大城眞徳税理士事務所Blog

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2013年04月

2013年04月30日

古典から学ぶ経営哲学【第27回】                                 「貧富に最善 ・・・ いかなる状況下でも最善を」

言志晩録に次の内容の文がある。
 「富める人をうらやんではいけない。彼等の今の富は、後日の貧乏を招くものであるかも知れないことがわかるだろうか。また貧しい人を馬鹿にしてはいけない。彼等の今の貧しさが、どうして将来の富の元でないことがわかるだろうか。」
 つまりは貧富とは天が定めるところであるから、各々はその分に応じて安んじて最善を尽くせばいいのである。

お釈迦様は次のように言っている。
 「天上(てんじょう)天下(てんげ)唯我独尊(ゆいがどくそん)」
 自分という存在は、この世にたった一人しか存在しない貴重存在なんですよ。その根本的事実に目覚めましょう。そうすると、思い悩む自分を去って誰も煩(わずら)わされることなく、真に「わが道を行く」ようになる。すなわち、富貴や貧乏など今の状況を気にしない。日々最善を尽して生きれば人生は変えられる。幸福は他人との比較からは決して生まれてこないものである。

孟子も同様なことを言っている。
 「汝は汝なり、われはわれなり」
 昔から偉い人は、人は人、われはわれと達観していて他人との比較はしていない。自分の使命に徹して生きている。

孔子と弟子の子貢との対話も、ものの考え方の大事さを教えている。
 子貢が孔子にたずねた。「貧乏でも卑屈にならない。富人でも傲慢(ごうまん)にならない。こういう人を偉いと思いますか」と。
 これに対して孔子は答えた。「まず立派といえる。だが貧乏でも人生を楽しみ、富人でもますます礼を守る。こういう人には一歩ゆずる」と子貢の考え方も立派であるが、同じ情況についても師匠は更にレベルの高い考えをしている。
 人間は修行によって考え方が無限に向上していくことを教えている。

先人の事例二点を紹介する。

 元 山一証券の役員であった横目良男氏は次のように言っている。
 「与えられた運命は変えようがない。だからまず、これを与件として受け入れる。その上で、物事はそこから出発する。運命を嘆いてはいけない。その状況下で何が出来るかを積極的に探す。そうすれば道は必ず開ける。」

 又、松下電器の元特別顧問 山下俊彦氏も言っている。
 「他人と自分を比較したら飢餓感ばかりが募って滅入(めい)ってしまう。それは多くの場合、優れた人や恵まれた人と自分を見比べて、自分の不遇を嘆くことになるからである。そうではなく、自分が今もっているもの、自分に与えられているものを、如何に活かして勝負するかを考えるとき、人間は初めて前向きになるものである。」

 斯様にして、いずれも自分の心次第で方向は決まるものであるという事を云っている。
 天命に応じて今ある状況で最善を尽しましょう。

所長 税理士 大城 眞徳

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