AI役員

先日の日本経済新聞に、
キリンホールディングスが
社長など経営幹部が参加する経営戦略会議に
AIで生成した仮想役員を導入した
という報道がありました。
過去の議事録や外部情報を基に
マーケティングや法務など
各分野を専門とする12の「人格」が
論点提示や情報提供を担うとのこと。
どれくらい有効に機能するのか
は分かりませんが、
少なくとも過去の社内情報については、
完璧に頭に入っているでしょうから、
従来の延長線上での議論であれば、
相当程度の効率化が図れるであろう
ことは想像に難くありません。
AIエージェントが
普及してくる今後において、
目的に向けて自律的に考え、発言し、
指示を出すようなAI役員が
経営を担う時代がくるかもしれません。

学習力vs想像力

良い経営を行うには、
「正しいこと」を「上手くやる」
ことが求められます。
時代の影響を受ける外部環境の変化と
自社が持つ様々な経営資源の組合せから、
より確からしい戦略を
見出すことになります。
このあたりはAIの得意分野
と言えそうです。
もちろん、インプットが正しいことが前提
となりますが、
未来は恒常的に変化していますので、
それが常に過去の延長線上にあるとは
限りません。
そうした未来の変化を大胆に予測することは、
むしろ人間の方が(まだ)得意
なのかもしれません。
学習し続けるAIに対して、
人間の大いなる想像力がどこまで
勝れるでしょうか。

AIとの共存

良い経営のもう一つの条件である
「上手くやる」ことも、徐々にロボット等が
担うようになってきました。
疲れ知らずのロボットは、
人間の半分のスピードでも、
3倍(8時間に対して、24時間)働けば、
1.5倍の能力を実現できます。
ロボットは間違う可能性も低いので、
生産性は更に高いと言えるでしょう。
ただ、これは作業ベースの話です。
今後、作業はどんどん(AIを搭載した)
システムやロボットに
置き換わることでしょう。
労働人口が減少するなか、
それは必然と言えます。
一方で、人間にしかできない仕事も
確実に残ります。
具体的には、共感や配慮といった
人間ならではの感情に対応すること、
あるいはまったく新しいものを生み出すこと、
全体の空気を読んで臨機応変に対応すること
が求められるような仕事などは、
むしろ人間の方が
まだまだ期待以上の成果を上げる可能性
が高いのかもしれません。
そういう分野を強化し、
AIとの最適な分担が実現できれば、
組織の生産性は劇的に
向上するのではないでしょうか。

いかがでしょう。

近い未来において
AIとの共存は必須となることでしょう。
その中で最適な意思決定を行い、
よりよい経営を実現していくために、
我々経営者も意識を大きく転換
する必要があると感じます。