<ご注意>
今回の記事には、若干グロい内容も含まれますので、
グロいの嫌いな方はご注意くださいませ。

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ちょっと前ですが、東京出張の際に、
世界に唯一、東京にしかないといわれる
寄生虫博物館に足を延ばしてみました。


場所は、目黒。
まずは、目黒駅を下りて、権之助坂を世田谷方面に向かいます。

こんなオシャレな高級住宅地に、
寄生虫というお下劣なテーマの博物館がホントにあるんかな、
と思うくらい進んだころに、ようやく博物館が現れました。

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博物館とは言っても、ご覧の通り、パッと見は普通のビルです。
展示フロアも2階と、コンパクトな作りです。

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中に入ると、お約束通りに「ごあいさつ」が迎えてくれました。

なんと、びっくりすることに、この博物館、無料です!
創設以来ずっと、そのスタンスを貫いているそうです。

ゲテモノ色が強いのでうがった見方をしてましたが、
なかなかに芯の通ったポリシーが感じられ、素敵じゃないですか。


さてさて、展示のほうですが、
まず1階は、「寄生虫の多様性」がテーマとのこと。

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確かに、多様な怪しいホルマリン漬けが並んでいます。

さっそく覗いてみると、目に入ってきたのが、こちら。

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サワガニとツガニ等、おなじみのカニの標本。
解説を読むと、寄生虫の宿主であることが判明した時の標本、という
カニ好きの私にとっては、なかなかに残念なもの。

こういう軽くダメージを受ける感じが、
まさにこの寄生虫館の醍醐味なんでしょう。

その隣には、これまた釣り師にはなじみの深い、この寄生虫。

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タイやアジの口の中にいる、タイノエです。

さらに、こんなのもいました。

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田んぼの用水路によくいる、ハリガネムシです。
たまにカマキリのおしりからウンコのように出ている、あの寄生虫ですね。

そして、なじみ深いといえば、こんな標本も。

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筑後川流域の風土病として恐れられた、日本住血吸虫。
血管の中に卵を産んで血管を詰まらせ、死に至らしめるという
恐ろしい寄生虫です。

そんな日本住血吸虫の終息を記念したのが、この展示。


というわけで、
この辺りまでは実際の寄生虫というより、
どちらかというと宿主などの展示も多く、
そんなに衝撃的ではありません。

寄生虫館と言っても、言うほどグロくないよね、
そんなことを思いながら、展示棚の裏に回ってみると…

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丸ゴシックで見出しも爽やかな、「人の寄生虫」の展示パネル。

ですが当然、内容はぜんぜん爽やかじゃありません。
人体の説明図の横に、実際に体から取れた虫の標本群。
よせばいいのに、ご丁寧にライトアップまでされています。

右上の「日本海裂頭条虫」というのが、いわゆる「サナダムシ」。

昔セレブがダイエットのためにわざわざ飼っていた、
という都市伝説のある、まさにあの「サナダムシ」です。

よく見てみると、頭は耳かきみたいに小さくて、
体はきしめんみたいに平たくて、何だかほんとに嫌な感じです。

でも、サナダムシから目を背けたところで、目に入ってくるのは
「回虫」やら「蟯虫」やら、どっちみちイヤな生物ばっかり…。

いやー、この気持ち悪さ感こそ、寄生虫館です!
このどこをどう見てもキモい感、なかなか他では味わえません!


ということで、続いて2階へ。

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2階のテーマは、「人体に関わる寄生虫。」
さらっと言ってますが、ジャンルが絞られ
さらにエグ味を増した展示テーマです。

1階と違ってこのフロアはパネル展示が中心なので、
しっかりとグロテスクな内容を熟読していこうと思います。

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まずはペットに寄生する虫たちの紹介。
あ、「人体に関わる」がテーマですから、
もちろんここにいる寄生虫も、ペット経由で人間にもしっかり寄生するそうです。

人間に寄生したらどうなるのか、の写真もパネル内にはあるのですが、
グロすぎるのでここでは紹介は割愛…。

その隣にあるのが、こちらのパネル。

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今度は、ペット以外から人間に寄生する寄生虫の紹介です。
釣り師にはおなじみの、アニサキスもしっかり選抜メンバーに選ばれていました。
こんな感じです。

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オエーッ・・・グロくてすみません。
しかしまぁ、寄生しちゃうとかなりの症状になるようなので、
とにかく皆さま、気を付けましょうね。

そして、この博物館内の展示の中で、
私がもっとも感銘というか衝撃を受けたのが、このパネルでした。

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糸条虫という虫が寄生することで、リンパの流れがおかしくなり、
おいなりさんに水が溜まりすぎて起きる病気、
それがこの、陰嚢水腫。

何なの、これ。
まさに3本目の足です。
いや、足というには太すぎて、その表現すら不適切に感じます。

しかも、あの西郷どんがこの虫に感染していたとは、
これまた巨大なおいなりさんで殴られたような衝撃です。

こんな病気、今はほとんどないんでしょうが、
江戸時代の浮世絵に出てくるということは、
数百年前はわりと発症者もいたのでしょう。

先ほどの日本住血吸虫といい、この糸条虫といい、
先人たちが国を挙げてこれらの病魔の駆除に努めてくれたおかげで、
今の私たちの安全な暮らしがあるんだなぁと、
改めて感謝させられる展示でした。


このほかにも、2階の別室には、
この博物館の設立者の師である山口佐仲さんの
研究の足跡も展示されていました。

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こちらが、山口さんが日々の発見を記録した冊子。

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手書きとは思えないくらいの精緻な標本図です。
1匹1匹は想像を絶する小ささなので、
顕微鏡を見ながらここまで精緻な絵を描くのは、本当に大変だったと思います。

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こちらも、本当に素晴らしい精密さ。

こんなにも寄生虫に情熱を傾けた方々の思いが、
今、こうして世界唯一の寄生虫博物館として結実しているんですね。

そう考えると、寄生虫を見て、
キモチ悪いとか思うのも何だか失礼な気すらしてきました。

お詫びも込めて、しっかりと寄付させていただき、
さらにグッズ購入でしっかりと収益に貢献してから、
ここを出ることにしました。


というわけで、基本的にはグロいのですが、
そういうのが無理じゃない方には、ぜひお勧めしたいのがこの博物館です。
実際、女性客の方が多いですし、
機会があったらぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。


ではまた!



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