経営ビジョンが成長を促す
先日の日本経済新聞で
興味深い記事を見つけました。
記事によると、
上場企業の中で中期経営計画等を
公表する企業が増加しているとのこと。
その中で数年単位の中期計画よりも、
10年以上の長期目線で
経営に取り組む企業の方が、
利益の伸び率が大きかったそうです。
長期目線であれば、
人材教育や設備投資も大胆に行える一方、
短期目線ではどうしても足元の利益に
縛られる傾向にあるとの分析でした。
私どもでも経営計画策定のお手伝いを
ご支援しておりますが、
10年先を見据えた経営ビジョンを
非常に重視しています。
経営ビジョンが重要である理由は
複数存在しますが、ここでは二つの
大きな理由を考えてみます。
よりよい意思決定のために
第一に、「よりよい意思決定を行う」
ためです。
大きな成長を目指すとなると、
相応の投資が必要になります。
大型の設備投資、人材への投資、
あるいは新しい事業を立ち上げるための
M&A投資等です。
経営ビジョンが不在となると、
短期目線では判断が難しい投資への
意思決定が行い難くなり、
結果的に成長の機会を
逃してしまうことにもなりかねません。
こうした大胆な投資は、
短期的な成果(利益)を犠牲にする
可能性もありますが、
長期目線で戦略を描き、
そのために必要な投資を積極的に
行うことができれば、
これまでの延長線にはない成長軌道を
実現できる可能性も高まります。
社員のモチベーションを高める
第二に、よりよい経営ビジョンは、
「社員のモチベーションの向上」に
効果があります。
働くことの目的に「自己の成長」を
強く意識する最近の若手人材は、
自分が属する会社がどのように
成長しようとしているのかに、
強い関心を持っています。
組織の成長を自らの成長に紐づけ、
そこから得られる自己成長への期待感が、
働きがいややりがいを創出します。
モチベーションの向上は
能力向上を誘発しますので、
そうした社員が増えれば、
自ずと企業の成長にも
大きく貢献することになります。
社員のマインドに刺さる経営ビジョン
を掲げることができれば、
企業成長と社員の成長をスパイラルに
高めることが可能になります。
いかがでしょう。
不確実な時代となり、
10年先などとても見えない
という意見も多くお聞きします。
しかし、どんな時代にも通用する
「優れた経営ビジョン」を見い出すことは
不可能ではありません。
優れた経営ビジョンを描き、
その実現に本気で取り組むことができれば、
よりよい経営が実現できる可能性は
うんと高まります。
冒頭の記事は、まさにそれを証明するもの
ではないでしょうか。
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