1.前回のあらすじ
第1~4話:土地・メーカー決め編
新幹線新駅前マンションが想定より1000万高く手が出ない。
良い土地が出て押さえる事が出来たので上がらない給料と高騰する建築費を考えて家を建てる事を決断。
有名ハウスメーカーも手が出ない価格になっており地元の平屋に強いメーカーに決める。
第5話~:部材・オプション決め編
外壁・屋根材選び。
2.窓
前回と同じくハウスメーカーは全く何も説明してくれないのでYoutubeや本で勉強した。
窓の構成は主にサッシ・ガラス・種類がある
(1)サッシの材質
主にサッシの材質は下記の通り
①アルミサッシ
マンション含めた日本の住宅はほぼほぼアルミサッシ。
日本は商業施設やビルとかも含めたらほぼほぼアルミサッシの国。
(マンションやビルは強度と耐久性の問題で樹脂サッシが採用できない)
メリット:強度高い・耐久性高い・軽量で開け閉めしやすい・加工が容易・コスパ最強
デメリット:熱伝導率の高さ=断熱性の低さ・光熱費の高さ・結露しやすい。
(唯一にして最大のデメリット)
簡単に言うとイニシャルコスト(導入費)は安いがランニングコスト(光熱費)が掛かる
②樹脂サッシ
寒い地方になるとアルミサッシの熱伝導率の高さがネックになる為、寒い地方では樹脂サッシが多く用いられる。
近年、省エネ性能が求められるようになり住宅には徐々に樹脂サッシが増えている現状。
国もリフォームや新築時に補助金を出して樹脂サッシを推進している。
メリット:熱伝導率がアルミに比べると1/1000=断熱性の高さ・省エネ・結露しにくい
(唯一にして最大のメリット)
デメリット:紫外線に弱く耐久性がアルミに劣る・重くて開け閉めしにくい・高い
ランニングコスト(光熱費)は安いがイニシャルコスト(導入費)は掛かる。
ほぼほぼアルミサッシの逆なんですが、熱伝導率の低さが最大のメリット。
リクシルやYKKAPのショールームでサッシ比較がありますが触ると違いにビックリします。
是非行って体験してみてから値段と天秤に掛けて決めて下さい。
③樹脂アルミ複合サッシ
樹脂サッシとアルミサッシの良い所取りを狙おうとしたが、どっちつかず。
(外側がアルミサッシで耐久性・内側が樹脂サッシで断熱性を狙った)
最近はこれが標準仕様のハウスメーカーが多い感じ。
私の住んでいるダイワハウスのアパートが複合サッシですが、ほぼほぼアルミサッシで冬寒くて夏暑い。
メリット:丈夫・ボチボチ開け閉めしやすい・ボチボチ断熱性高い・ボチボチ結露しにくい
デメリット:中途半端!!!!これに尽きる。
コストケチるならアルミサッシで折れるべき。
もう少し出せるなら樹脂サッシにするべき。
もう何から何まで中途半端。妥協の産物。一番オススメしない。
④木製サッシ
高度経済成長期以前ぐらいまではほぼほぼ木製サッシのみ。
それ以降は廃れていますが、断熱性の高さとデザイン性で木製サッシを導入する方も増えてます。
メリット:断熱性の高さ(製品によるが樹脂よりも高い物もある)・デザイン性がある
デメリット:紫外線と雨による劣化の為に定期的なメンテナンスが必要・べらぼーに高い
木製サッシの家はただ単に古いかお金持ちの二択だと思います。
(2)ガラス
枚数・ガラスとガラスの間に入れるガス・Low-eという金属膜を入れる
①枚数
・1枚(シングルガラス)ガラス1枚のみ
昔の住宅はほぼこれ。最近の新築だと強度を求められる高層ビルやタワマン以外はほぼほぼ無い。
断熱性皆無。
(タワマンでもベランダ前のガラスはペアガラスに出来る所はあるみたい。)
・2枚(ペアガラス)表ガラス・空気orガスor真空・裏ガラスの構造
現在、普通に家を建てるならほぼほぼこれ。
表と裏のガラスが2重構造になっていて間に空気層か断熱しやすいガスが入っている。
シングルグラスに比べて断熱性が向上。
・3枚(トリプルガラス)表ガラス・ガスor真空・中間ガラス・ガスor真空・裏ガラスの構造
現在普通に買える金額の中で最高性能のガラス。
(更に凄い5枚があるらしいが信じられないぐらい高いのでお金持ち以外は厳しいと思うので割愛)
(お金ある方は是非入れてみて下さい。ほぼ壁と同等の断熱性能らしいので)
②ガラスとガラスの間(中空層)に入れるガス
熱伝導率参照
ちなみに
アルミは0℃時の熱伝導率:236
樹脂(PVC)の0℃時の熱伝導率:0.17
・空気:0℃時の熱伝導率:0.0241
乾燥させた空気を入れる。まぁ湿度が無い外気とほぼ同じ。
・アルゴンガス:0℃時の熱伝導率:0.0163
大気中に窒素・酸素の次に多く含まれているガス。
酸素より約2/3の熱伝導率
・クリプトンガス:0℃時の熱伝導率:0.0087
重いガスで熱伝導率が低い
(真空ガラスもあるが割愛)
③Low-e
Low-eという薄い金属膜を張る事で断熱や遮熱を狙う。
3.採用した窓
このハウスメーカーの標準仕様の窓は樹脂サッシLow-eトリプルガラス(アルゴンガス)。
現在、最高クラスの窓。
メーカーは下の2つからどちらかを選ぶ
YKKAP:APW330(アルゴンガス)
リクシル:EW(アルゴンガス)
※ハウスメーカー決める際に標準仕様を見てから決めるべきだと思います。
最近はアルミ樹脂複合サッシペアガラスが多いです。
カタログに書いてある金額見るとビックリするのだが、何枚入れても金額は標準仕様のままだと言う。
問屋価格とは言え、会社大丈夫?と思ってしまう笑
リクシルのEWの方がほんの少しだけ熱伝導率が低かったので、こちらを採用しました。
4.窓の形状と配置
(1)窓の形状
色々あります。下記の物は代表的な感じ。
①引き違い窓
一般的な窓といったらコレ。
窓と言われて頭の中で思い浮かぶやつ。
2枚の窓を左右にスライドさせる感じのやつ。
庭やベランダに出る掃き出し窓もこれに入ります。
安価なんですが、防犯性・断熱性能・気密性に劣ります。

