大城眞徳税理士事務所Blog

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2011年08月

2011年08月22日

古典から学ぶ経営哲学【第8回】                                     「上善如水(じょうぜんじょすい)・・・理想的な生き方は水の如し」

 水には大きな三つの特徴がある。柔軟性、謙虚さ、不争の徳である。
水のもつ特徴に従った生き方をすれば、争いもなく周囲の信望を得て、人間的にも素晴らしく、理想的な人生を送ることが出来る。
 その特徴を事業経営に活かせば、社会や顧客の信頼を得て、企業経営の発展に寄与する。現在のような変化のはげしい時代に大変役立つものである。

 まず、柔軟性ですが、水は丸い器に入れると丸い形になり、四角い器に入れると四角になる。
 経営にあてはめると、社会情勢の変化に応じて、いかようにも態勢を変える能力があれば、企業は安泰である。すなわち、水のように頭を常に柔軟にしておくということは、如何なる変化にも対応出来、すべてのことはうまく行くということである。

 特徴の二つ目は、謙虚さである。水は他に恩典を与えながら、自分はいつも低いところに身を置こうとする。
人間も自慢やみせびらかすことなく、功績を鼻にかけたり、人を見下したりしないという謙虚さを身につければ、人望を得て多くの人の助けを得て人生を誤ることもない。
 世の中には、事業がうまくいき、名も知られるようになると謙虚さを忘れ、社会の反感を買って大きな失敗をする者がある。
 「おごれる者も久しからず 唯、春の夜の夢の如し」
と平家物語にもあるように、驕(おご)るものは長続きしない。 昔も今も、やはり謙虚さが大事である。

 三つ目の特徴は、不争の徳である。老子は不争の徳を「水は、相手に逆らわない。自分の力を誇示したり、相手のことを構わない。」ことだと呼んでいる。不争の徳こそ他の信頼を得るものである。
 すぐれた指揮官は、武力を乱用しない。戦わずして勝つことが最高の指揮官である。勝つことの名人は、力ずくの対決に走らないという。人使いの名人は、相手の下手にでる。これを不争の徳といい、人を最高に活かすやり方であり、天の意にかなっている。  

 柔軟性、謙虚さ、不争の徳、そのような水の特徴を人間が身につけるには、やはり修養が必要である。
 大聖人 孔子は、「六〇にして耳に従う」とあるが、六〇才になっても思い上ることなく謙虚に学び続けた結果、耳に順(したが)う境地に至ったとある。毎日の修行が人間を大きく育むものである。

 「衆生(しゅじょう)本来仏なり 水と氷の如くにて 水を離れて氷なく 衆生の外に仏なし」
と白陰禅師が坐禅和讃で詠(よ)んでいるように、我々(衆生)は皆仏である。仏とは、迷いがなく悟った人ということである。我々は、雑念、執着があるから迷いが生じる。それを無くすれば、皆悟ることが出来ると教えている。

 人間は、この世を良い方向に進化させ、皆が幸せになるようにという使命をもって生を受けている。その使命を果すために、悟りの境地に至らないまでも、人間性の向上に精進し、水のような素晴らしい三つの特徴を身につける修行をしよう。そのための修行は、日々の諸善行(しょぜんぎょう)の実践で出来るものである。
 自分に出来る善行を実行し、理想的な生き方をして、素晴らしい世の中を皆で築きましょう。


所長 税理士 大城 眞徳

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