大城眞徳税理士事務所Blog

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2014年04月

2014年04月30日

古典から学ぶ経営哲学【第36回】                            「勉学と仁」

 「君子は文を以て会し、友を以て仁を輔(たす)く」 論語にある章句である。

 君子は学問(詩・書・礼・楽など古典の学習)をするために友達を集め、その友のおかげで仁を磨くことができる。すなわち、立派な人は目標を同じくする仲間と切磋琢磨しながら勉学に励み、他人の為に真心から行動し助け合い、グループの質も高めるようにするものである。
 「友を以て仁を輔く」と前述したが、次の論語の章句にも仁の重さが述べられている。

 「士は以て弘毅(こうき)ならざるべからず。任重くして道遠し。仁以て己が任と為す。亦(また)重からずや。死して後已(や)む。亦遠からずや。」

 士は度量が広く意志が強固でなければならない。それは任務が重く道は遠いからである。仁を実践していくのを自分の任務とする。なんと重いではないか。全力を尽くして死ぬまで事に当たる。なんと遠いではないか。

 前述したように仁を実践するのは難しい。しかし、社会人にとって非常に重要な要素である。

 知識・技能はそれを活用する人たち、その人物がどういう考え方をもっているかにより、行動の結果は180度も変わるものである。人々の幸福のために活用する人、自分だけのために活用する人、金に目が眩(くら)んで金の奴隷になる人など、その行為を左右するのは「仁の心」があるかどうかである。
 すなわち、どういう人生哲学を有しているかによる。仁の心をもってすれば社会の為に役立ち皆の幸せを築くのである。
 次の章句も仁の心を持つ君子の例である。

 「知者は惑わず、仁者は憂(うれ)えず、勇者は懼(おそ)れず。」

 仁者は常に他人の立場に立って、他人のことを思って行動する。従って心穏やかで憂うことがないので素晴らしい生き方が出来る。
 更に加えて大事なことは、仁の心でもって知識・技能を活かすには体が丈夫であることが必要である。そのことについては、曽子(そうし)が詩経で弟子に語った次に挙げる孔子の教えである。

 「恐れおののいて深い淵に臨むように、また薄氷を踏むように」が示すように、私は親からいただいた体をそれほどの思いで用心し傷つけないようにしてきた。
 親からいただいた体を大事に出来てはじめて学問が身に付き、名を後世に残し親の名を高めることが出来る。それが親孝行であり、素晴らしい生き方である。親孝行は体を大事にしてこそ成し遂げられるものである。


所長 税理士 大城 眞徳

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