2011年06月21日

エピソード5  : 流星仮面の謎(1) ブルーデモンとは??



The Masked Superstar vs. Eddie Gilbert

流星仮面のマスクの歴史は、奥さん(スーさん)の祖母(ワニータさん)にはじまり、現在に至っています
がまだまだ謎が多いのです。76年9月デビューから80年代前半までのほとんどは、ワニータさん製です。

ワニータさんはネイティブアメリカンで器用で且つ、裁縫が得意だったようです。彼女は亡くなる91歳まで
スーパースターのマスクとジャケットを作り続けたのです。”本当に素敵な女性だった”とビルさんは言って
いました。

ワニータさんが他界した後のマスクはどこで作らていたのでしょう?表情にばらつきがある、70年代のマスク
とは異なり、80年代初頭からのマスクの一部は明らかにワニータさん製と違うのです。どこか違う表情であり
ながらも纏まりがあるのです。その上、テリトリー毎にマスクの表情が違う。同じ製作者であるとは思えない
のです。これらのマスクはどこで作られていたのでしょうか?

Episode 5:  流星仮面の謎(1) ブルーデモン????

スーパースターと出会って間もない頃、アトランタ郊外の日本食レストランで食事をしていた時、、当時の
マスクの製作者について聞いてみると『製作者???』とあっけない答え。続いて『アメリカ、南米、日本』。
アメリカ製、日本製は分かるのですが南米??ということだったのです。

『メキシコじゃないの?』と聞くと『No!Made in South America 』 何故南米なのか??謎だらけです。

まず日本について、『新日本のツアーの際にプレゼントしてもらった。あのマスクメーカはまだ製作している
のか?確か、5−6枚だったと思う。イーグルタイプは日本製、パーティ用やオリジナルタイプもあったかな』
ということで日本製については調査終了。

さて、話は南米に戻り、もう少し突っ込んで聞いていると、出てきた答えは『ブルーデモン』

『彼ににアレンジしてもらった』。ブルーデモン??どう考えてもスーパースターとブルーデモンの接点なんか
想像できないし、あり得ない。ブルーデモンとは一体誰なのか?

『彼はベネズエラ人。60年後半から70年中旬までミッドアトランティック地区でファイトしていた前座レスラー。
デビュー間もない頃、彼はマスクを被っていたから、マスクを頼んだ』???

『そのサンプルを妻の祖母に渡して、彼女が似たようなマスクを作ってくれた。メタリック製(ラメ)の誕生か
も(笑)』 このサンプルマスクから、スーパースターマスクの一部は、ラメ製が登場し、表情も安定してきた
のでした。(スーパースターデビュー前のミッドアトランティック地区にはスーパーデストロイヤー(ドン・ジャ
ーデン)が既にラメ製マスクを使用)

デビュー当時はジャージ製、ブリオサ製が多く、サテン生地やラメ生地はあまりなったようです。

ではブルーデモンとは誰か?スーパースターもさすがに彼が誰だったのかも覚えていません。

調査の結果、確かにブルーデモンらしきレスラーは、確かに60年後半〜フロリダ、タルサ、ミッドアトラン
ッティック地区で実在した。記録は1969年。ブリスコ兄弟達とファイトした記録がある。 ”The Blue Demons ”
となっておりいずれもタッグ戦。つまり、ブルーデモンは2人存在したことになる。

09/16 Tulsa, OK The Blue Demons beat Gerald Brisco & Red McKim
09/20 Oklahoma City, OK The Blue Demons beat Tom Bradley & Gerald Brisco
06/03 Tampa, FL The Blue Demons beat Jack Brisco & Louie Tillet

はたしてブルーデモンとは一体誰なのか?ベネズエラでマスクが作られたのか?この件については、
もう少し調査が必要でしょう。サイクロン・ネグロもマスク(カリプス・ハリケーン)を被っていました。
彼もベネズエラ人。この辺にもヒントがあるかもしれません。流星仮面マスク謎解きはまだまだ続きます■

(次回に続く) Next : エピソード5  : 流星仮面の謎(2) ジョージ・スコット&スーパーデストロイヤー




Posted by maskedsuperstar at 00:10│Comments(0)TrackBack(0)

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