまうことで、
減収増益を狙う方法です。
新たな成長分野へ進出しようにも、
赤字体質を引きずったままでは、
新たな競争に立ち向かえません。
足元をしっかり固め、
勝負できる体力を付けながら、
新たな成長拡大を
目指していくことが肝要です。

正しい経営で確実に成果を上げる

正しい経営とは、正しい経営戦略を
着実に実行することで、
成果を上げ続けることです。
経営戦略の正しさは、
次の3つの条件で確認するとよいでしょう。
一つ目は成長する事業領域に
属していることです。
成長しているマーケットなら、
プレイヤーの多くが勝てる可能性が
高いからです。
二つ目は、その事業領域において、
勝つための成功要因を
認識できていることです。
何事にも勝つための条件が必要です。
提供する商品やサービスの品質、
価格、納期等がそうした条件になります。
最近では環境等への配慮も欠かせません。
最後三つ目は、その成功要因を
勝ち得るための確かで間違いのない施策
があることです。
勝ち目が見えていても、
それを実現することが
できなければ意味がありません。
いかがでしょう。
今まさに、すべての業界、企業において、
自分達を取り巻く環境がこの先、
どのように変化をしようとしているのか。
その中で、自社が勝ち残るための
正しい経営を常に認識し、
変化に適応していかなければいけません。
社員を巻き込んだ真剣な議論がなされ、
大きな変革に果敢に
立ち向かわなければいけません。
もうすでに、そういう時代に突入している
と認識する必要があります。