
某/川上弘美 著
図書館から借りてくるまで 本のタイトは『それがし』だと思っていました( ̄▽ ̄;)
正解は『ぼう』です。

ほれ。うっすら読み仮名。
記憶がない、性別すらわからない、そもそも人間なのかさえわからない、突然 この世に出現した誰でもない者《某》
病院を訪れた《某》に医師は言います。
『治療して、あなたのアイデンティティーを確立しようではありませんか』
そこから 始まる人間への擬態。ある時は女子高生、ある時は男子学生、そしてまたある時は高校の事務職員などなど。
大切な人との別れ、仲間との出会い、芽生えた恋愛感情、《某》が最後に辿り着くのは・・・という川上ワールド全開のお話。
読み始めてすぐ 高校時代どハマりした安部公房さんの作品を思い出しました。
現代文の教科書に『鞄』だったか、、、掲載されており、面白くて文庫本を買い漁った記憶が(笑)
世界観、似てる気がします。少し難解なところも(^^;)

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