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グレタ・ニンプ/綿矢りさ 著

俊貴は控えめで笑顔が可愛い由依と結婚する。
不妊治療を4年続けた末、夫婦2人で生きていくと決めた矢先、俊貴が仕事から帰宅すると、由依が珍妙な格好で踊っていた。「ヨウセイダーーーーッ!」。
妊娠した喜びで(!?)由依は内面、外見ともに豹変。髪型はデニス・ロッドマンのような紫色の坊主頭、喋り方は『ドラゴンボール』の孫悟空のようになる。
驚きと笑いに満ちた夫婦の日々を描いた「グレタ・ニンプ」と、バレンタインに手作りチョコを!壮絶な一夜の奮闘を描いた「深夜のスパチュラ」の2編を収録。

綿矢りささんの作品と言えば、当時19歳の若さで芥川賞を受賞された《蹴りたい背中》以来。あれから23年経ち、作風がどう進化したのか、読む前とても楽しみにしていました。

読後の率直な感想は・・・
なんちゅーぶっ飛んだマタニティコメディーなんや!!!
進化どころの騒ぎやあらへんがな!(笑)

思春期の居心地の悪さとか 感情の微妙な揺れを描いた《蹴りたい背中》とは とても同じ作家さんが書いたとは思えないほどのおふざけ感(笑)...良い意味で。

目次を紹介しますと───
一、 『八つ墓村』と化した妻
二、 妻そしてデニス
三、 スキンヘッドパープル
四、 たん、たん、不妊治療つらたん
五、 ヘイキング
六、 あつ子の元氣印
七、 ホラー出産
八、 愛羅武勇我子
これだけ眺めてもぶっ飛んでるのがわかります(笑)

クリニックの待合室で読み始めてすぐ後悔しました。笑いをこらえるのに必死のパッチでw

本文中の文字のデザインや大きさ、フォントを変えるという珍しい試みもされており、漫画のように楽しめて 面白さ倍増です。

出産の細やかな描写、育児に奮闘するくだりを読んで、ふとよみがえったワタシ自身のワンオペ育児。

『ヴオオオアノヤロォ!!!((ヾ(≧皿≦メ)ノ))』
主人公 由依ちゃんのように怒り震えています(笑)