大城眞徳税理士事務所Blog

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2015年08月

2015年08月10日

古典から学ぶ経営哲学【第44回】                       「単なる物知りになるな・・・仁、徳を身に付けよ」

 「女(なんじ)君子の儒(じゅ)と為(な)れ、小人(しょうじん)の儒と為る無かれ」
という章句が論語にある。
 女とはおまえ、君子とは目指したい人物のこと。儒とは学者のことである。
 章句の意味は「孔子は弟子に、君は志を持った徳の高い学者になりなさい。ただの物知りの小人の学者になってはいけない」ということである。

論語には、君子についての章句が多い。二つだけ紹介する。

一つ目に「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず。」
 君子は人と調和することができて、更に自分の考えをしっかり持っていて、いい加減ではない。逆に小人は人の意見に左右され、人を本当に理解し合うことがなく損得に左右される。

二つ目に「君子は義に喩り、小人は利に喩る。」
 君子は最もよろしく、正しいと思うのを優先するが、小人(ここでは功利主義的、自己中心的な人物)は自分の損得を優先して判断する。

 二つの章句は、人と和することや正しいことを優先する。徳の高い素晴らしい人になるには、損得に左右されない思いやりがある仁の心が大事であることを教えている。

 人間に仁や志が抜けると、知識はあってもただの物知りとなり世の信頼を得ることが出来ず、世の中に貢献できない。それでは人間としての使命を果たしたことにならない。それ故、人間にとって最も大切なことは徳である。徳性さえあれば才智・芸能などは後からでも身につけられるものである。

 安岡正篤先生は次のように申されている。根底に仁や徳があると人は自然といろいろな学問を習得したくなるし、それに時間はかかっても必ず身についてくるでしょう。反対に仁や徳がないまま知識ばかり身につけようとすると、根っこがないまま育つことになる。そういう人はいつか肩書きや地位などすべてが取りはらわれると、その人には何も残らなくなる。

 仁の心は思いやりであり、徳は人間の特性、社会性、道徳性のことであります。
仁や徳を持った人間はその人の知識を常に社会を良くし、人類の幸せのために役立つようにと考えます。それは人間の本性であるので、自分も幸せになるばかりでなく、多くの知識を追求するようになる。そういう人は友を大事にし、皆を大事にする。人のお手伝いも好きで多くの人の協力が得られるのである。

 すべての人が思いやりのある人を目指し、大志を持って精進して素晴らしい社会を作りましょう。


所長 税理士 大城 眞徳

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