急激な賃上げ合戦
各業界をリードする大手企業において、
熾烈な賃上げ合戦が始まろうとしています。
年初の三井住友銀行が初任給を
30万円に引き上げるという報道から、
毎日賃上げに関する報道がない日
はないくらい、各社の賃上げの状況が
伝えられています。
その内容を見ると、中には10%以上もの
賃上げになる企業もあり、
とても中小企業がついていけるレベル
ではありません。
今後、しばらくは大企業と中堅中小及び
零細企業の格差は大きく広がる可能性が
高いといえます。
人材の活用がより大きな経営課題
となってきます。
部下によって成果を上げる
組織とは、二人以上のものが、
共通の目的・目標を達成するために、
役割を分担しながら
互いに協力して活動する集団です。
よって、組織を構成する一人ひとりの
力量を高め、そこから生まれる成果を
最大化することができれば、
その組織は大きな成果を
上げることになります。
経営者や管理者の仕事は、
末端で働く社員(部下)が、
最大限の成果を上げられるようにすること
が仕事です。
いくら自分達が、仕事ができたとしても、
部下によって成果を上げること
ができなければ、
全体としての成果は決して大きなもの
にはなりません。
「部下によって成果を上げる」
という当たり前のことを強く意識し、
組織運営を図る必要があります。
個々人の特性に沿った指導
最初の時点でいかにも優秀な社員を
獲得することは、到底大手には
勝てそうにありませんが、
余程特殊な仕事でもない限り、
それ自体にはそれほど意味もない
かもしれません。
大事なことは、いかにして育てるか、
そして本人が自ら育ちたくなるような
モチベーションを与えられるか、
という点でしょう。
それにはどうすればよいでしょう。
様々なアプローチが考えられますが、
第一に考えるべきは、
社員一人ひとりは異なる人格である
ということです。
社員と同様、管理職や経営者も個性
(個人の特性)を持った一人の人です。
一人として同じ人は存在しません。
その大前提をしっかり理解
しておくことは、部下と接する上で
非常に重要なことだと思います。
その上で、社員一人ひとりが
どんな欲求を持っているのかを知り、
その欲求の充足に向けた
アプローチができれば、
その社員は満足度を高め、
仕事のモチベーションを
自ら上げていくことができる可能性
はうんと高まるでしょう。
しかし、多くの場合、
上司は自分の関心事
(モチベーションの源泉)を基準にして
部下に接するため、
部下(のモチベーション)には
全く響きません。
結果、「こいつはやる気がない」
で片づけてしまうことになります。
個々人の特性に沿った指導が欠かせません。
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