変化を前提にした経営
先日の日経新聞で、
日本のロケット開発の課題について、
海外の取組みとの比較で
日本人特有の完璧主義が
開発成功のスピードを遅らせている
といった趣旨のコラムを見かけました。
そして、「不確実性を受け入れる文化」
が日本社会にも必要でないか、
と結んでいました。
不確実で変化の早い時代となり、
経営の在り方についても、
様々な議論がなされますが、
こうした不確実な社会情勢の前に、
慎重になり過ぎるゆえ、
機会損失を生じている可能性も
低くはないかもしれません。
こうした変化が常態化する時代
において、どういう経営が
求められるのでしょう。
アジャイル経営とは
アジャイル経営という言葉を
ご存知でしょうか。
IT関連を中心に、
10年ほど前から比較的変化の早い業界
で使われるようになった概念です。
いわゆる長期計画を最初に固め、
そこから中期・短期へと落とし込む
従来型の経営スタイル
(ウォーターフォール型)に対し、
変化することを前提として、
素早く意思決定を行い、試し、
修正し続ける経営スタイルを
「アジャイル経営」と呼びます。
変化に翻弄され、
身動きが取れないような状況に
陥るくらいなら、
仮説に基づき、小さく始める
アジャイル型の経営は
有効な手段であると言えます。
アジャイル経営の進め方
アジャイル経営を進めるポイントは
以下のようになります。
まず、スモールスタートで
小さく試すことです。
様々な取組みをいきなり
全社展開するのではなく、
エリアや期間、顧客を限定し、
そこで試すやり方です。
消費財メーカーの多くが
やっている手法です。
次に、短いサイクルで回すことです。
PDCAサイクルを高速で回し、
細かく修正を加えていきます。
月次、週次、場合によっては日次
ということもあるでしょう。
そして、現場への権限委譲を
進めることです。
本分に権限を集約していては、
結局、素早く動くことは不可能です。
現場で判断し、内容を修正
できるよう権限を明確化し、
委譲しておく必要があります。
そして最後に、顧客価値を最優先する
ということです。
社内都合ではなく、顧客がどう感じ、
どう反応したかを意思決定の
最優先の判断軸とし、
データで裏付けます。
いかがでしょう。
変化の予測が難しい状況において、
現場で細やかに顧客ニーズに対応するには、
好ましい経営スタイルと言えます。
ただ、すべてをアジャイルで
進めていいかと言えば、
それはそれで難しい面もありますので、
導入には十分な研究が必要です。
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