大腸癌
2017年08月26日09:24今月の画像11
しばらく間が空いてしまいました。
この間も 当院では 胃内視鏡 (経口、経鼻)、大腸内視鏡、腹部超音波検査などを行ってきましたが、幸い画像から見つかる 大きな病気の方はおられませんでした。
脳梗塞や白血病、膠原病、膵臓腫瘍などで紹介先で手術や治療を受けられた方はおられましたが…
職場検診や市町村の大腸癌検診が始まり、精密検査目的で来院される方が増え、この1ヶ月で4人の早期大腸癌の方が見つかりました。
いずれも ポリープ内癌で根治切除できており、ステージ0であるため 追加手術も必要ありませんでした。
以前も書きましたが大腸癌は早期発見により根治可能な癌です。
早期発見の方法として 大腸癌検診や職場検診で便潜血検査を行っていますが、感度(癌がある時に異常値が出る確率)は報告にもよりますが概ね60%前後と考えられます。
まだまだ十分ではありませんが、やはり便潜血検査が重要であることを認識させられとともに、さらにマイクロRNAやアミノインデックスなど話題の検査がより感度や特異度(異常値が出た時に癌である確率)が高くなり、内視鏡を受けるべき患者さんを少しでも早期に効率よく拾い上げれるようになるといいですね。
さて、今回の患者さん達はステージ0と書きました。
粘膜内癌でリンパ節、遠隔臓器に転移がない大腸癌のステージは0で5年生存率(癌以外の死亡原因も含む)は約97%でほぼ癌死はないと考えられるので追加手術は必要ありません。
少し深い粘膜下層まで広がってしまうとリンパ節や遠隔臓器に転移が無くてもステージは1となり、深さや細胞のタイプによっては局所再発や、転移があるため、追加で外科手術が必要になります。
我々 内視鏡専門医は 少しでも楽に検査を受けていただき 大腸内視鏡なら受けても良いよと言ってもられるようにしていきたいと思います。
この間も 当院では 胃内視鏡 (経口、経鼻)、大腸内視鏡、腹部超音波検査などを行ってきましたが、幸い画像から見つかる 大きな病気の方はおられませんでした。
脳梗塞や白血病、膠原病、膵臓腫瘍などで紹介先で手術や治療を受けられた方はおられましたが…
職場検診や市町村の大腸癌検診が始まり、精密検査目的で来院される方が増え、この1ヶ月で4人の早期大腸癌の方が見つかりました。
いずれも ポリープ内癌で根治切除できており、ステージ0であるため 追加手術も必要ありませんでした。
以前も書きましたが大腸癌は早期発見により根治可能な癌です。
早期発見の方法として 大腸癌検診や職場検診で便潜血検査を行っていますが、感度(癌がある時に異常値が出る確率)は報告にもよりますが概ね60%前後と考えられます。
まだまだ十分ではありませんが、やはり便潜血検査が重要であることを認識させられとともに、さらにマイクロRNAやアミノインデックスなど話題の検査がより感度や特異度(異常値が出た時に癌である確率)が高くなり、内視鏡を受けるべき患者さんを少しでも早期に効率よく拾い上げれるようになるといいですね。
さて、今回の患者さん達はステージ0と書きました。
粘膜内癌でリンパ節、遠隔臓器に転移がない大腸癌のステージは0で5年生存率(癌以外の死亡原因も含む)は約97%でほぼ癌死はないと考えられるので追加手術は必要ありません。
少し深い粘膜下層まで広がってしまうとリンパ節や遠隔臓器に転移が無くてもステージは1となり、深さや細胞のタイプによっては局所再発や、転移があるため、追加で外科手術が必要になります。
我々 内視鏡専門医は 少しでも楽に検査を受けていただき 大腸内視鏡なら受けても良いよと言ってもられるようにしていきたいと思います。
鍜治田クリニックホームページ
2017年01月08日14:55平成28年12月の画像
今回は 奈良市大腸癌検診で陽性になった70代の女性の画像を紹介させていただきます。
この 患者様は 今までは 検診の結果で異常が出た時に 内視鏡を受けるのが嫌で検査を受けて来られませんでした。今回 初めて受けた 検診で 2回中 1回陽性になったため 当院を受診され 内視鏡を受けていただくことになりました。
S状結腸に写真のごとく1.5cm以上の腫瘍を認め、組織検査では癌でした。
外科手術の適応と考えられたため、ご本人と相談の上、病院に紹介させていただきました。
大腸癌の中には 家族内集積を示す 遺伝性大腸癌(家族性大腸腺腫症、リンチ症候群)がありますが、この方には 近親者に大腸癌はありませんでした。
またさまざまな環境因子が発癌に作用することが報告されており、赤身の肉や加工肉の摂取、飲酒、肥満、放射線治療の既往、炎症性腸疾患の既往が大腸癌発症の危険因子として重要であること、逆に食物繊維や牛乳、カルシウムの摂取、適切な運動が予防因子となりうることが報告されている。
今回の患者様では 危険因子と思われるものは見られませんでした。
患者様の今後の治療経過が順調であることをお祈りします。
また今回のように問診で絞り込めない患者様も多く見受けますので、一人でも多くの方に 大腸癌検診を 受けていただき、結果が陽性のときは 内視鏡検査を受けていただけるように 苦痛の少ない大腸内視鏡に努めていきたいと思います
この 患者様は 今までは 検診の結果で異常が出た時に 内視鏡を受けるのが嫌で検査を受けて来られませんでした。今回 初めて受けた 検診で 2回中 1回陽性になったため 当院を受診され 内視鏡を受けていただくことになりました。
S状結腸に写真のごとく1.5cm以上の腫瘍を認め、組織検査では癌でした。
外科手術の適応と考えられたため、ご本人と相談の上、病院に紹介させていただきました。
大腸癌の中には 家族内集積を示す 遺伝性大腸癌(家族性大腸腺腫症、リンチ症候群)がありますが、この方には 近親者に大腸癌はありませんでした。
またさまざまな環境因子が発癌に作用することが報告されており、赤身の肉や加工肉の摂取、飲酒、肥満、放射線治療の既往、炎症性腸疾患の既往が大腸癌発症の危険因子として重要であること、逆に食物繊維や牛乳、カルシウムの摂取、適切な運動が予防因子となりうることが報告されている。
今回の患者様では 危険因子と思われるものは見られませんでした。
患者様の今後の治療経過が順調であることをお祈りします。
また今回のように問診で絞り込めない患者様も多く見受けますので、一人でも多くの方に 大腸癌検診を 受けていただき、結果が陽性のときは 内視鏡検査を受けていただけるように 苦痛の少ない大腸内視鏡に努めていきたいと思います
鍜治田クリニックホームページ