2004年08月07日

涙の数だけパーティが

7175097a.jpg 映画『maestro』は70年代から80年代にかけて行われていたパーティ「パラダイス・ガラージ」そして、そのメインDJであったラリー・レバンの思い出を追想するドキュメンタリーだ。完全にパーソナルな音楽への愛に溢れたデビッド・マンキューソの「LOFT」から「パラダイス・ガラージ」、そして「ギャラリー」、「サンクチュアリ」へと連なる、NYでのハウス文化の誕生と連動した真に非商業的なマインドを持つパーティが全体として描かれている。それは、当時の社会状況で疎外されていたマイノリティたち(ゲイや黒人)が、自らの抑圧されていたエネルギーを解き放つ過程でもあった。しかし、結果的には奔放なセックスの代償として、「パラダイス・ガラージ」はAIDSの蔓延という結末をもって終わる。
 僕がハウス文化に触れたのは、上京してきたちょうど96年のとき。思い起こしてみれば、そのパーティでフライヤーを作らせてもらったのがすべての始まりだった。ガラージもあればハード系もありディープ系もあり、その後、だんだん時代がテクノ化していく中で、ドア越しに響いてくる重低音に胸をドキドキさせる感覚だけはずっと同じに持ち続けて来た。でも、その音楽がどういう風にはじまって、どういう風に伝えられてきたかっていうことを正確に知ったのは『Last Niht DJ Saved My Life』という本を読んでからで、この映画の監督がこの本を読んでいたのかどうかは知らないけれど、『maestro』はほぼその本のハウス黎明期について記してある部分の映像版となっている。
 結論から言うと、映画としてはそんなに出来が良くなかったと思う。情緒的すぎるし、もっといろいろな視点を持ち込めたと思う。それでも僕は、この映画を音楽に対して愛を抱く人すべてに是非見て貰いたいと思う。商業的な目的じゃない純粋な行為が何かをなし得ると考える時、僕らはきっとラリー・レバン子供なのだ。自分たち自身の力でなにかをなして、それが自分たちだけじゃなくて他の誰かに意味あるものになるってことを彼らは証明した。今日彼らの遺志は人から人へ、音を通じて伝播している。そんな言葉なき意思の伝わりこそ、無秩序を封じ込めようとする勢力に対抗する唯一の手段だと僕は思う。そうじゃなくても、パーティなら今日もどこかで行われているのだし、そこに伝わる温度を感じとってもらえればと思う。

http://www.nowonmedia.com/MAESTRO/  
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2004年08月02日

メディアはマッサージである

ec62b0f6.gif60年代、思想家マーシャル・マクルーハンはメディアはメッセージであるという自説を自らパロディ化し世に問うた。論理的プロパガンダとざらついたビジュアルの織り合わさったこの一冊には、新しい時代のスピード感と生々しいヴィジョンの数々が封入されている。視覚よりも痛覚に来るメディアが作りたい。  
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2004年08月01日

Shing02 インタビュー

六月のKosmic Renaissance来日直前、バークレーでShing02の現在の音楽活動について話を聞くことができた。彼が追求している音楽表現の新しい形、フェーダーのカッティングによりもたらされた奏法、製作中の日本語アルバム「歪曲」のコンセプト、そしてShing02というパーソナリティーについて、彼が切実に語った真相でズバリmassage♪!!!!インタビューはこちら  
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2004年07月29日

MASSAGE 7/7 創刊!!!!!

massage july no.01著作権法改正が僕らにのこしたもの、輸入版CDが買えなくなる日。おやじ達の危ない動き / ECDー戦争したらあかん、バトルや / La Mano Fria (Beta Bodega from マイアミ)。アメリカ民主主義をファックし、アンダーグラウンドに君の一票を投じる事 / Shing02ーKosmic RenaissanceそしてFreelancersUn1ted。浮き世の「歪曲」に寄せられたラブソングについて / 光のグラフィティ / フレンチヒップホップと日本のヒップホップとDJスクリューと / 非・クール・クール・Junkie交感テスト。君の人生の10年間の費やし方

→目次  
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