2008年08月19日

ぬいぐるみ。3

あたしもね、こう見えても昔はもてたのよ、そういうと女は鼻から煙を出して言った。

人気者でね、何処行っても引っ張りだこだったさ。

へえ、そうなんですか、と私は相槌を打った。

みる限り女は薄汚れていた。

あーあ何が悲しくてこんなかびくさいところに住まなきゃいけないんだろうねぇ、まったく。また捨てられるのがオチかい。落ちぶれたくないねぇ。

女が私に怒りとも悲しみともいえる目線を送ってきた。私にどうにかしろと言うことなのだろうか?慌ててそらす。

家にあるぬいぐるみたちの話だ。

私が、といすとーりーみたい^^と言うと、女は、といすとり?なんだいそれ。私は一度も勉強したことがないから分からない、と悲しそうに言った。

同情して、私か妹に子供が出来たらまた日の目を見れますよ、と言ったら一瞬嬉しそうな顔をして、フンッ、あたしわね、そんな安い女じゃないのよ。と言った。

私は心の中で少し笑った。





massugu1982 at 11:42│この記事をクリップ!独り言 
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: