大城眞徳税理士事務所Blog

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2012年10月30日

古典から学ぶ経営哲学【第22回】                                 「天に事(つか)うる心 ・・・ 天の理は人間の力ではいかんとも難しい」

 「凡(およ)そ事を作(な)すは、須(すべか)らく天に事(つか)うるの心あるを要すべし。人に示すの念あるを要せず。」 (言志四録より)

 事業経営や仕事をしたり、人生を過ごすにおいて、天に仕える気持ちで当たることが最も肝要であり、人の思惑を気にしていては事はうまくいかない。という意味である。

 「天は自ら助くる者を助く」と福沢翁が言っているが、自助努力しなければ天の恵みは得られない。

 「天網恢々(てんもうかいかい)疎(そ)にして漏らさず」という格言がある。天の網は広大で、その網の目は疎く大きいが、善悪の応報は必ず下して見逃すことはない。
 例えば、「積善の余慶」という教えがある。善行を積み重ねた家には、必ず子孫にまで及ぶ幸福がその報いとしてやってくる。反対に、悪人は漏らさずこれを捕まえるということである。

 斯様に天に仕えるということは、常に誠を尽して事業や仕事に当たり行動することが大事だということである。天は人間の力ではいかんともし難いので、天を相手にする気持ちを持てば人に頼ることもなくなる。そうすると利害の対立する者もなくなる。天を相手にしないで人を相手にするから必死になれず、依頼心が出て自分の事績不振を政治や他人の所為にするのである。

 言志四録に天の道理という項がある。「天道は漸(ぜん)を以って運(めぐ)り、人事は漸を以って変ず。必至の勢いは、これを卻(しりぞ)けて遠ざからしむる能(あた)わず。」
 訳すると、天地自然の動きはゆるやかで、人間界もゆるやかに変化する。しかし、ここには必至の勢いというものがあって、この勢いは避けて遠ざけることはできない。また、これを促して速めることもできない。斯様に、天の理は人間の力ではいかんともし難いものであるので、天の勢いに逆らってはならない。
 例えば、どんな人間の力をもってしても、落日を戻すことはできない。でも気長に翌朝まで待てば、日は何もしなくとも上がってくるものである。時の来るのを待て「急いでは事をし損じる」ともある。

 「鎡基(じき)(すきやくわ)ありと雖(いえど)も時を待つにしかず」

 すなわち、農具や種をいくら持っていても、適当な時期を待つほうが良い。時を誤ってはすべて徒労に帰し、無駄な骨をおることになる。又、逆に天には勢いがあることもある。その勢いは止めることは出来ない。従って勢いがあるときは、その勢いを味方にすることが人の智である。

「智恵ありと雖(いえど)も勢いに乗ずるにしかず」と孟子は言ったが、どれほど智力に秀れていても、人の勢いや時の勢いに乗ることには及ばない。

 経営においても、全員一丸の勢いをいかに出すかはリーダーや上に立つ者の腕であり、事がうまくいくかどうかは、その時期の勢するのを見極めることが出来るかにかかっている。「時来たれば、鉄も金となる」と格言が教えるように、事を成すには時が必要という意味であるが、天の必至の勢いの来るのを待つ忍耐も欠くことができない大事なことである。

 自然に時期があるように、人間個人個人にも自然のめぐりあわせ(運気)というものがある。自然に逆らわない生き方をして、素晴らしい人生を送りましょう。

所長 税理士 大城 眞徳

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