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■1997年3月5日 自転車台湾縦断旅行 4日目
 ・嘉義県嘉義市~阿里山~嘉義市
 ・走行距離: 0キロ(バス&徒歩移動)
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旅行4日目。

今日はホテルに自転車を置き、
台湾を代表する観光地、「阿里山」をバスで訪れます。

地球の歩き方によれば、「阿里山」は、
かつて台湾の新婚旅行のメッカだった場所であり、
3000m級の山々の雄大さに圧倒される場所であり、
世界的に有名な烏龍茶の産地でもあるとのこと。

説明だけでは想像しにくいですが、
とにかく素晴らしい場所のようなので、
張り切っていってみたいと思います。

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出発は、嘉義駅前のバスターミナルから。

チケット代500円を払って乗り場に行くと、
60年代アメリカのロードムービーに出てきそうな
おんぼろのバスが僕たちを待っていました。

中を覗くと、いかにもマナー悪そうな運転手が、
運転席でくちゃくちゃガムを噛んでいます。
(もしかして檳榔かもしれません)

これから、標高1000メートルを駆け上る
山道を行くことを考えると、
いささか不安になる運転手の態度です。


定刻の8時半を少し過ぎたころ、バスが発車。

まずは嘉義市中心部を
ノロノロと進んで行きます。

そして30分ほど経って郊外に出たころから、
徐々に運転手が本領発揮。

急加速して前の車をあおってみたり、
黄信号は迷わず突進したり、
なかなかのアナーキーぶりです。

やがてバスは、阿里山に上る山道へ。

やはり田舎の道路事情は相当良くなくて、
道中にはやたらと崖崩れがあります。

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こんな感じの工事中なら全然良いのですが…、

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このように路肩が崩壊している場所も多数。

しかも、道路は山肌にへばりつくように走っているので、
路肩から落ちでもしようものなら、
その先どれだけ下まで落下するのか分かりません。

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こんな状況だと、普通は慎重に走るんじゃないか、
と考えるのが日本人ですが、
世界はそんなに甘くはありません。

この日のバスの運転手は、道路状況にひるむ様子は皆無。

むしろ土屋圭市ばりのアグレッシブさで、
まるで乗客なんて一人も乗っていないかのように
遠慮なく峠を攻め立てて行きます。

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ここなんてもう、ちょっとでも踏み外すと、
ガゲ下一直線。
ですが気にせず、フルブレーキングからの急加速。

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もちろん対向車も同じように攻めてくるので、
いつかオーバーランして正面衝突するんじゃないかと、
恐ろしくて仕方ありません。

一瞬でもハンドル操作を間違えば、
バスもろともがけ下に転落する、
そんな環境の中、何度も命の危険を感じましたが、
結局、運転手さんの攻めの姿勢がブレることは、
一度もありませんでした。


そして午前11時、
なんとか無事に阿里山に到着!

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★現在ではセブンイレブン等もでき、
 阿里山の様子も様変わりしているらしいです。

まずは名物の烏龍茶を飲んで、
道中の緊張をほぐし、ほっと一息つきましょう。

ちなみにこの阿里山、
本数は少なく、また所要時間もかかるのですが、
嘉義から線路がつながっていて、
鉄道で訪れることも可能です。

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命綱なしのジェットコースターのようなバスが不安な方は、
ぜひとも鉄道を利用することをお勧めいたします。

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さてさて、阿里山でのアクティビティといえば、
代表的なのが約2時間ほどの森林散策。

ちゃんと遊歩道が整備されていて、
高山の澄んだ空気を吸いながら、
風光明媚な自然を満喫できるのがウリだそう。

早速行ってみましょう。

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ちょうど遊歩道は
このトロッコ鉄道沿いに整備されていまして、
沿道には様々な見どころが。

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こちらは、樹齢の異なる3世代の杉が折り重なって、
たこ足状になっている「三代木」。

さらに進むと、園内で最大の見どころとされる「姉妹潭」

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写真の色褪せ具合がひどくて、
その美しさが全く伝わらないのが残念ですが、
確かに、そこそこ美しい場所でした。

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これまた写真が色褪せてわかりにくいですが、
遠くには富士山よりも高い3997mの標高を誇る、
玉山も望めます。

そして遊歩道の最後には、樹齢3000年の巨大な杉、
その名も「神木」がそびえ立っていました。

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なお、残念ながらご覧のご神木は、
雷の直撃を受けて枯れてしまい、
現在は別の木に、神木の座を譲っっているらしいです。

この後、遊歩道は再びトロッコ鉄道と合流し、
阿里山駅に戻ってきます。

僕が駅に戻ったころ、
ちょうどトロッコ列車も駅に戻ってきました。

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なんだか、カニみたいでかわいい機関車ですね。


そんなこんなで時刻はもう15時過ぎ。
そろそろ下りのバスに乗らないと、
今日中に嘉義のホテルに戻れません。

またまた暴走バスに、
しかも下り線で乗るのはなかなか気が引けましたが、
ほかに手段もないので仕方なく乗車。

ですが幸いにして
下りの運転手はあのガムおじさんではなく、
比較的安全運転で山を下りてくれました。

運転手さんの性格だけでこのクオリティの差…。
日本からすると考えられないのですが、
まぁ楽しい阿里山観光になったので良しとしましょう!

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嘉義に戻ってきたのは19時ごろ。
まだまだ時間があるので、夜は飯食いがてら、
嘉義の町散策と洒落込みます。

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これはメインの中山路(たぶん)。

マックや吉野家などのチェーン店から、
地元の屋台や点心屋まで、
道路沿いには様々な飲食店が立ち並び活気にあふれています。

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「神戸」という名のカラオケ屋さんも。

何から何まで
ごった煮的にいろんなものがある、
この混沌とした感じが、台湾の魅力なんですかね。

結局この夜何を食べたのかは思い出せませんが、
きっとぶらりと入ったお店で、
この町の名物の鶏肉飯か、
台湾で一度は食べたかった点心とかを食べて、
また新しい台湾の魅力に触れたのでしょう。


そうそう、余談なのですが、
台湾の新しい魅力といえば、
この日の夜、宿泊先の永興大旅社で出会った、
日本にはない面白い遊びがあります。

ここの旅社の主人とその友達3人が
ロビーでやっていたのですが、
簡単に言うとトランプを使ったゲームで、
「ポーカー」の手を使って「大富豪」をする、という感じです。

調べてみると、中華圏では超メジャーなゲームらしいですが、
日本人でも、大富豪とポーカーを知っていれば、
あとは見ていればなんとなくやり方は分かります。

おっちゃんたちが盛り上がっていたので、
僕も見学させてもらい、
2~3回でルールを把握。 

ちょうどよくおっちゃんたちからも参加を要請されたので、
満を持して参戦します!

最初は独特の駆け引きに振り回されましたが、
要領が分かってからは五分の戦い。
一進一退の攻防が続いて、
結局かなりの時間までのめり込んでしまいました。

言葉の通じない外国で、
こんな交流をするなんて夢にも思ってませんでしたが、
やっぱりこういうゲームを楽しむ心理って
国も世代も越えて共通なんでしょうね。

暴走バスによる阿里山の旅と言い、
夜の即席トランプ対決と言い、
今日もまた、刺激的な1日になりました。


一日一日がほんとに刺激的な台湾の旅。

実は明日も、
違った意味で刺激的というか、
痛い目に遭遇するんですが、
それはまた、次の機会にまとめたいと思います。


ではまた!


【 5日目に続く 】


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