1000674907

口に関するアンケート/背筋 著

日常的に行動を共にする大学生グループが、心霊スポットとして知られる山奥の墓地で肝試しを行う。しかし、そのうちの1人が翌日失踪した。その後、この事件に関わる人物たちが新たに現れ、失踪者を除く計5人が、順々に証言を始める。錯綜する奇妙な証言のたどり着いた先は───。

背筋さん、初見でした。
《近畿地方のある場所について》の作者だと後で知ることに(^^)

ホラーは苦手なのに、手のひらサイズの大きさ(カセット大)と63ページという薄さに惹かれ、表紙に描かれたやたら朗らかな女性の口元に『さほど怖くなかろうて』という安易な推測でうっかり借りてしまった一冊w

怖かったわ、、、。

心霊スポットを訪れた大学生グループが体験した出来事についての証言「回答音声」を書き起こす形式で物語が進行します。

最初の人物の証言で大まかな内容はわかるものの、どういう設定で録音されたのかは謎のままで、真実に辿り着くのは最後の最後。
本作ラストに付された表題の「口に関するアンケート」、一見、読者に対するアンケートのようで、実は本作の謎を紐解くメッセージになっています。
最後問7に至った時、録音時のシチュエーションが明らかとなり、なんとゾッとしたことか。恐怖恐怖(泣)

不気味なのは ストーリーだけではなく、本に施された仕掛けにもあります。
裏表紙の黒い部分、お話の中で “呪いの象徴” とされるセミが ぎっしりと印刷されてるそうです(ワタシには見えん泣)

1000674919

本文の所々が 黒文字から赤文字に変わる部分も怪しげで、ネタバレすると 証言が赤文字に変わると その人物は自ら命を絶つという恐ろしい合図になっています。

口は災いのもと。
ご神木が 人から人へ伝えられる中で いつしか “呪われた木” となってしまうように、人が口にした言葉は 良くも悪くも現実を変えてしまうという怖さ。

こうして感想を記事にしていますが、もしや作者の意図しない解釈をしてるのではないかと不安がよぎるタイミングで、窓から聞こえるセミの鳴き声が突然大音量に変わり、ちょっとビビっています( ̄∇ ̄;)


苦手なホラーですが、お気に入りの一冊に♪