②すべり出し窓
文字通り外側に滑り出して開く窓です。
最近は90度を限界にしてストッパーが付いてます。
幅を人が通り抜け出来ないぐらいにしたら防犯性が向上。
断熱性・防音性も引き違い窓より良いです。
ただ、少し高い。

③倒し窓
文字通り内側もしくは外側へ倒して開く窓です。
外倒し窓は雨降った際に心配です。
これは中々人が通り抜けするのが困難なので防犯性が良いです。
ほぼほぼすべり出し窓と同じ感じのメリットです。

④FIX窓(はめ殺し窓)
開かないほぼほぼ明かり取りだけの窓

⑤スリット窓
細長い窓。はめ殺しか縦すべりか横すべりになる。

⑥採用した形状
防犯の為に格子を窓の外に設置しますが、それだけはやりたく無かった。
なので物理的に入れない様にすれば良いという事でた縦すべりと横すべり窓を中心に採用しました。
引き違いは中庭に出る窓だけ。
ただ、明かり取りの為に採用したFIX窓で後々に後悔が出る事をこの時は知りませんでした。
5.次回予告
窓が終わった所で、まだまだ決める事は山ほどある。
次は水回りの設備。(キッチン・洗面所・トイレ)
「次回マスクトさん家を建てる:第7話:水回りも大事だよ編」
マスクトは家を建てる事ができるのか。
第1~4話:土地・メーカー決め編
新幹線新駅前マンションが想定より1000万高く手が出ない。
良い土地が出て押さえる事が出来たので上がらない給料と高騰する建築費を考えて家を建てる事を決断。
有名ハウスメーカーも手が出ない価格になっており地元の平屋に強いメーカーに決める。
第5話~:部材・オプション決め編
外壁・屋根材選び。
2.窓
前回と同じくハウスメーカーは全く何も説明してくれないのでYoutubeや本で勉強した。
窓の構成は主にサッシ・ガラス・種類がある
(1)サッシの材質
主にサッシの材質は下記の通り
①アルミサッシ
マンション含めた日本の住宅はほぼほぼアルミサッシ。
日本は商業施設やビルとかも含めたらほぼほぼアルミサッシの国。
(マンションやビルは強度と耐久性の問題で樹脂サッシが採用できない)
メリット:強度高い・耐久性高い・軽量で開け閉めしやすい・加工が容易・コスパ最強
デメリット:熱伝導率の高さ=断熱性の低さ・光熱費の高さ・結露しやすい。
(唯一にして最大のデメリット)
簡単に言うとイニシャルコスト(導入費)は安いがランニングコスト(光熱費)が掛かる
②樹脂サッシ
寒い地方になるとアルミサッシの熱伝導率の高さがネックになる為、寒い地方では樹脂サッシが多く用いられる。
近年、省エネ性能が求められるようになり住宅には徐々に樹脂サッシが増えている現状。
国もリフォームや新築時に補助金を出して樹脂サッシを推進している。
メリット:熱伝導率がアルミに比べると1/1000=断熱性の高さ・省エネ・結露しにくい
(唯一にして最大のメリット)
デメリット:紫外線に弱く耐久性がアルミに劣る・重くて開け閉めしにくい・高い
ランニングコスト(光熱費)は安いがイニシャルコスト(導入費)は掛かる。
ほぼほぼアルミサッシの逆なんですが、熱伝導率の低さが最大のメリット。
リクシルやYKKAPのショールームでサッシ比較がありますが触ると違いにビックリします。
是非行って体験してみてから値段と天秤に掛けて決めて下さい。
③樹脂アルミ複合サッシ
樹脂サッシとアルミサッシの良い所取りを狙おうとしたが、どっちつかず。
(外側がアルミサッシで耐久性・内側が樹脂サッシで断熱性を狙った)
最近はこれが標準仕様のハウスメーカーが多い感じ。
