進むリモートワーク廃止の動き
世界規模の大手コンサルティング会社が、
フルリモート勤務を廃止し、
原則週5日出勤を推奨するという報道
がありました。
理由は様々でしょうが、
結局のところリモートワークのメリット
より、デメリットが上回っている
という判断でしょう。
リモートワークの向き不向きについては、
業種や職種によって大きな差
があるように思いますが、
ビジネスのプロフェッショナル集団である
コンサルティング会社ですら、
こうした意思決定を行うわけですから、
収益性や生産性といった面からは、
メリットが少ない(デメリットの方が大きい)
という結論なのかもしれません。
コロナ禍以降広がったリモートワーク
ですが、今後、更に廃止の動きが
広がってくるのではないでしょうか。
高まり続ける職場への要求
一方で、働く側の意識は、
真逆に向かっています。
私どもでも継続的に中途採用を
行っていますが、面接をする中で、
仕事内容や処遇(報酬)についての要望を
いただくと同時に、働き方に関する要望
をよく聞くようになりました。
リモートワークはできるか、
有給取得や直出直帰等、
「(自分達にとって)働きやすい職場」
であるかどうかということを
重視する傾向が高まっています。
急激な人手不足により、
いまは空前の売り手市場となっています。
それによる求職者の要求は
これまでにも増して、
強めの要求となってくる可能性
が高いといえます。
採用ミスマッチを防ぐ
こうした中、
中途採用はますます難しさを
増してきています。
現実離れした要求をする求職者に対して、
安易に採用を決めてしまうと、
後々トラブルになってくる可能性も
否めません。
いわゆるミスマッチです。
採用することを優先して、
求職者のニーズに対して都合のよい回答を
しているケースも少なからず見聞きします。
まずは入社してもらうことを最優先する
という戦法なのでしょうが、
入ってみたら事前に聞いていた話と違う
と感じるケースは実際に増えています。
このような傾向は若手人材に多いようで、
直近の報道等を見ていますと、
入社後にギャップを感じる人の割合は
8割以上に上っているとのデータ
も出ています。
こうしたギャップは少なからず
どんな会社にもあると思いますが、
それが結果的に転職者にとっても、
企業側にとってもプラスに働く
のであればよいことですが、
既存の社員も含め
てマイナスに作用するようでは、
逆効果になってしまいます。
採用に当たっては、
自社が求める価値観や働き方について
の考え方等をしっかりと伝え、
相互に十分納得した上で
入社してもらうことが、
双方にとって良い結果になる可能性
が高いでしょう。
人手不足のいまだからこそ、
改めて誠実な対応が重要だと感じます。
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