大城眞徳税理士事務所Blog

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2012年06月

2012年06月29日

古典から学ぶ経営哲学【第18回】                                     「一歩譲る、しつこくなりすぎず」

 菜根譚(さいこんたん)の中に「先ヲ争ウノ経路(小路)ハ窄(せま)(狭)シ。退キ後(オク)ルルコト一歩ナレバ、自ラ一歩ヲ寛平(かんぺい)(広く)ニス。濃艶(のうえん)ノ滋味ハ短シ。清淡ナルコト一分ナレバ、自ラ一分ヲ悠長(ゆうちょう)(長い)ニス。」
 解すると、人と先を争えば小路はさらに狭くなるが、一歩退けばそのぶん道は広くなる。味付けの濃い料理はすぐに飽きられるが、少しあっさり味付けすることで、その分料理は長く好まれる。譲る心を持ち、しつこさをなくすることが大事であることを教えている。
 例えば、車の運転でも皆が少しでも譲り合えば、流れも良くなり事故も減らされる。譲ったから損することもない。むしろ相手に喜びを与えれば、その良い気持ちが良いエネルギーを出し、自分の運気を良くする。料理の味付けと同様に、人間の言行もしつこくなりすぎると周囲から嫌がられる。
 やはり水の性質のように自然体なのが良い。そうすれば人間関係もすがすがしくなり、お付き合いも長続きする。

 水の特徴の一つに「不争の徳」というのがある。
 水は相手に逆らわない。みだりに相手と事を構わない。力ずくの対決に走らない。相手に圧力を感じさせない。流れる水もひたすら静かであるが、いくつかの小さな流れが合流し、力をつけて大きな流れになり、ある局面で大きな秘められた力を突如現わし、相手をねじ伏せる大きな力になる。実力のある人間に良く似ている。人間も争うのでなく、力をつけるのに集中すれば、皆と親しくなることが出来、人間関係も良くなり、自分を大きくするものである。利益も同じように争わなければ、利益の方から自然に寄ってくるものである。

 金を追っている間は金は逃げていく。本当の金持ちは他の喜ぶことを徹底してやってあげ、決して金を追わない。人のため人の喜ぶこと人の利益になることをやってあげたことが、結果としていつの間にか金がたまってくるのである。争うのでなく、人を喜ばせば、自分の心の安寧も得られる。斯様にして、一歩譲る精神、他の喜ぶことをする行為、それ等は自分の利益となって自然に表われてくる。

 「蝸(か)牛角上の争い」という荘子のことばがある。小さな範囲で争うということである。
 宇宙に生かされていることを忘れ、米粒のような小さいところで争うようなものである。
 大宇宙から見れば我々の地球は米粒のように小さいものである。更にその中の小さい街や組織の中で争うことは実につまらないことであり、そんなものに時間を費やすほど人生は長くはない。

 イエス様は「あなたは私であり、私はあなたである」と仰せられている。
 私があなたであれば、あなたを大事にすることは即ち自分を大事にすることである。そう考えると人に譲るということは自分のためであり、争うこと自体おろかなことである。

 私達はこの世に生を受け、水、空気、光など自然や多くのものの助けを借りて生かされている。生かされている以上は、世のため人のために精一杯尽さないといけないという使命がある。使命を果たし、良い社会へ進化させるために働く。その中に人生の素晴らしさを見い出すことができる。

所長 税理士 大城 眞徳


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