大城眞徳税理士事務所Blog

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2014年10月

2014年10月31日

古典から学ぶ経営哲学【第39回】                            「志なければ立派な事は出来ない ・・・ 志あるものはついに成る 」

 志とは、ある方向を目ざす気持ち又は、心に思い決めた目的や目標のことです。

 言志四録に「緊(きび)しく此(こ)の志を立てて以って之を求めれば、薪(たきぎ)を搬(はこ)び水を運ぶといえども、また是れ学あるなり。いわんや書を読み理(り)を窮(きわ)むるをや。志の立たざれば、終日読書に従事するとも、ただ是れ閑事のみ。故に学を為すに志を立つるより尚なるはなし。」とある。

(訳)「固く心をひきしめて志を立て、これを達成しようとするなら薪(たきぎ)を運び、水を運んでも学に通じるものである。まして、書物を読み事の道理を知ろうとそれに集中するなら目的を達しないはずはない。しかし志がしっかりしていなければ終日読書しても、むだになる故に学問をするには志を立てることが重要である。」

 又、志は大きくもつことである。志は人より上まわっても傲慢ということにはならない。
 三国志に「男児志を立て世界に心をはせる以上、万里の遠方も隣り近所のようなものである」という一節があるように、大志を抱いて羽ばたく大事さを教えている。

言志四録でも次の一節がある。
 「学問を始めるには、必ず偉大な人物になるような志を立て、それから書物を読むべきである。ただ知識を求めての学問は、傲慢な人間なったり、よからぬことをしたり、ごまかしたりする心配が出てくる。これでは敵に兵を与え、泥棒に食事をくれてやるのに等しく、世の為に貢献出来ない。」(神渡良平)

志は私欲を押さえるにも役立つが、言志四録に次の一節がある。
 「私欲の制し難きは、志の立たざるに由(よ)る。志立てば真に是れ紅炉(こうろ)に雪を点ずるなり。故に立志は徹上徹下の工夫なり。」

 訳すると、自分の欲が押さえきれないのは、志が固まっていないからだ。志が固まれば欲望は紅炉(こうろ)の上においた雪のように消えてしまう。故に志を立てるということは、日常の些事から高いレベルの道理の解明まで、徹底して工夫することである。

邪念をなくし物事をなすには志を立てることが大事である。その例を紹介する。

 西郷隆盛は私心のない人であった。そうなり切ろうとして常に努力した。志を立て私心をなくすることは、人の上に立つ者の務めだとさえ思っていた。(神渡良平)

 三国志に「天(そ)れ志正しければ衆邪生ぜすとあり」
 後漢書に「志有る者は事ついに成るなり」とある。
「志というものには充実した虚無的自覚(無我の状態)に立つものでなければ本物とはいえない」(安岡正篤)

 斯様にして、ほんとうの自分を探求する。すなわち自我を超越して大志を抱いて学をなし、世の為に何か出来ることを通して貢献したいものである。


所長 税理士 大城 眞徳

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