
天国行きのバス/清水晴木 著
「ちゃんと、さよならをしよう」
別れをちゃんとすることの大切さ──。
大切な人の分を生きることはできなくても、大切な人のために生きることはできる。不思議なあの世を走る天国行きのバスに乗った人、乗り合わせた人の最後の別れを描く、書き下ろし連作作品集。
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親子の別れ、兄弟の別れ、夫婦の別れ、親友の別れ──大切な人との別れは突然やってくる。
さよならを告げられなかった4人の登場人物が、天国への旅路に存在するという不思議なバスに乗車することで、思いがけない人と再会する。
ちゃんと悲しんで、ちゃんとお別れすることって、遺された人が一歩踏み出すために 本当に必要で大切なことだとしみじみ思う。
本のなかでは 眩しい夕日を背景に、西部劇の映画に出てくるような寂しい荒野をバスが走っていく。
けれど、大切な人と最後のお別れができた《天国手前》の停留所からは 景色が変わる。色とりどりの美しい花が咲く丘。
本の表紙には、そんなあたたかな世界が淡い色合いで幻想的に描かれている。
亡くなってからのお話だから やっぱりどれも切なくて悲しかったけれど 美しい装画に少し救われた気分。

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