私の住んでいるダイワハウスのアパートが複合サッシですが、ほぼほぼアルミサッシで冬寒くて夏暑い。
メリット:丈夫・ボチボチ開け閉めしやすい・ボチボチ断熱性高い・ボチボチ結露しにくい
デメリット:中途半端!!!!これに尽きる。
コストケチるならアルミサッシで折れるべき。
もう少し出せるなら樹脂サッシにするべき。
もう何から何まで中途半端。妥協の産物。一番オススメしない。
④木製サッシ
高度経済成長期以前ぐらいまではほぼほぼ木製サッシのみ。
それ以降は廃れていますが、断熱性の高さとデザイン性で木製サッシを導入する方も増えてます。
メリット:断熱性の高さ(製品によるが樹脂よりも高い物もある)・デザイン性がある
デメリット:紫外線と雨による劣化の為に定期的なメンテナンスが必要・べらぼーに高い
木製サッシの家はただ単に古いかお金持ちの二択だと思います。
(2)ガラス
枚数・ガラスとガラスの間に入れるガス・Low-eという金属膜を入れる
①枚数
・1枚(シングルガラス)ガラス1枚のみ
昔の住宅はほぼこれ。最近の新築だと強度を求められる高層ビルやタワマン以外はほぼほぼ無い。
断熱性皆無。
(タワマンでもベランダ前のガラスはペアガラスに出来る所はあるみたい。)
・2枚(ペアガラス)表ガラス・空気orガスor真空・裏ガラスの構造
現在、普通に家を建てるならほぼほぼこれ。
表と裏のガラスが2重構造になっていて間に空気層か断熱しやすいガスが入っている。
シングルグラスに比べて断熱性が向上。
・3枚(トリプルガラス)表ガラス・ガスor真空・中間ガラス・ガスor真空・裏ガラスの構造
現在普通に買える金額の中で最高性能のガラス。
(更に凄い5枚があるらしいが信じられないぐらい高いのでお金持ち以外は厳しいと思うので割愛)
(お金ある方は是非入れてみて下さい。ほぼ壁と同等の断熱性能らしいので)
②ガラスとガラスの間(中空層)に入れるガス
熱伝導率参照
ちなみに
アルミは0℃時の熱伝導率:236
樹脂(PVC)の0℃時の熱伝導率:0.17
・空気:0℃時の熱伝導率:0.0241
乾燥させた空気を入れる。まぁ湿度が無い外気とほぼ同じ。
・アルゴンガス:0℃時の熱伝導率:0.0163
大気中に窒素・酸素の次に多く含まれているガス。
酸素より約2/3の熱伝導率
・クリプトンガス:0℃時の熱伝導率:0.0087
重いガスで熱伝導率が低い
(真空ガラスもあるが割愛)
③Low-e
Low-eという薄い金属膜を張る事で断熱や遮熱を狙う。
3.採用した窓
このハウスメーカーの標準仕様の窓は樹脂サッシLow-eトリプルガラス(アルゴンガス)。
現在、最高クラスの窓。
メーカーは下の2つからどちらかを選ぶ
YKKAP:APW330(アルゴンガス)
リクシル:EW(アルゴンガス)
※ハウスメーカー決める際に標準仕様を見てから決めるべきだと思います。
最近はアルミ樹脂複合サッシペアガラスが多いです。
カタログに書いてある金額見るとビックリするのだが、何枚入れても金額は標準仕様のままだと言う。
問屋価格とは言え、会社大丈夫?と思ってしまう笑
リクシルのEWの方がほんの少しだけ熱伝導率が低かったので、こちらを採用しました。
4.窓の形状と配置
(1)窓の形状
色々あります。下記の物は代表的な感じ。
①引き違い窓
一般的な窓といったらコレ。
窓と言われて頭の中で思い浮かぶやつ。
2枚の窓を左右にスライドさせる感じのやつ。
庭やベランダに出る掃き出し窓もこれに入ります。
安価なんですが、防犯性・断熱性能・気密性に劣ります。

