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イスラエルとアメリカによるイラン攻撃はアメリカの大統領選まではないだろうと考えられるが、常に「想定外」と言うことを考えねばならないのが国家の為政者であり、特に国家の安全保障面での実際的な責任を持つ軍の立場であろう。

 ロシア軍は夏までにイラン攻撃があるかもしれないという考えのようで、そのための準備を進めているようだ。夏のロンドン・オリンピックを狙ってアメリカのタカ派やイスラエルがまた自作自演のテロなどを起こして、それを口実にイラン攻撃をするようアメリカを引っ張っていくかもしれないから、ロシアの準備行動は、それなりの合理性がある。

 またロシアがこの問題に直接軍事介入する意思を示すことで、イスラエルに対する牽制ともなるから、歓迎すべきと言える。世界の運命ともつながるこの問題であるが、ある意味、ロシアが鍵を握っていると言えよう。