大城眞徳税理士事務所Blog

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2013年12月

2013年12月26日

古典から学ぶ経営哲学【第34回】                            「リーダーを信頼させるもの・・・ 徳(パート供法

 前回は、徳の中で人の上に立つものに必要な「知・仁・勇」の「知」について述べた。今回は「勇」と「仁」について掘り下げてみる。

「勇」について

 「勇」は周到さと慎重さが必要である。子路が、どんな人物を総司令官に使命されるかについて尋ねると、孔子は「素手で虎に立ち向かい、歩いて黄河を渡るような命知らずはご免こうむりたい。いざというとき、周到な策をめぐらして慎重に対処する人間のほうが頼りになる」と答えている。
 結果が出せる実行力が大事で、ただ突き進むだけの「勇」を匹夫の勇という。引くべきところは引くような臨機応変な対応をとって目指す結果が出せる。もしくは、そのための慎重な配慮がなされてこそ、よき徳目としての「勇」である。
 すなわち、徳目としての「勇」は、周到さと慎重さがあり、臨機応変な対応がとれ、目指す結果が出せるものでなければならない。


「仁」について

 「仁」とは人を愛することである ・・・〈顔回(がんかい)〉

 「仁」を旨とする人間は、自分が立ちたいと思ったら、まず他人に立たせてやり、自分が手に入れたいと思ったら、まず人に得させてやる。 ・・・〈雍也篇(ようやへん)〉

 「仁」には愛する範疇を広げるという意味がある。例えば、自分や身内への愛を他人に少しずつ押し広げていくようなもので、そこには利他の精神があり、他人の利益と皆を幸せにする思いがある。そういうところでは、秩序が保たれ和がある。不
 公平とは、組織の一部にしか愛が行きわたっていないことにより起こる行為である。「仁」は身内を思うような愛があり、不公平感の解消の手となるものである。

 斯様に「知・仁・勇」といった徳をきちんと身に付けていくことで「公平で安心感ある」組織を構築できる可能性は格段と高くなる。

 さらに、他の徳目(恕・・・思いやり、信・・・言葉が信用できる、温・・・温かい人柄、威・・・人を従わせる勢いや品格、恭・・・慎み深い、謙・・・謙虚)も体得していくことにより、自分の姿勢を正しくすれば命令することがなくても事は実行されるのである。
 しかし、徳目はいずれも「礼」という基準にかなう形で踏み行うことで、はじめて意味ある徳目となりうる。

 「礼」とは、他者ときちんとした関係を築き、それを末永く維持するための決まりの事である。では、他者とのきちんとした関係は、どうすれば築かれ、また長続きさせられるのか、そのポイントは「ほどよき・・・中庸(ちゅうよう)」にある。物事は中庸により成功する。

次回では、「中庸」について述べ徳のまとめとする。


所長 税理士 大城 眞徳

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