②すべり出し窓
文字通り外側に滑り出して開く窓です。
最近は90度を限界にしてストッパーが付いてます。
幅を人が通り抜け出来ないぐらいにしたら防犯性が向上。
断熱性・防音性も引き違い窓より良いです。
ただ、少し高い。

③倒し窓
文字通り内側もしくは外側へ倒して開く窓です。
外倒し窓は雨降った際に心配です。
これは中々人が通り抜けするのが困難なので防犯性が良いです。
ほぼほぼすべり出し窓と同じ感じのメリットです。

④FIX窓(はめ殺し窓)
開かないほぼほぼ明かり取りだけの窓

⑤スリット窓
細長い窓。はめ殺しか縦すべりか横すべりになる。

⑥採用した形状
防犯の為に格子を窓の外に設置しますが、それだけはやりたく無かった。
なので物理的に入れない様にすれば良いという事でた縦すべりと横すべり窓を中心に採用しました。
引き違いは中庭に出る窓だけ。
ただ、明かり取りの為に採用したFIX窓で後々に後悔が出る事をこの時は知りませんでした。
5.次回予告
窓が終わった所で、まだまだ決める事は山ほどある。
次は水回りの設備。(キッチン・洗面所・トイレ)
「次回マスクトさん家を建てる:第7話:水回りも大事だよ編」
マスクトは家を建てる事ができるのか。




